フィリピンで10番目に大きい島、ボホール島は、セブ市から南東方向、約30Kmの距離にあります。チョコレートヒルズと呼ばれる絶景スポット、あるいは世界最小のメガネ猿・ターシャが生息していることで有名です。
ボホール島と橋で繋がれているパングラオ島は、近くのパリカサグ島とあいまって、シュノーケリングやスキューバダイビングの絶好のポイントがあることで知られています。
また、日本人はほとんど訪れませんが、ボホール島東部にも実は穴場的な美しいビーチがあります。
ボホール島は自然の宝庫です。セブ島からのアクセスの良さから、多くの旅行者が訪れます。旅行者の多くは、セブ島からのツアー客、あるいはグループ旅行者です。最近は中国人旅行者も多いですね。
では個人旅行・バックカッパーは? といえば、これが十分、楽しめます!
2017年9月から10月にかけてフィリピンのボホール島とパングラオ島を旅行した時の経験を踏まえて、主に個人旅行者向けに、ボホール島の楽しみ方をレポートします。
ボホール島へのアクセス移動方法は、別記事でまとめました。参考にどうぞ。
- ボホール島、個人旅行のススメ
- ボホール島&パングラオ島旅行の起点となるタグビララン
- ボホール島で滞在した宿・ゲストハウス
- ボホール島オススメ観光スポット
- チョコレート・ヒルズ展望台 / Chocolate Hills Complex
- チョコレート・ヒルズ・アドベンチャー・パーク / Chocolate Hills Adventure Park
- フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー / Philippines Tarsier Suncualy
- タ-シャ保護エリア / Tarsier Conservation Area
- 「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」と「ターシャ保護エリア」の比較
- ビラー・マンメイド・フォレスト / Bilar Man-Made Forest
- ロボック川クルーズ / Loboc River Cruise
- ロボック教会 / Loboc Church
- ロボック・エコ・アドベンチャ-・パ-ク / Loboc Eco Adventure Park
- シパタン・トゥイン・ハンギング・ツリー / Sipatan Twin Hanging Bridge
- バタフライ生息保護センター / Habitat Butterflies Conservation Center
- スネーク・ファーム
- バクラヨン教会 / Baclayon church
- 血盟記念碑 / Blood Compact Monument
- アンダ・ビーチ / Anda Beach
- ボホール・ナショナル・ミュージアム / Bohol National Museum
- 聖ヨセフ・カテドラル / Cathedral of Saint Joseph
ボホール島、個人旅行のススメ
ボホール島&パングラオ島を訪れる旅行者の多くはグループ旅行者です。セブ島からボホール島に渡り、ボホール島を周遊するツアーが多数、組まれています。
こうしたツアーでは、通常、ホテル送迎からフェリーの手配、そしてボホール島を周遊するバンまで、全てパッケージに含まれているため非常に楽です。グループでの観光旅行にはピッタリです。
では、こうしたセブ島からボホール島1日周遊旅行のツアーに参加すると、どのくらいかかるのか、調べてみましたところ、一人あたり20000円前後が相場のようです。
この費用には、セブ島からの往復フェリー代やホテル送迎費用などの交通費、ボホール島にある各施設への入場料も全て含まれています。
しかし……高いですね!
グループ旅行ではバンの貸し切りが一般的
一方、セブ島に英語留学している学生さん達の間では、グループでボホール島を旅行する事が多いです。
グループ旅行者は、ボホール島のフェリー桟橋で、ハイエースタイプのバン(Van)を、1日ドライバー込みで貸し切って旅行することが多いです。
セブ市のピア1(Pier 1)からスーパーキャット、あるいはオーシャンジェットのフェリーに乗船。ボホール島最大の町、タグビラランの桟橋に到着すると、バン(Van)やトライシクルの客引きが待ち構えています。
そこで、バンを貸し切る場合は、交渉となります。8人~10人乗りのバンをドライバー込みで1日(正確には半日)貸し切る場合、約2500ペソ~3000ペソ(約7000円~7500円)が相場です。
仮に6人のグループで1台のバンを貸し切ると、一人当たり約400ペソ余り。かなりコストパフォーマンスが良いです。
格安で旅行できる個人旅行スタイル
では、個人で旅行する場合は、どうするか? 欧米のバックパッカーは、バイクをレンタルしています。
ボホール島に限らず、東南アジアを旅行する欧米人旅行者の多くは、モーターバイクをレンタルして、好きな所に自由に赴くスタイルが一般的です。
バイクの運転ができない、あるいは苦手な方は、ドライバー付きでバイクをレンタルすることができます。
また、ボホール島には、ローカルバスとジープニーが様々な路線で走っています。ボホール島の主要な観光スポットには、本数は多くないものの、ローカルバスかジープニーを活用して行くことができます。
ローカルバスかジープニーが走っていない場合は、フィリピンで「ハバルハバル」と呼ばれる移動手段があります。バイクの後部席に相乗りするスタイルです。
自分は、ボホール島&パングラオ島に合計10日間、滞在しました。ボホール島内の移動は、最初はドライバー付きでバイクを1日レンタル。ボホール島の主な観光・旅行スポットをグルっと回りしました。
後は、もっぱらローカルバスとジープニー、たまにハバルハバルであちらこちら移動しました。何の問題、トラブルもありませんでした。
もちろん格安! 驚くほど安くボホール島を周遊して楽しむことができました。
タグビラランのバスターミナル&ジープニーターミナル
ボホール島をローカルバスやジープニーで回る場合は、バスターミナル、ジープニーターミナルの場所を押さえておくと便利です。
ボホール島は、面積は4117 km2。フィリピンで10番目に大きな島です。タグビラランからチョコレートヒルズ展望台までは約50キロほど離れています。
インテグレーテッド・バスターミナル(Integrated Bus Terminal) / ダオ・バスターミナル(Dao Bus Terminal)
タグビララン中心部から約10キロ程の距離にあるバス・ターミナルです。大型ショッピングモール「アイランド・シティ・モール」の東北側に位置しています。ダオ・バスターミナル(Dao Bus Terminal)とも呼ばれています。
インテグレーテッド・バスターミナルからは、ボホール島各地に行くローカルバスが運行しています。チョコレート・ヒルズに行くには、カルメン行きのローカルバスに乗車。約1時間で、チョコレート・ヒルズ近くまで行きます。料金60ペソ。
PUJ(DATODA)ジープニー乗り場
タグビラランにあるショッピングモール「アルトラス・モール」の東南側にあるジープニー乗り場です。
インテグレーテッド・バスターミナルまで8ペソで移動できます。ジープニーは利用客で埋まると出発します。
タグビララン・パングラオ・ジープニー乗り場(Tagbilaran Panglao Bus Terminal)
タグビラランとパングラオ島との間を往復するジープニーの乗り場です。ウボス(パングラオ島北部)行き、ポブラシオン(パングラオ中央部)行き、タワラ(パングラオ島南部)行きの合計3つのルートで運行しています。
そこで、ドライバーに「アロナ・ビーチに行きたい」といった具合に確認しましょう。ゲストハウスの名前を言ったり、地図アプリで場所を示せば、どのジープニーに乗ればいいのか、教えてくれます。時間によっては、ジープニーではなく、ミニバスやミニバンの時もあります。
ボホール島&パングラオ島での移動・交通費
参考までに、ボホール島&パングラオ島に滞在中、実際にかかった交通費をリスト化してみました。
※ローカルバスとジープニーの料金以外は交渉制のため、料金は多少、前後します。
- タグビラランを起点にボホール島周遊 バイクをドライバー付きで1日レンタル 500ペソ
- タグビラランでバイクを1日レンタルすると、1日400ペソ前後
- タグビララン中心部にあるアルトラス・モールの北東にあるジープニー乗り場からアイランド・シティ・モールの北東にあるダオ・バスターミナルまでジプニーで移動 8ペソ
- インテグレーテッド・バスターミナルからカルメン(チョコレート・ヒルズ近辺)までローカルバスで移動する場合は60ペソ
- タグビラランのジープニー乗り場からパングラオ島タワラ地域までジープニーで移動 12ペソ
- パングラオ島の西の端からタグビラランのジープニー乗り場までジープニーで移動 25ペソ
- タグビラランのジープニー乗り場からパングラオ島のヒナグダナン洞窟(Hinagdanan Cave)近くまでジープニーで移動 15ペソ
- ヒナグダナン洞窟(Hinagdanan Cave)近くからタグビラランのジープニー乗り場までジープニーで移動 11ペソ
- タグビラランのジープニー乗り場からパングラオ島南部までジープニーで移動 15ペソ
- パングラオ島南部からタグビラランのジープニー乗り場までミニバンで移動 20ペソ
- タグビララン中心部にあるアルトラス・モールの南東にあるジープニー乗り場からインテグレーテッド・バスターミナルまでジプニーで移動 8ペソ
- インテグレーテッド・バスターミナルからハグナ(Gaguna)までローカルバスで移動 60ペソ
- ハグナからローイー(Loay)までミニバンで移動 50ペソ
- ローイー(Loay)からロボック・パブリック・マーケットまでハバルハバルで移動 60ペソ
- ロボック・パブリック・マーケットからチョコレート・ヒルズ・アドベンチャー・パーク近くまでローカルバスで移動 25ペソ
- チョコレート・ヒルズ・アドベンチャー・パーク近くからロボック・パブリック・マーケットまでローカルバスで移動 25ペソ
- ロボック・リバー・クルーズ乗り場付近から2kmほど離れた場所までハバルハバルで移動 25ペソ
- ロボック・パブリック・マーケットからインテグレーテッド・バスターミナルまでローカルバスで移動 25ペソ
- アイランド・シティ・モールからタグビラランまでジープニーで移動 8ペソ
- タグビララン中心部からタグビラランのフェリー桟橋までトライシクルで移動 20ペソ
ボホール島&パングラオ島旅行の起点となるタグビララン
ボホール島で一番大きな町がタグビラランです。ボホール島は、島一つでボホール州となっており、タグビラランはボホール州の州都です。
州都とは行っても、セブ市に比べると、本当にローカルな小さな町。町の中心部は、セブ市からのフェリーが着く港から1、2キロほど離れた所にあります。
タグビラランの目貫き通りである「カルロス・ガーシャ・アヴェニュー」(Carlos P. Garcia Ave)通りが南北に1キロ程伸びており、その両サイドにショッピングモール、宿、博物館などがあります。
さすが州都! と思わせたのは、そのカルロス・ガーシャ・アヴェニュー通りにあるショッピングモール、QBモールです。QBモール内の地下に入っているスーパーは、品揃えが非常に充実しています。
例えば、歯磨き粉一つ取ってみても、驚くほど豊富な品揃え。セブ市にあるロビンソン・ショッピングモールよりも遥かに充実しており、ちょっと驚きました。
ボホール島、あるいはパングラオ島に数日間、滞在するなら、このQBモールで買い出しするのがオススメです。ほとんどの物が揃います。ちなみに、「QB」とは「Quolity Bohol」の略です。
ボホール島で滞在した宿・ゲストハウス
タグビラランの中心部を南北に走るカルロス・ガーシャ・アヴェニュー通り近辺に、宿泊施設が点在しています。バックパッカー向けのゲストハウスもちゃんとあります。
自分が泊まったのは、「Ellen’s Bed & Bath」というゲストハウス。レセプションは2階にあります。エアコン無し、トイレ&シャワーは共用のシングルルーム。一泊350ペソでした。
「Ellen’s Bed & Bath」のすぐ近くには、「Center City Inn」(旧名 Sky High Lodge)という格安のゲストハウスもあります。
エアコン無し、トイレ&シャワーは共用のシングルルームは、一泊350ペソ。その部屋の中を見せてもらいましたが、建物自体がかなり老朽化しており、あまりオススめしません。
ボホール島オススメ観光スポット
ボホール島には、実はかなりの数の見どころ・観光スポットがあります。その多くは、島の中央から南部にかけて点在しています。以下、個人的にオススメのスポットをまとめてみました。参考にどうぞ。
チョコレート・ヒルズ展望台 / Chocolate Hills Complex
ボホール島を訪れたら、外すことができないマストな場所は、やはりチョコレート・ヒルズにとどめを指します。
ボホール島のほぼ中央付近に、高さ30~50メートル程の円錐状の丘が幾つも連なるように点在しています。物の本によると、その数は実に1776。
個人的にオススメなスマホの地図アプリ「Maps.Me」には、一つ一つの丘がマッピングされています。
★チョコレート・ヒルズの地図
展望台エリアには小高い丘があります。全部で214段ある階段を上ると、見晴しの良い展望台に出ます。旅行者の多くは、ここでインスタグラム映えする写真をパチリ。
9月から10月にかけてボホール島を訪れたため、円錐状の丘はチョコレート色ではなく、グリーン色。チョコレート・ヒルズならぬグリーンティー・ヒルズでした。でも、青々とした丘を360度のパノラマビューは、まさに絶景!
ベストシーズンは4月~6月にかけての乾季で、草木が枯れて一面が茶色(チョコレート色)になります。でも、乾季でなくても、絶景は十分に堪能できます。
自分が訪れた時は、フィリピン人旅行者が一番多く、次いで中国人旅行者が目につきました。
展望台には、駐車場とレストランが完備。もちろんトイレもあります。レストランは、リッチな団体客向けでしょうか、テーブルには白いクロスがかけてありました。
チョコレート・ヒルズ展望台の入場料は50ペソ。展望台に至る入り口付近にチケット売り場があります。
個人で行く場合は、アトラス・シティ・モール近くにあるダオ・バスターミナルからカルメン行きのローカルバスに乗車。チョコレート・ヒルズ近くで降りて、多少、歩きます。
チョコレート・ヒルズ・アドベンチャー・パーク / Chocolate Hills Adventure Park
こちらは、ボホール島の自然を活かしたアミューズメント・パークです。上記のチョコレート・ヒルズ展望台から2、3キロほど離れた場所にあります。
基本入場料は60ペソ。この基本料金にアドオンする形で、空中自転車、プール、ボルタリングなどなど、合計10以上の様々なアトラクションを楽しむことができます。
なお、各アトラクションは、入園時だけでなく、入園後にお好きなアトラクションを選んで、その都度、料金を支払うこともできます。
また、基本料金だけでもパーク内にある吊り橋を散歩したりと、ある程度、楽しむことができます。
アトラクションの一番人気は、何といってもジップ・バイシクル(空中自転車)です。丘と丘の間に頑丈なロープが通してあり、その上を自転車で進みながら、チョコレートヒルズの絶景を楽しむことができます。料金は460ペソ。
チョコレート・ヒルズ・アドベンチャー・パーク内にも、チョコレート・ヒルズを見晴らすことができるビューポイントがあります。特に追加料金は要りません。
チョコレート・ヒルズ・アドベンチャー・パークの入場者は、ほとんどがフィリピンのファミリー層ですが、もちろん日本人のファミリー連れでも楽しむことができます。
ぼっちの個人旅行者だと、ちょっと辛いかもしれませんが、自分はチョコレート・ヒルズの眺望を堪能しました。
個人で行く場合は、アトラス・シティ・モール近くにあるインテグレーテッド・バスターミナルからカルメン行きのローカルバスに乗車。チョコレート・ヒルズ・パーク近くでバスを降りて、多少、歩きます。
フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー / Philippines Tarsier Suncualy
ボホール島で世界最小のメガネザル、ターシャを鑑賞できる場所は2つあります。一つは「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」(Philippines Tarsier Suncualy)。
もう一つは「タ-シャ保護エリア」(Tarsier Conservation Area)です。
「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」では、サンクチュアリー区域をスタッフが同行して案内してくれます。
ジャングルの木々の枝にターシャがしがみついていますが、素人には、いったいどこにターシャがいるのか、皆目見当がつきません。
ターシャの体長は、わずか約10~15センチ。体重は約100グラムと、本当に小さな小さな猿です。夜行性のため、日中は木々の葉の影に隠れてジッとしています。
保護区域内を案内してくれるスタッフがターシャがいる場所を指差してくれます。ターシャは非常にデリケートなため、大きな声はNGです。
「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」で鑑賞できるターシャは5匹ですが、自分が訪れた時は3匹を鑑賞できるはずが、2匹が行方不明のため、1匹だけ鑑賞できました。
ちなみに、チケット窓口の女性スタッフは、大の日本アニメ好き。フィリピンでも放映されているアニメ番組「Fairly Tale」の話題で盛り上がりました。
施設内には、ターシャの骨格や生態に関する展示もあります。
タ-シャ保護エリア / Tarsier Conservation Area
規模的には、「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」よりも、「タ-シャ保護エリア」の方がずっと大きく、訪れる観光客も多いです。
保護エリア内には合計130匹ものターシャが生息しており、その内、11匹のターシャを鑑賞できます。鑑賞できるターシャはすべて雄で、雌のターシャは繁殖のため別の区画に保護されています。
「タ-シャ保護エリア」では、スタッフが同行するスタイルではなく、保護区内のターシャがいるポイントごとにスタッフが待機しているスタイルです。
ポイントに近づくと、待機しているタッフが「ほら、ここにいるよ」とジェスチャーで教えてくれます。
施設内には、ターシャの骨格見本や生態に関する展示物コーナーや、お土産コ-ナーもあります。ターシャのバックやTシャツ、雑貨などが売られており、観光客の間では人気のようです。
入園料は50ペソ
「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」と「ターシャ保護エリア」の比較
「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」と「タ-シャ保護エリア」と、どちらがオススメかと言えば、それぞれ一長一短があります。自分の印象では、「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」の方が、自然な形でターシャを鑑賞できます。ただし、頭数が少ないです。
一方、「ターシャ・コンサルベーション・エリア」の方は、訪れる観光客、旅行客が多いためか、システマチックな対応です。あまり自然な感じがしませんでしたが、鑑賞できるターシャの数が多いのは魅力です。
ロケーション的には、「フィリピン・ターシャ・サンクチュアリー」の方が、タグビラランの近くです。
一方、「ターシャ保護エリア」は、タグビラランからかなり離れていますが、すぐ近くには「ロボック・マンメイド・フォレスト」があり、チョコレートヒルズにも、より近くに位置しているので、合わせて回りやすいですね。
ボホール島を回るルートを考えて、行きやすい方を訪れてみては如何でしょうか。
※後記
2018年5月に新しく「ロボックワイルドライフ&ネイチャーパーク」(Loboc Wildlife and Nature Park)という施設がオープンしています。様々な動物と触れ合うことができるネイチャー施設体験。こちらでもターシャを見ることができます。
Loboc Wildlife and Nature Park
ビラー・マンメイド・フォレスト / Bilar Man-Made Forest
「ターシャ保護エリア」から「チョコレート・ヒルズ展望台」に行く途中にある道です。バイクの後ろを跨って、ここを通り過ぎると、気温が一気に下がるのが分かります。道路の両脇に生い茂った高い木々が日光を遮っており、涼しいのです。
「道の両側に木々が生い茂っているだけ」と言えばそうなんですが、バイクで通り過ぎると、本当に心地よいですね。マイナスイオンを感じます。
バイクのドライバーに、「これは、昔、人が植えた森だよね?」と尋ねると、うーんと考え込んで、「自分はよく知らない」との答えでした。「Loboc Man-Made Forest」という名称からして、明らかに昔の人が植林した森林だと思うのですが(笑)。
チョコレート・ヒルズ展望台に行く通り道にあるので、旅行者・観光客は道脇に車を停めて、カメラのシャッターを盛んに切っています。ちょとした観光スポットになっています。
ロボック川クルーズ / Loboc River Cruise
ボホール島の中央部を流れるロボック川をクルーズするアトラクションは、ボホール島名物です。
大きな筏のような船(といってもちゃんと屋根付き)で、口ボック川を下って戻ってくるクルーズです。所要時間は約1時間。
乗り場には30分間隔の運航と表示されてますが、要はお客さんの込み次第です。繁忙期には、15分間隔でクルーズが出ます。
乗り場付近には、お土産屋さんが出ている他、楽団が陽気な音楽を奏でています。いかにもフィリピンらしいです。
船上では、ブッフェ形式で本格的なフィリピン料理のランチが提供されます。運が良ければ、近くの学校に通う子供達がフィリピンのフォークダンスでもてなしてくれます。
それにしても、ロボック川側の両岸に生い茂るジャングルの景観! むせ変えるような緑が生い茂るジャングルが川の両岸に迫る様子は圧巻です。
この景観に心が惹かれて、結局、ロボック川のほとりにあるゲストハウスに4日間、宿泊しました。
毎日のようにロボック川で泳いでは、鬱蒼と茂るジャングルに見惚れていました。地元の方によると、3、4、5月頃の乾季になると、川の透明度が増して、より美しいそうです。また、行ってみたいですね!
ロボック川付近の宿は、カヌー、スタンディング・パドルなども用意しています。ロボック川が海に注ぐ下流地域には、夜にホタルを鑑賞できるポイントがあります。
ロボック川付近のゲストハウス
ロボック教会 / Loboc Church
ロボック・リバー・クルーズの乗り場近くにある教会です。非常に古い由緒ある教会ですが、2013年にボホール島を襲った大地震で倒壊。2017年10月の時点で、未だ修復の目処が立っていません。修復の足場が組んだままになっています。
外側からみると、非常に風格があり、歴史を感じさせます。壁を見ると、耐震構造の重圧な控え壁の作りです。
ボホール島にある教会といえば、バクラヨン教会が有名ですが、個人的には、この半壊状態のロボック教会の方が心に強く残っています。
ロボック・リバー・クルーズの乗り場のすぐ近くにあるので、チラ見でもいいので寄ってみては如何でしょうか。個人的には、この半壊状態のロボック教会の方が心に強く残っています。
※ボホール島を襲った地震
2013年10月15日、ボホール島を震源地とするマグニチュード7.2の直下型地震が起こりました。ボホール島では約200人の死者が出ました。サグバヤン町付近の震源付近には長さ5km以上、高さ3mに及ぶ断層崖も出現。地震の大きさを物語っています。バイクのドライバーによると、その夜は屋内にいるのが怖くて、みんな道路に出て一夜を明かしたそうです。
ロボック・エコ・アドベンチャ-・パ-ク / Loboc Eco Adventure Park
ロボック川クルーズ乗り場から、さらに上流に位置しているエコ・パークです。見どころは、何といってもジップラインです。ロボック上流は渓谷のようになっており、その崖と崖の間を流れるロボック川の上空をジップラインで渡ることができます。
何しろ渓谷というか谷の深さは100メートル以上はあります。ジップラインは往復で楽しむことができますが、行きは120メートルの高さ、帰りは100メートルの高さです。
その上をロープ一本で渡るわけですから、本当に迫力があるというか、スリル満点!
とはいっても、自分は高所恐怖症なので、ジップラインにトライする旅行者を横から眺めただけです。
ザーーーーーーーーーーーっと音を立てて滑空するジップラインは、相当なスピードが出ています。その様子を、凄いなぁと見ていました。
400ペソの料金で、往路と復路の2回、ジップラインを楽しむことができます。
シパタン・トゥイン・ハンギング・ツリー / Sipatan Twin Hanging Bridge
ロボック川のさらに上流、セビラ(Cevilla)にある竹製の吊橋です。訪れる観光客は、ゆらゆら揺れる竹製の2つの橋を、腰が引けた状態で、おっかなびっくり、渡ります。
入場料は20ペソ。
ただそれだけでのアトラクションですが、行けばそれなりに楽しむことができます。
でも、行かなくても「それは惜しいことをしましたね」とはならないような(笑)。自分が行った時は、中国人旅行者が目につきました。
バタフライ生息保護センター / Habitat Butterflies Conservation Center
色とりどりの蝶々を鑑賞できるバタフライ・サンクチュアリです。敷地はさほど広くありませんが、ガーデン形式の敷地内に色鮮やかな蝶々が舞っています。
団体旅行者が立ち寄る観光スポットといったところで、イケメンの男性スタッフがジョークで笑わせてくれます。
特にオススメというわけではありませんが、沢山の綺麗な蝶々がいます。見本も展示されています。
入園料は40ペソ。
バクラヨン教会 / Baclayon church
バクラヨン教会は、フィリピン最古の教会の一つです。建立は1595年というから、約400年の歴史がある教会です。バ口ック様式の非常に美しい教会だそうですが、残念なことに、2013年にボホール島を襲った大地震で半壊しています。
2017年11月に訪れた時点でも、修復工事が続いており、教会の中に入ることはできませんでした。
併設されている博物館は見学できます。教会横の古い建物の2階が博物館となっており、聖職者の衣装などカトリック関連の様々なものが展示されています。
入館料は40ペソ。博物館内は写真撮影禁止です。
博物館の窓は、カスピ貝を使ったフィリピン独自の様式です。窓ガラスではなく、貝殻で作られており、半透明になっています。珍しいので、博物館のスタッフに「窓だけでも写真を撮らせくれないか」とお願いしたところ、許可を頂きました。
血盟記念碑 / Blood Compact Monument
スペイン植民地時代の1565年に、フィリピン初代総督のレガスピと首長シカトゥナが、お互いの腕を切って流れ出た血を杯に入れ、飲みほして友好を誓った、という故事に因んだ記念碑です。
血盟記念碑は、是非、訪れてみたいと考えていた場所です。フィリピンの歴史を体現するスポットの一つとして、実はかなり期待していました。
タグビラランとバラクヨン教会のちょうど中間あたりに位置する記念碑は、海岸を望む場所にありました。記念碑自体の作りは立派で、背景となる海も綺麗です。
ところが……。記念碑のすぐ間近に新築リゾート施設(ホテル?)があり、まるでリゾート施設の中庭にある、なんちゃって像みたいな感じに見えてるんですね。うーん……。
記念碑自体は、しっかりとした作りです。訪れる観光客は、杯を掴んだ腕に自分の腕を添えて記念写真を撮るのが定番のようです。
タグビラランの中心部から10キロほど離れた海岸にあります。バクラヨン教会の近くです。
アンダ・ビーチ / Anda Beach
ビーチと言えば、ボホール島と橋で繋がったパングラオ島が有名ですが、実はボホール島にも美しいビーチがあります。
島の東部にあるアンダ・ビーチです。まず日本人旅行者は訪れませんが、地元ではボホール島で一番、美しいビーチとして知られています。
エメラルドグリーンからコバルトブルーにグラデーションを描く美しいビーチが広がっています。
アンダ・ビーチにも宿泊施設がありますが、ちょっと高め。バジェット派旅行者というよりは、リッチな欧米人旅行者の隠れリゾートといった雰囲気が漂うビーチです。
もちろん、宿泊しなくてもアンダを訪れて、美しいビーチで泳ぐことができます。
ボホール・ナショナル・ミュージアム / Bohol National Museum
タグビラランの中心部を南北に走る「カルロス・ガーシャ通り」(Carlos P. Garcia Ave)の、ちょうど南端付近にある国立博物館です。
入館料は無料の、小さな博物館です。先史時代の石器や人骨や、有史時代の土器、農耕具などが展示されている人類学博物館です。
ココナッツを使ったフィリピンの伝統的な料理のビデオがちょっと面白いです。
入場無料なので、散歩がてらに寄ってみると面白いです。
聖ヨセフ・カテドラル / Cathedral of Saint Joseph
国立博物館のすぐ眼の前に、フィリピン独立の英雄、ホセ・リサールを記念した公園「プラザ・リサール」(Plaza Rizal)があります。その公園に面した大きな教会です。
聖ヨセフ・カテドラルも、2013年にボホール島を襲った地震による被害を受けていますが、カテドラルの中に入ることができます。
天井の絵が見事です!
聖ヨセフ・カテドラルのすぐ横には、「ガーデン・カフェ」(Garden Cafe)というローカルで人気のカフェがあります。
タグビラランに宿泊する場合は、国立博物館、プラザ・リサール、聖ヨセフ・カテドラルをぐるっと散歩してみてはいかがでしょうか。
小腹が空いたら、ガーデン・カフェでハンバーガーをどうぞ!