タイに1、2週間、旅行ならば、タイの空港で購入できる短期旅行者向けのツーリストSIMが便利です。
その一方、1週間や2週間のタイ旅行ではなく、1ヶ月、あるいは2、3ヶ月、タイに長期滞在する方も多くいます。そんなタイ長期滞在者にとって最適なプリペイドSIMカードはどれか?
2017年11月下旬から2018年3月上旬にかけて、タイを起点に東南アジアを周遊旅行しました。タイに長期滞在するにあたって、最適なプリペイドSIMカードを調べてみました。
チョイスしたのは、タイの通信キャリアの最大手であるAISのプリペイドSIMカード「4G NET」です。以下、AISの「4G NET」のパッケージ内容、使い勝手をレポートします。
短期旅行者向けのプリペイドSIMの比較
タイの通信キャリアは、最大手のAISを筆頭に、Dtac、Trueという3社があります。この3社は、それぞれ短期旅行者向けのプリペイドSIMカードを販売しています。
AISは「TRAVELLER SIM」、Dtacは「HAPPY TOURIST SIM」、Trueは「TOURIST SIM」です。
その内容を比較してみると、3社にそれほど大きな違いはありません。各社の短期旅行者向けのプリペイドSIMの内容は以下の通りです。
AIS TRAVELLER SIM
AISは、タイの通信キャリアの最大手です。バンコクやチェンマイなどの大都市はもちろん、タイの地方まで一番広い範囲をカバーしていることで知られています。
AISの旅行者向けプリペイドSIMは、「TRAVELLER SIM」というブランド名で販売されています。有効期間と通信量によって、49バーツ、299バーツ、599バーツという3つのプランがあります。
料金 | 有効期間 | スピード | データ量 | 通話 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
TRAVELLER SIM 49バーツ |
7日間 | 384Kbps | 無制限 | 15バーツ分 30日間有効 |
WiFiスポット利用(7日間) |
TRAVELLER SIM 299バーツ |
8日間 | マックス | 3GB 2.5GBを超えると速度制限 |
100バーツ分 1バーツ/1分 |
– |
TRAVELLER SIM 599バーツ |
15日間 | マックス | 6GB 6GBを超えると速度制限 |
100バーツ分 1バーツ/1分 |
– |
Dtac HAPPY TOURIST SIM
Dtacの短期旅行者向けのプリペイドSIMが「Happy Tourist」です。Dtacは、タイの通信キャリアのNo.2的ポジションにあります。
料金 | 有効期間 | スピード | データ量 | 通話 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Happy Tourist 49バーツ |
– | – | – | 15バーツ分 0.99バーツ/1分 |
SNS(LINE、FB Messenger、Kakao Talk、Wechat、Whatsapp)を1日無料使用 |
Happy Tourist 199バーツ |
7日間 | マックス | 0.5GB 0.5GBを超えると速度制限 |
15バーツ 0.99バーツ/1分 |
– |
Happy Tourist 299バーツ |
8日間 | マックス | 2.5GB 2.5GBを超えると速度制限 |
100バーツ 0.99バーツ/1分 |
– |
Happy Tourist 599バーツ |
15日間 | マックス | 6GB 6GBを超えると速度制限 |
100バーツ 0.99バーツ/1分 |
– |
True TOURIST SIM
Trueは、タイの通信キャリアにおいてNo.3のポジションにある会社です。バンコク、チェンマイ、プーケットなどの主要都市では、最速をアピールしています。地方では、多少、繋がりにくいと言われています。
Trueの短期旅行者向けのパッケージは「TOURIST SIM」です。49バーツ、299バーツ、599バーツの3つのプランを展開しています。
料金 | 有効期間 | スピード | データ量 | 通話 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
TOURIST SIM 49バーツ |
– | – | 1.5バーツ/1MB | 15バーツ分 0.99バーツ/1分 |
WiFiスポット1日利用 |
TOURIST SIM 299バーツ |
8日間 | マックス | 3GB 3GBを超えると速度制限 |
100バーツ 0.99バーツ/1分 |
– |
TOURIST SIM 599バーツ |
15日間 | マックス | 8GB 6GBを超えると速度制限 |
50バーツ 0.99バーツ/1分 |
– |
AISの「4G NET SIM」(88バーツ)1Mbpsの通信速度でデータ通信無制限
タイを2週間以上、旅行するなら上記の短期旅行者向けのプリペイドSIMよりも、AISのプリペイドSIM「4G NET SIM」がお薦めです。
AISに限らず、通信キャリア各社は、様々なプリペイドSIMのパッケージを販売しています。
中でも、AISの「4G NET SIM」はデータ通信(インターネット利用)に特化したパッケージ。非常にコスパが良いです。
「4G NET SIM」の特徴は、何といってもデータ通信(インターネット利用)が無制限なことです。
データ通信のスピードは1Mbpsという制限がありますが、データ通信のデータ量を気にすことなく、好きなだけデータ通信(インターネット)できます。極端な話、1日中インターネットに接続できます。
「4G NET SIM」はデータ通信に特化したプリペイドSIMパッケージですが、もちろん通常の電話もできます。通話料金は1分で1.06バーツの料金体系です。
料金 | 有効期間 | スピード | データ量 | 通話 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
4G NET SIM 88バーツ |
7日間 | 1Mbps | 無制限 | 1.02バーツ/1分 | WiFiスポット利用可 |
※参照 4G NET SIM – AIS
「4G NET SIM」なら、352バーツで4週間データ通信を使い放題!
「4G NET SIM」のパッケージ料金は88バーツ。有効期間は7日間です。最初の7日間が過ぎると、自動的に次の1週間分の利用料金88バーツが、トップアップ(チャージ)された金額から引かれて利用できます。
つまり、4週間利用する場合は、88バーツ×4週間=352バーツとなります。
ここで、各通信キャリアの短期旅行者向けプリペイドSIMと比較してみると、AISの「4G NET SIM」を4週間使い続けた方がコスパが良いことは明らかです。
厳密に言えば、「4G NET SIM」を4週間利用すると、88×4=352バーツ。つまり、28日間の利用で352バーツです。ちょうど1ヶ月間利用する場合は、後述のアドオンと呼ばれる利用プランを追加することで、さらにデータ通信などを利用できます。
例えば、1日9バーツで100MBのデータ通信を利用できるプランや、1日15バーツで200MBのデータ通信を利用できるプランなど様々なアドオン・プランがあります。
「4G NET SIM」専用のデータ通信プラン
また、「4G NET SIM」には、「4G NET SIM」専用のデータ通信プランも用意されています。
具体的には、最初の1~6ヶ月目は1.5GBのデータ量(1ヶ月)、7~12ヶ月目は1GBのデータ量(1ヶ月)をマックスのスピードで利用できるパッケージ(299バーツ)と、最初の1~6ヶ月目は4GBのデータ量(1ヶ月)、7~12ヶ月目は2GBのデータ量(1ヶ月)をマックスのスピードで利用できるパッケージ(399バーツ)です。
これらのパッケージは、長期旅行者というよりも、タイ在住者向けです。数ヶ月の長期旅行者には、やはり88バーツのパッケージが適しています。
料金 | 有効期間 | スピード | データ量 | 通話 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
4G NET SIM 299バーツ |
1ヶ月 | マックス | 最初の1~6ヶ月 1.5GB 7~12ヶ月 1GB 通信量を越えると128Kbpsに速度制限 |
0.97バーツ/1分 | WiFiスポット利用可 |
4G NET SIM 399バーツ |
1ヶ月 | マックス | 最初の1~6ヶ月 4GB 7~12ヶ月 2GB 通信量を越えると128Kbpsに速度制限 |
0.97バーツ/1分 | WiFiスポット利用可 |
※参照 4G NET SIM – AIS
SIMが有効ならブランクがあっても再び利用可能!
自分は、タイを1ヶ月間旅行した後、カンボジア、ラオスを旅行。再びタイに戻り、1ヶ月以上タイに滞在しました。
タイを旅行中に使用した「4G NET SIM」は、タイ滞在中の最後の週には、SIMカードの残高が88バーツ未満になるよう調整しておきました。こうすることで、カンボジアとラオスを旅行している間は、「4G NET SIM」の基本プランは自動更新されませんでした。
そしてタイに戻った後、スマホに「4G NET SIM」のSIMカードを挿入して、残高が88バーツ以上になるようにトップアップ(チャージ)。こうして、再び「4G NET SIM」の基本プランが自動的に更新されました。
「4G NET SIM」のSIMカードの有効期間は、トップアップ(チャージ)するごとに、SIMカードの有効期間が延長されていきます。トップアップ(チャージ)の仕方は後述します。
アドオン・プランで数日間のネット利用も可能
タイのプリペイドSIMカードは、基本となるSIMパッケージに様々なプランをアドオン(追加)して使うことができます。
アドオンのプランは実に豊富で、様々な種類があります。データ通信に特化した「Internet Max Speed」というアドオンもあります。
「Internet Max Speed」は、例えば、9バーツで100MBのデータ通信を1日利用できるプラン、15バーツで200MBのデータ通信を1日利用できるなど豊富なプランを用意しています。
そこで、「4G NET SIM」を購入して1週間単位で利用した後、1日間だけ、あるいは2日間だけデータ通信を利用したい場合は、「Internet Max Speed」の好きなプランをアドオンして利用するという使い方ができます。
「4G NET SIM」は、1週間ごとに基本プラン内容が自動更新されるので、その時に、わざとトップアップ(チャージ)残高を88バーツ以下にしておいて、自動更新されないようにしておきます。
その上で、「Internet Max Speed」の任意のプランをアドオンすれば、数日間だけデータ通信ができる、といった使い方ができます。
AISの「4G NET SIM」以外のパッケージを購入した場合は、「Internet Non-Stop」プランをアドオン
また、AISの「4G NET SIM」以外のパッケージを購入した場合は、例えば「EASY NET SIM」パッケージを購入した場合は、さらに「Internet Non-Stop」プランを追加、つまりアドオンすることで、「4G NET SIM」と似たような使い方ができます。
「Internet Non-Stop」には、99バーツでデータ通信を1週間、無制限で利用できるプラン(通信速度1Mbps)や、300バーツでデータ通信を1ヶ月間、無制限で利用できるプラン(通信速度1Mbps)があります。
さらに、150バーツで4Mbpsの通信速度のデータ通信を1週間、無制限で利用できるプランや、189バーツで6Mbpsの通信速度のデータ通信を1週間、無制限で利用できるプランなど、様々なプランが用意されています。
料金 | 有効期間 | スピード | データ量 | USSDコマンド |
---|---|---|---|---|
99バーツ | 1週間 | 1Mbps | 無制限 | *777*7098# |
150バーツ | 1週間 | 4Mbps | 無制限 | *777*7154# |
189バーツ | 1週間 | 6Mbps | 無制限 | *777*7210# |
プリペイドSIMカードの購入場所
タイの空港では、各通信キャリアのショップがブースを並べています。これらのショップは24時間営業ななので、深夜・早朝に空港についても購入できます。
街中でも手軽に購入できます。大型ショッピングモール内には必ずと言っていいほど、AIS、Dtac、Trueなどのショップが入っています。
また、セブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニ、スマホショップなどでもプリペイドSIMカードが販売されています。
なお、タイでは、SIMカードを購入する際、IDの登録が義務づけられています。旅行者の場合はパスポートの登録が必要なので、忘れないように持参しましょう。なお、自分の場合は、パスポートの写メでも大丈夫でした。
AISのプリペイドSIMカードののAPN設定
AISのプリペイドSIMカードを利用するには、まずAPNを設定する必要があります。AISのオフィシャルショップでSIMカードを購入する場合は、ショップのスタッフにおまかせで、全て設定してくれます。
街中のコンビニや雑貨屋、モバイルショップなどでプリペイドSIMカードを購入する場合は、以下のように設定します。
スマホ端末のSIMスロットにプリペイドSIMカードを挿します。スマホの電源をONにすると、自動的にSIMカードが認識されます。
そこで、APNの設定を行います。APN設定は、通信会社のアクセスポイントに接続するための設定です。正しく設定されていないと、データ通信(インターネット)が利用できません。
APNの設定は、アンドロイドの場合、「設定」から行います。「設定」から「その他の設定」をタップ。
さらに「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」の順にタップすると、APNの設定画面が表示されます。
ここで「internet」と設定した上で、ユーザ名は、空欄のまま。パスワードも、空欄のままでOKです。
覚えておきたい便利なAISのUSSDコード(各種コマンド)
プリペイドSIMカードの利用状況は、USSDコードと呼ばれる各種コマンドで手軽に確認できます。
USSDコードの使い方は、まず電話アプリを起動。ついで、以下のような各種コマンドを入力して、「通話」ボタンをタップするだけです。
以下、覚えておきたい便利なAISコマンドをまとめました。
- *700# AISから送信されてくるSMSの言語を英語などに変更
- *545# 使用しているSIMカードの電話番号の確認
- *388# AISのWiFiスポットの利用登録とパスワード確認
- *121# トップアップ(チャージ)残高、SIMカード有効期限の確認
- *121*1# データ通信のボーナス確認
- *121*2# 通話ボーナスの確認
- *121*3# 使用しているSIMパッケージ内容の確認
AISのSIMのトップアップ(チャージ)の方法
AISのプリペイドSIMカードにトップアップ(チャージ)する方法は、幾つかあります。タイの大型ショッピングモール内には、必ずAISのオフィシャル・ショップが入っています。そのカウンターで好きな金額をチャージできます。
また、ショップに設置してあるKIOSKで、自分でトップアップ(チャージ)することもできます。さほど難しくありません。
さらに街中にあるコンビニの「ファミリーマート」やスーパーの「Big C」でも可能です。以前は、7-11でも可能ですが、現在はできません。
AISの公式サイトで確認したところ、一回の最低トップアップ金額は10バーツから。20バーツ、30バーツ、40バーツ、50バーツ、60バーツ、70バーツ、80バーツ、90バーツ、100バーツ、150バーツのいずれかの単位でトップアップ(チャージ)すると、プリペイドSIMカードの有効期間が30日延長されます。
また、200バーツ、250バーツ、300バーツ、350バーツ、400バーツ、450バーツ、500バーツ、600バーツ、700バーツ、800バーツ、1,000バーツ、1,500バーツのいずれかの単位でトップアップ(チャージ)すると、プリペイドSIMカードの有効期間が60日延長されます。
KIOSKでトップアップ(チャージ)する手順・方法
KIOSKで自分でトップアップ(チャージ)する場合の具体的な手順は以下の通りです。
KIOSKの画面を見ると、全てタイ語ですが、画面下の方にイギリス国旗のアイコンがあります。このアイコンをタップすると、英語に切り替わります。
★画面1
英語画面となったら、上部中央にある「TOP UP」をタップして選択。すると、以下のような画面が表示されます。
★画面2
ここからトップアップ(チャージ)したい金額をタップして選択します。KIOSK機の場合、最低トップアップ金額は20バーツから。100バーツをトップアップする場合は、「100」を選択します。
★画面3
すると、プリペイドSIMカードの電話番号を入力するテンキー画面が表示されます。電話番号を入力して「OK」を選択します。すると、以下のように電話番号とトップアップ金額を確認する画面が表示されます。
★画面4
入力内容を確認して間違いがなければ、画面下部分にある「Cach」をタップして選択します。すると以下のような画面が表示されます。
★画面5
そこで、トップアップするお金を投入します。紙幣だけでなく、コインも使うことができます。トップアップ金額を投入すると、以下のようなレシートがプリントアウトされて出てきます。これでトップアップ完了です。
★AISのトップアップのレシート
トップアップが完了したことを知らせるSMSも送られてきます。
★AISのトップアップ完了のSMS
先に触れたUSSDコード「*121#」を使えば、いつでも好きな時に、残高と有効期間を確認することができます。
★USSDコード「*121#」で残高と有効期間を確認
「4G NET SIM」の使い勝手
AISのオフィシャルショップで各種設定もスタッフにおまかせした後、ショップを出ると、以下のようなSMSが送信されてきました。
★AISから送信されてきたSMS
ボーナスとして1GB分のデータ通信を無料で使えるとあります。通信速度はマックススピードとあるので、この1GB分のデータ通信には1Mbpsという速度制限がありません。
1GBを使い切ると、「4G NET SIM」のデフォルトプランが自動的に有効となります。つまり、1Mbpsの通信速度で、7日間無制限、データ通信を行うことができます。
USSDコード「*121*32#」で確認してみると、以下のようになっています。
★USSDコード「*121*32#」内容
「4G NET SIM」のデータ通信のスピード速度を検証
「4G NET SIM」で気になるのは、果たして1Mbpsというデータ通信速度が実用的なのか? という点です。
今回の旅行では、2017年11月25日~12月16日の期間、タイに滞在した後、カンボジアとラオスを旅行。2018年1月30日にタイに戻ってきて3月5日まで滞在しました。
そもそも1Mbpsのスピードが出ていたのかどうかを検証してみます。
AISの「4G NET SIM」のデータ通信速度@バンコク
バンコクのバンカピにあるショッピングモールでAISのSIMカードを購入後、安宿に戻り、夜23時過ぎにデータ通信のスピードを計測してみると、ダウンロードが0.86Mbps、アップロードが1.35Mbpsでした。
翌日の早朝、7時過ぎに計測してみると、ダウンロードが1.01Mbps、アップロードが0.95Mbps。夜も朝も、ほぼほぼ1Mbps出ています。
AISの「4G NET SIM」のデータ通信速度@チャーン島
タイ東部の沖合に浮かチャーン島のホワイトビーチ近辺の安宿に夕方、チェックイン。安宿のWiFiで快適にネットにアクセスできましたが、一応、AISのSIMカードを使ってスピードを計測してみると、ダウンロードが1.02Mbps、アップロードが1.18Mbps。
宿をバンバエ・ビーチ近辺にある格安のゲストハウスのドミトリーに変えて、夜7時半過ぎに計測してみると、ダウンロードが1.02Mbps、アップロードが1.18Mbps。
翌日のお昼過ぎに計測してみると、ダウンロードが1.05Mbps、アップロードが1.08Mbps。ダウンロードもアップロードも安定して、ほぼ1Mbpsのスピードが出ていました。
AISの「4G NET SIM」のデータ通信速度@トラート
チャーン島に楽しく滞在した後、トラートに移動。トラート中心部の安宿でお昼過ぎに計測してみると、ダウンロードが0.92Mbps、アップロードが1.13Mbps。安定してますね。
AISの「4G NET SIM」のデータ通信速度@マック島
トラートでまったりした後、今度はマック島に移動。マックで恐らく一番安い宿、というかテントに宿泊。お昼過ぎに計測してみると、ダウンロードが1.01Mbps、アップロードが1.02Mbps。チャーン島と比べて、マック島はあまり開発されていない、小さな島なので、多少、遅いかな、と予想しましたが、安定して1Mbps前後のスピードが出ていました。
数日後、旅行者が少ないマック島西部にある安宿に移りましたが、ここでもダウンロードが1.11Mbps、アップロードが1.30Mbpsと、ほぼ1Mbpsのスピードでした。
AISの「4G NET SIM」のデータ通信速度@ウドンターニー
タイ東部の島々を楽しんだ後、カンボジア、ラオスを周遊。そして再びタイに戻ってきました。ラオスとの国境にほど近い、イサーン地方のウドンターニーの安宿に滞在。どの安宿でもちゃんとWiFiが使えましたが、一応、夜8時頃、「4G NET SIM」のデータ通信速度を計測してみると、ダウンロードが1.03Mbps、アップロードが1.04Mbps。
ウドンターニーにしばらく滞在した後、コラート、ナコンラジャシーマー、パクチョン、カオヤイ国立公園を約1カ月かけて、のんびりと旅行しましたが、どこでも1Mbpsのスピードが出ているようなので、だんだんと計測しなくなりました(笑)。
「4G NET SIM」の通信速度1Mbpsは実用的か?
「4G NET SIM」で気になる点があります。果たして1Mbpsというデータ通信速度は実用的なのか? です。
これまでの経験からデータ通信の速度が1Mbps出ていれば、スマホでネット利用する際、ストレスは感じないことが分かっています。
今回の旅行では、タイのどの街でも安定して1Mbpsのスピードが出ていました。スマホでネットにアクセスして旅行関係のサイトを見たり、オンラインでホテル予約サイトを利用したり、Twitterなどの利用は問題ありません。
スマホのテザリング機能を使ってノートパソコンでノマド仕事をする場合は、1Mbpsというスピードはギリギリのスピードです。1Mbps以下のスピードなら確実にストレスを感じます。
ノートパソコンの画面でYoutubeなどの動画を視聴する場合は、画質を落とさないと、スムーズに再生されません。
しかし、タイではWiFi環境が充実しています。格安のゲストハウスでもWiFi接続は、自分の経験では、1Mbps以上、出ることが多かったですね。つまり、宿ではWiFiを利用すればいいだけの話です。
もちろん、人によってネットの使い方は異なりますが、自分の場合は、「4G NET SIM」の1Mbpsというデータ通信速度で、特に不便を感じることはありませんでした。
「4G NET SIM」の1週間たったの88バーツという料金は、非常にコスパが良いと実感しました。