チェンマイ空港から市内までソンテウで移動してみた

チェンマイ国際空港の外観

2016年初頭、チェンマイを中心にタイ北部に約2ヶ月間、滞在しました。

台北からチェンマイ空港に降り立った後、チェンマイ市内のターペー門まで格安料金で移動した様子をレポートします。

具体的には、空港の外に出て大通りでソンテウと呼ばれる乗り合いミニバスのような車に乗車。ターペー門までの移動でかかった料金は50バーツでした。

最後に、チェンマイ空港からチェンマイ市内へのアクセス方法を比較して、まとめてみました。

徒歩とソンテウでターペー門まで50バーツで移動してみた

2016年1月初頭、初めてチェンマイを訪れた時、チェンマイ空港近くで流しのソンテウを捕まえて、ターペー門まで50バーツで移動しました。その時の様子をレポートします。

台湾桃園国際空港の第1ターミナルを飛びだったVエア(威航)ZV9便は、定刻の20時35分を約7分遅れでにチェンマイ国際空港に到着しました。

イミグレーションは、そこそこ混んでいました。目立ったのは、大陸からや中国人旅行者や中国系マレーシア人旅行者。

イミグレーション前の列に並んでいると、旅行客の整理をしていたスタッフが、私が日本人と分かると、ガラガラのタイ人専用カウンターを案内してくれました。

「えっ? ここはタイ国籍者専用では?」と尋ねると、「いいから、いいから」との返事(笑)。

イミグレーション、預け荷物の引取場所であるバッゲージクレームを抜けると、国際線到着ロビーです。

チェンマイ空港の様子

チェンマイはタイ北部の大きな都市ですが、チェンマイ空港はかなりローカル感漂う、小じんまりとした空港でした。

空港は南北に伸びており、ターミナルビルの南側が国際線(インターナショナル)ターミナル)、北側が国内線(ドメスティック)ターミナル)。

ターミナルビルの1階が到着ロビー、2階が出発ロビーとなっています。

写真はチェンマイ空港のフロアマップです。写真上部が2階、下部が1階です。写真の右側が北で、写真の左側が南です。

チェンマイ空港のフロアマップ

国際線到着ロビーに出た付近には、銀行のブースが2つ並んでいました。左側がクルンタイ銀行で、営業時間は午前8時から午後10時と表示されていました。

右側がサイアム・コマーシャル銀行(Siam commercial Bank)。脇にはサイアム・コマーシャル銀行のATMもあります。

日本円のレートを見ると、左側のクルンタイ銀行の方が若干良かったですね。

チェンマイ空港到着ロビーにある銀行

「出口9」付近には、バンコク銀行の両替窓口とATMもありました。

空港では、ツーリスト向けのSIMカードを無料配布していることもあると聞いていたので、SIMカードもゲットしたかったのですが、既に21時を過ぎていたたか、見当たりませんでした。ちょっと残念。後ほど市内で購入することにしました。

国際線到着ロビーで、両替のレートを確認したり、SIMカードを探したり、トイレに行ったりとしている間に、気が付けば時刻は夜9時30分を過ぎ。

空港タクシーの受付カウンターは、中国人旅行者軍団が占拠しており、待ち状態(苦笑)。

この時は、市内まで40バーツの格安料金で移動できる空港シャトルバスは見当たりませんでした。

空港シャトルバスはは2016年初頭からサービスを開始したので、当時はサービスを開始していなかったか、あるいは開始直後で気が付かなかったか、あるいは夜21時30分を過ぎていたため、当日の運行を終えていたかの、いずれかだと思います。

ちょっと待てば空港タクシーにも乗れますが、「うーん……どうしようかなぁ」と思いつつ、スマホにダウンロードしてあるグーグルマップをじぃーと見ること約1分。

「これ、歩けるんじゃない?」

背負うバックパックは、わずか5キロほど。しかも、ムゥっと熱気が凄いバンコクと違って、チェンマイの夜は涼しく快適な気温でした。

よし! 取り敢えず市内に向かって歩いてみよう。疲れたらソンテウかタクシーを拾えばいい、と考えました。

地図を見ると、ターペー門まで約6キロです。まずは、空港近くにあるショッピングモール「セントラルプラザ」を目指すことにしました。

ถนน มูลเมือง ซอย Chang Moi, Amphoe Mueang Chiang Mai, Chang Wat Chiang Mai 50200 タイ

252-252/1 Mahidol Rd, Tambon Pa Daet, อำเภอ เมืองเชียงใหม่ Chang Wat Chiang Mai 50100 タイ

60 Mahidol Rd, Su Thep, Amphoe Mueang Chiang Mai, Chang Wat Chiang Mai 50200 タイ

道を確認するため、空港職員に片言のタイ語で、「Central Plaza, Tinay Kurp ?」(セントラルプラザはどこですか?)と尋ねます。すると、相手は「?」状態。

何度か「Central Plaza」という言葉を繰り返すと、ようやく相手は「あああ! セントラルプラザア~?」といった具合に、「プラザ」の語尾の「ザ」が「ザアア~」と尻上がりとなる発音で返してきます。

まさに、この瞬間、「ああ! ここはタイなんだ!」と実感。と同時に激しく脱力しました。タイ人が英語を発音する時に、まのびした感じで尻上がとなるイントネーションのことを思い出しました。

空港から「セントラルプラザア~」方面の道を確かめた後、とにかく歩き出します。空港への進入路から、大通りの「エアポート通り」に出ます。

空港内敷地にはブミポン国王の写真が大きく飾られていました。

★空港内敷地のブミポン国王写真

エアポート通りに出ると、夜の22時ごろのためか、交通量はかなりまばらでした。「セントラルプラザア~」方面に向かって200メートルほど歩くと、道の左側に7-11がありました。

※上の地図を参照。

喉が乾いたので7-11でジュースでも買おうかな、と思って見ると、7-11の前に赤いソンテウが駐車しています。

ややっ! これはソンテウの運転手が休憩中? あるいは仕事終わりに違いありません。

すると、ちょうど運転手らしき中年男性が7-11から出てきました。

これは幸いとばかりに、ニッコリ笑って「Pom yak cha pai Tapei Gate」(ターペー門まで行きたいんです)と片言のタイ語で話しかけます。

なにしろチェンマイは初めてだったので、料金は100バーツぐらいだといいなぁ、と思っていると、運転手の方から「50バーツでどうだ?」と言ってきます。

即決!

一人だけの貸し切り状態で、夜のチェンマイをスイスイと移動して、15分ほどでターペー門前に到着しました。

★チェンマイ ターペー門

ターペー門に到着した時点で、もしかして、と思いアゴダで予約してあった宿の名前を告げると、運転手は知っている様子です。

地図で見ると、宿は旧市街を囲むお堀の外、東側に位置しています。ターペー門から歩いて10分ほどの距離でしょうか。

ソンテウの運転手は、「宿まで20バーツでどうだい?」と料金を提示してきます。今度はちょっと値切ってみました。10バーツにしてくれない?と言うと運転手はちょっと考えこむ仕草をした後、OKしてくれました。

結局、空港から旧市街を囲むお堀の東側にある宿まで合計60バーツでの移動となりました。当たりの柔らかい、感じの良い運転手でした。

空港から徒歩での移動は、タイを初めて旅行する方や、女性の方にはオススメできません。ことに女性が夜の空港の外へ歩いて出るのは、現実的ではありません。

自分のようにモノ好き以外は、空港タクシーを利用するのがベスト。バジェット派旅行者ならシャトルバスの利用がオススメです。

チェンマイ空港からチェンマイ市内へのアクセス方法比較

2016年初頭、チェンマイに1カ月以上、滞在しました。チェンマイ国際空港からチェンマイ市内へのアクセス手段をまとめてみました。

  • 空港タクシー(Airport Taxi)
  • 空港シャトルバス(Airport Shuttle Bus)
  • ソンテウ

空港タクシー(Airport Taxi)

空港タクシーは、チェンマイ空港からチェンマイ市内まで移動する手段としては、一番ポピュラーな移動方法です。

目的地ごとに予め料金が決まっている仕組みで、市内中心部まで160バーツからです。ワンボックスタイプの大型車の場合は260バーツから。空港からターペー門まで移動する場合、渋滞事情によりますが、所要時間は約20分ほどが目安です。

空港タクシーの受付カウンターは、国内線・国際線とも到着ロビーにあります。

国際線を利用した場合は、国際線到着ロビーに出ると、すぐ目の前に空港ターミナルビルから屋外に出る出口があります。その脇に、空港タクシーの受付カウンターが目立つ形であります。

写真は、国際線到着ロビーにある空港タクシーの受付カウンターです。

国際線到着ロビー近辺の空港タクシー受付カウンター

シャトルバス

シャトルバスと呼ばれていますが、実際は10人乗りのワンボックスカータイプのワゴン車です。チェンマイ空港と、チェンマイ市内の特定の場所との間を運行。2016年初頭あたりから始まった、新しい移動手段です。

運行時間は朝7時30分から21時30分まで。30分間隔が目安で運行しています。

料金はチェンマイ市内の任意の場所まで、一人一律40バーツと決まっています。決められた路線を走りますが、運行ルート上にある好きな地点で降りることもできます。

シャトルバスの路線は2系統。1つはホァケーオ通りにある大型ショッピングモール「ガート・スァン・ケーオ」に隣接したホテル「ロータス パン スアン カオ ホテル(Lotus Pang Suan Kaew Hotel)を経由してクローンチョンプラターン通りに入り、グリーン・レイク・リゾートまで行く路線です。

もう1つの路線は、まずターペー門に行き、次いでナイトバザール近辺の「ル・メリディアン・チェンマイ・ホテル」(Le Meridien Chiang Mai Hotel)を経由して、「ホリデイイン・チェンマイ」(Holiday Inn Chiang Mai)に至る路線です。

シャトルバスのカウンター&乗り場はターミナルビルの南側の端です。到着ロビーに出て右側方向に歩き、チェンマイ空港の「9番出口」を出たところにあります。先ほどのフロアマップで見ると一番、左側(南)です。

チェンマイ空港の国内線到着ロビーは、国際線の北側にあるので、国内線を利用した場合は、国内線到着ロビーに出て、ずっとずっと右側の端まで歩くことになります。

チェンマイ空港 シャトルバスの受付カウンター&乗り場

チェンマイ空港からターペー門まで、タクシーだと180バーツほどかかりますが、シャトルバスならば40バーツ。一番、リーズナブルな移動方法です。

しかし、乗客がある程度の人数まで集まらないと出発しません。バックパッカーなどのバジェット派旅行者向きですね。

ソンテウ

チェンマイの主な交通手段は、乗り合いミニバスのようなソンテウと呼ばれる車です。ちょうどフィリピンのジープニーのようなものです。

ソンテウには、タクシーのように町を流しながら乗客を乗せて、それぞれの乗客の目的地に向かって降ろしてくれるの乗り合いタイプのソンテウ(ボディが赤)と、予め決められた運行ルート / 路線を走る路線ソンテウの2種類あります。

チェンマイのソンテウ

路線ソンテウ

チェンマイ市内を走る路線ソンテウは、幾つもの路線があります。かつてはチェンマイ空港も通る路線が2路線運行していたようですが、現在は、空港に停車する路線ソンテウはありません。

流しのソンテウ / トゥクトゥク

チェンマイ空港までお客さんを乗せてきたソンテウを捕まえて、交渉して安く移動することは可能です。

チェンマイ市内から空港にやってきたソンテウは、空港ターミナルビルの外の道路に止まります。そこで、ソンテウが乗客を降ろしたら、ササっと近づいて、運転手に行き先を告げて値段を交渉をして利用する形になります。

ソンテウがなかなか空港にやって来ない場合は、空港から大通りの「エアポート通り」に出て、ソンテウを捕まえることもできます。実際にやってみました。

料金は空港からチェンマイ市内まで50バーツから100バーツぐらいが目安です。トゥクトゥクの場合、さらに値段が高くなり、150バーツが目安。

チェンマイ空港から市内へのアクセスは、空港タクシーを利用するのがベスト。

バジェット派旅行者ならシャトルバスの利用も有り。

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