古都・チェンマイにある渋みのある美しいランナー様式の寺院、ワット・ロークモーリー(Wat Lokmolee)

ワット・ロークモーリー

ワット・ロークモーリーは、チェンマイの旧市街を囲む城壁の北側を走るマニノパラット通り沿いに位置してます。チャンプアック門から西に約200メートルほど歩いた所にあります。

ワット・ロークモーリーは、ランナー王朝時代の建築様式を持つ美しい寺院ですが、決してガイドブックに大きく紹介されている寺院ではありません。

しかし、アクセスの良さ、そしてチーク材で作られた渋い色合いの本堂や、堂々たる仏塔など、独特のセンスに貫かれており、チェンマイ滞在中、何回も訪れた寺院です。

旅行客で溢れかえった旧市街のそばというロケーションにありながら、寺院の中に入れば静かな時間が流れています。

ガイドブックなどには、入門時間は8時から17時と書かれていたりしますが、夜の20時過ぎでも入ることができました。もちろん入場無料です。

アーチ状の門をくぐってワット・ロークモーリーの本殿へ

ワット・ロークモーリー

マニノパラット通りに面している寺院の東側にワット・ロークモーリーの門があります。また、その西側からも境内に入ることができます。

ワット・ロークモーリーの門

アーチ型の門には精巧かつ細密な装飾が施されており、見応えがあります。両脇には、日本で言えば仁王様のような像が構えています。

ワット・ロークモーリーの門
ワット・ロークモーリーの門

ある時は、この門を背景にモデル撮影が行われていました。

モーリーの門でのモデル撮影風景

独特の形状をしたアーチ状の門をくぐると、今度は白い象が両脇に控えています。

ワット・ロークモーリーの白い象

金色と銀色の模造の葉が吊るされた木があります。願いことでしょうか。

ワット・ロークモーリーの金色の模造の葉

ワット・ロークモーリーの本殿は、門の真正面に位置しています。チーク材が使われており、緻密な装飾が白く施されています。独特のセンスを感じさせますね。本殿の裏側に回ってみると、やはり白を基調とした精巧な模様で飾られています。

ワット・ロークモーリーの本殿正面

ワット・ロークモーリーには、1578年に死去したメンラーイ王家最後の女性王・プラナーン・ウィスティラーティウィの遺骨が納められているそうです。

本殿に至る階段の両脇には、ナーガと呼ばれる龍を模した手すりになっています。

ワット・ロークモーリーのナーガを模した手すり

本殿の中に入ると、本殿のサイズに比べて天井はかなり高くなった作りです。

ワット・ロークモーリー本殿内

本殿内の壁には、ブッダの輪廻転生を描いた装飾レリーフなどが施されています。

本殿内の御本尊の脇には、プミポン国王陛下が出家した時の写真が飾られています。

少し細身の御本尊とチーク材の柱が寺院全体の雰囲気と、よくマッチしています。

ある時、ワット・ロークモーリーを訪れみると、白い装束に身を包んだ一団が熱心にお祈りを捧げていました。何かの宗教団体でしょうか。

ワット・ロークモーリー本殿内で祈る白装束の人々

ワット・ロークモーリーの境内

ワット・ロークモーリー本殿を横からみると、建物が段構えになっています。

三層に重なったランナー様式の外観が優美です。外観は渋みのある茶色。

黄金色に輝く豪華絢爛な寺院も素晴らしいですが、この枯れた感じの色合いが日本人の感性に良く合うと思います。

本殿の脇には、オレンジ、赤、黄色、白と色が異なるブーゲンビリアが植えられています。渋い茶色と鮮やかな色をしたブーゲンビリアとのコントラスト!

ワット・ロークモーリー本殿横のブーゲンビリア

干支の動物たちの彫像が置かれています。愛嬌がありますね。

ワット・ロークモーリー本殿前の動物

本殿の裏側に回ってみると、やはりチーク材に精密な装飾が施されています。タイ流ミニマリズムとでも言うのでしょうか。精巧ですね。

ワット・ロークモーリー本殿前

タイの仏教寺院にある不思議な生き物のオブジェ、モーンと呼ばれています。

ワット・モークリーのモーン

境内の西側には、吹き抜けの八角堂があります。

ワット・ロークモーリーの八角堂

中には女性の像が鎮座しています。とても繊細でフェミニンな雰囲気を醸し出しています。ワット・ロークモーリーならではです。チェンマイの他の寺院ではあまり見かけない光景です。

ワット・ロークモーリーの八角堂の女性像

決して広くはない境内ですが、ところどころに置かれたミニチュアの仏像や動物などのオブジェ、あるいは花壇一つをとっても、センスがあるというか、オシャレな感じがします。

ワット・ロークモーリーの蓮の花
ワット・ロークモーリーのお賽銭
ワット・ロークモーリー境内の仏像

実は、アーチストがお寺の総合演出というか、アートディレクター的な存在の人がいるのではないかと、勝手に想像をたくましくしました。

ミニチュアの仏像は、合計7体あります。1週間の曜日ごとの仏像だそうです。

参拝客は、この7体の仏像の中から自分が生まれた日の曜日の仏像を拝むようです。曜日仏とでも言うのでしょうか?

ワット・ロークモーリーのミニチュアの曜日仏

夜間にワット・ロークモーリーを訪れると、八角堂の近くの祠のような所で、タイ演歌のルークトゥンが流れていて、ちょっとビックリしました。その後、夜間に訪れた時は、いつも、です。

ワット・ロークモーリー境内にある祠

独特のセンスに貫かれたワット・ロークモーリーの雰囲気とルークトゥンのミスマッチさが、またなんともスペシャルです。

なお、昼間の時間帯には、境内にカフェが営業しています。日中の喉の乾きを癒やすこともできます。

アイスコーヒーが40バーツ、モカアイスが50バーツと良心的なお値段です。

ワット・ロークモーリーのチェディ(仏塔)

寺院の西側、つまり本殿の後ろ側には、チェディ(仏塔)があります。1528年、プラ・ムアンケートカラオ王の時代に作られたもので、仏塔の中には同王の遺骨が納められているそうです。

決して大きなチェディではありませんが、歴史を感じさせる堂々とした作りです。

チェディの上に、滑車ロープでお供え物を届けるような仕掛けがあります。

縁起物か、徳を積むためのものでしょうか? 後で確かめてみると、お布施を払うと香料の入ったお水を仏塔の上に祀られている仏像にかけることが出来るそうです。

ワット・ロークモーリーのチェディ(仏塔)
ワット・ロークモーリーのチェディ(仏塔)ワット・ロークモーリーのチェディ(仏塔)
ワット・ロークモーリーのチェディ(仏塔)と仏像

チェディ(仏塔)の周りを一回りしてみると、四隅に何とも不思議な動物が控えています。タイの仏教の架空の生物でしょうか。

ワット・ロークモーリーのチェディ(仏塔)の四隅の不思議な生き物

ワット・ロークモーリーの北東隣にあるガネーシャと鶏のオブジェ

ワット・ロークモーリーの北東隣にはガネーシャを祀った祠と、歴史上の人物と思われる像があります。

ワット・ロークモーリー隣にあるガネーシャ像

タイの歴史的な軍人でしょうか? 周りには大小様々なサイズの鶏の彫像が無数に置かれています。

銅像の周りに置かれた鶏のオブジェ

大きな枯れ木の柱に、半分だけ彫刻してある不思議なオブジェがあります。これは悪魔でしょうか。

ガネーシャ像近くの木彫の柱
ガネーシャ像近くの木彫の柱のアップ

全てが独特です。タイの仏教に関する知識が無いので、通り一遍の感想しか出てきませんが、たとえ知識が無くても、ワット・ロークモーリーのユニークさは堪能できます。

ワット・ロークモーリーは決して有名な寺院というわけではないため、多くの観光客で賑わっていない点も良いですね。

チェンマイを訪れたら、是非訪れてみたい「隠れた寺院」のNo.1候補です。

ワット・ロークモーリー / Wat Lokmoleeの概要

名称
ワット・ロークモリー / Wat Lokmolee
料金
無料
所在地
229 Manee Nopparat, Sri Phum, Amphur Muang Chiang Mai, Chiang Mai 50200
電話 / Tel
053-404-039