ワット・プラタート・ドイ・ステープ(Wat Phra That Doi Suthep)までソンテウで行ってみた

ワット・ドイ・ステープの仏塔

チェンマイを訪れる観光客の間で、一、ニを争う名所が「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」(Wat Phra That Doi Suthep)です。

ワット・プラタート・ドイ・ステープは、チェンマイ市街の西にある標高1080メートルのステープ山の山頂付近にあります。

ランナータイ王朝時代のクェーナ王とダイナスティー王によって1383年に建立。タイ仏教の聖地とされる格式高い神聖な寺院です。

「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」が正式名称ですが、単に「ワット・ドイ・ステープ」とも呼ばれています。

ワット・ドイ・ステープの最大の見所は、太陽の光を浴びて燦然と金色に輝く仏塔(チェディ)です。仏塔(チェディ)の高さは22メートルにも及び、緻密な装飾が美しく施されています。

仏塔の中には、スコータイから運ばれてきた仏陀の遺骨である「仏舎利」が納められています。タイ人の篤い信仰を集めています。

ワット・ドイ・ステープは、中国人観光客をはじめとする海外からの旅行者、そして地元のタイ人で、大変な賑いを見せています。

黄金色に輝く堂々たる仏塔、そしてチェンマイ市街を山から見渡すことができる眺望の良さが魅力です。

ワット・ドイ・ステープへのアクセス方法

ステープ山にあるワット・プラタート・ドイ・ステープは、チェンマイ市街から西方向、約15kmの距離に位置しています。

チェンマイ旧市街からワット・ドイ・ステープまでは、ソンテウと呼ばれる乗り合いのミニバスに乗って行く方法が安くて一般的です。

時間がない場合は、旅行会社のツアーなどを利用すると楽ですね。

チェンマイ市街からワット・ドイ・ステープまで行くソンテウは、チャンプアック門近くからと、チェンマイ旧市街の西にあるチェンマイ動物園から出ています。

チャンプアック門近くにワット・ドイ・ステープ行きのソンテウ乗り場があります。料金は片道100バーツ。所用時間約30分です。

一方、チェンマイ動物園からは片道40バーツでソンテウが出ています。まず旧市街からチェンマイ動物園までソンテウで行きます。そこで、ワット・ドイ・ステープ行きのソンテウに乗り換えて行くことができます。

旧市街からチェンマイ動物園までのソンテウの料金は20~30バーツが目安です。つまり、合計70バーツでワット・ドイ・ステープまで行くことができます。でも、ちょっと手間です。

チェンマイ大学正門近くからワット・ドイ・ステープ行きのソンテウが出発

ところが、地元の方からチェンマイ大学の正門近くからもワット・ドイ・ステープ行きのソンテウが出ているとの情報をキャッチ。

そこで「チェンマイ大学の正門」に行こうと思いましたが、よく考えてみると「チェンマイ大学正門」とはどこにあるのか分かりません(苦笑)。

何しろ広大な敷地を持つチェンマイ大学。入り口は幾つもあり、いったいどこが「正門?」状態。ググってみても、すぐには分からず、タイ人に聞いて回って、ようやく分かりました。

ホァ・ケーオ通りを西方向に進み、スーパーハイウェイと交差する角にある大型ショッピングモール「Maya」を通り過ぎて、さらに20分ほど西に歩いた所にあります。

ワット・ドイ・ステープへのアクセス地図

100 Huaykaew Rd, ตำบล สุเทพ Amphoe Mueang Chiang Mai, Chang Wat Chiang Mai 50200 タイ

9หมู่9 ต.สุเทพ อ.เมืองเชียงใหม่ Chang Wat Chiang Mai 50200 タイ

ホァ・ケーオ通り沿いにあるカフェを散策

チェンマイ大学正門は、宿泊していた宿から歩いて30分ほどの距離だと分かったので、「チェンマイ大学の正門」近くを目指しました。

クロンチョンプラター通りを過ぎると、カフェやコワーキングスペースなどが目につきます。Mac Cafe、Wake Up cafe2号店、さらに猫カフェもあります。さらに西方向に歩くと、小洒落たカフェが幾つもあります。

マックカフェ / フォアケーオ通り
Wake Up cafe2号店猫カフェ / フォアケーオ通りフォアケーオ通りにあるカフェCo Space / フォアケーオ通り

Co Spaceとあるカフェはコ・ワーキングスペースでしょうか。

やはり学生街ですね。旅行関係のメディアでは、ニマンヘミン通りはよく取り上げますが、ニマンヘミン通りの西側は、あまり取り上げられないような。

ところが、実際に歩いてみると、小洒落たカフェやサービス・アパートなど、いろいろ発見があります。実は狙い目かも!

ニマンヘミン近くに滞在するなら、散歩がてらクロンチョンプラター通りを通りすぎて、チェンマイ大学正門付近まで歩いてみると、自分好みのカフェを開拓できるかも知れません。

チェンマイ大学正門

ガート・スワン・ケーオから30分ほど歩くと、ようやくチェンマイ大学正門にたどり着きました。中国人旅行者軍団が、正門を背景に盛んにセルフィーしていました。こんな場所まで(苦笑)。

チェンマイ大学正門

正門前に制服を売っているショップがあり、ぱっつんの度合いが凄いですね。すると、ロング丈のスカートを履いた女子大生が歩いていきます……。

チェンマイ大学正門にある制服ショップ

チェンマイ大学の正門から、西にさらに約50メートル歩くと、赤いソンテオが数台止まっており、お客さんがベンチに並んでいます。

看板には、ワット・ドイ・ステープまで40バーツとあります。

ワット・ドイ・ステープ行きソンテウ乗り場 / チェンマイ大学正門近くワット・ドイ・ステープ行きソンテウ乗り場 / チェンマイ大学正門近く

既に中国人がずらりと並んでいましたが、蘇州出身という中国人夫婦が「日本人ですか?」と話しかけてきました。日本語は独学したそうです。

ドライバー曰く、10人揃ったら出発するとのこと。お昼過ぎの時間帯でしたが、10分ほどで中国人旅行者、さらに数人のタイ人合計10人が揃い、出発。

約300段もある長い階段を登ってワット・ドイ・ステープへ

ソンテウに乗って、ステープ山腹をドライブします。約20分でワット・ドイ・ステープの入り口に到着。

そこで、チェンマイ市街から自転車をこいでやってきたヨーロッパ人旅行者に会いました。

どのぐらい時間がかかったのかと尋ねると、小一時間ほどだった、と涼しい顔。ガッツがありますね。とても自分には無理です。

自転車でワット・ドイ・ステープまで来た欧米旅行者

あたりは赤い色の乗り合いソンテウが道いっぱいに並んでいます。訪れる人も多く、まさに人気観光地です。おみやげ屋さんもズラリと並んでいます。

かなり年季の入ったショップもあります。品物の陳列の仕方に、かなりの迫力があります。

ワット・ドイ・ステープの入り口付近のスーベニアショップ

ワット・ドイ・ステープの入り口付近のおみやげ屋

入り口から寺院までは、約300段--正確には合計306段ある階段を上ります。

階段を登るのはシンドい方は、ケーブルカーがあります。ケーブルカー乗り場は、階段の右側付近です。料金は片道20バーツです。

日中、暑ければ、登りはケーブルカーを利用し、下りは階段という選択肢も有りですね。

約300段あるという階段は、歩き慣れている方なら、さほど苦労せずに上ることができると思います。

ワット・ドイステープに至る306段の階段

途中、少数民族の衣装を着た子供たちの姿も目にしました。

少数民族の衣装を着た子供たち

階段の両脇に控えているナーガ(蛇神)を見ながら、上まで登りきると右側に入場チケットの売り場があります。タイ人は無料ですが、外国人は30バーツかかります。

ワット・ドイ・ステープの入場券売り場
ワット・ドイ・ステープの入場券 表ワット・ドイ・ステープの入場券 裏

境内に入ると、もの凄い人です。中国人団体客をはじめ、タイ人、欧米人旅行者でいっぱいです。

人混みを避けるようにして右側に回ると……チェンマイ市街を一望のもとに見渡すことができるテラスがあります。

チェンマイ空港の滑走路も見えます。混んでいるとはいえ、山から外界を見下ろす眺め。気持ちがいいですね。見事な眺望に、すがすがしさを覚えます。

ワット・ドイ・ステープからの眺望

ちょうどお昼ごろに訪れましたが、夕方から日没にかけては夜景を楽しむこともできます。

当たりをグルっと回ると、仏像や可愛いオブジェが置いてあります。象が祭ってありますが、これは寺院を建立する際、多くの像が使われたことに理由があるそうです。

ワット・ドイ・ステープの象のオブジェワット・ドイ・ステープの象のオブジェ

太陽光を浴びて金色に燦然と輝くワット・ドイ・ステープの仏塔

仏塔は、ちょっと上に登った内院にあります。内院に入るには、靴を脱いで素足になります。サンダルならそのまま脱いで階段手前に放置ですが、ちゃんと靴を預ける場所もあります。

ワット・ドイ・ステープの内院手前ワット・ドイ・ステープの靴置き場

太陽の光を浴びて燦然と黄金色に輝く仏塔は圧巻です。日傘も黄金色に輝いています。中には仏舎利(仏陀の遺骨)が納められ、今も人々の篤い信仰を集めています。

ワット・ドイ・ステープの仏塔

参拝客は、黄金色に輝く仏塔の周りを、お祈りしながら右回りに三回、周ると願い事が叶うと言われています。

正式には、20バーツほどタンブン(お布施)して、蓮の花と線香を携えて、お経を上げながら三周します。三周回った後、座ってお祈りをして蓮の花を捧げます。

仏塔の周りを、お祈りしながら三周するタイ人
三周回った後、座ってお祈りをして蓮の花を捧げるタイ人

外国人でも、有り難いお経をあげられるように、様々な言語で書かれたお経がパウチされて用意されています。

パウチされたお経

フォトジェニックなポイントが満載のワット・ドイステープ

境内には、黄金色に輝く仏塔だけでなく、翡翠製のエメラルド仏陀など沢山の仏像があります。

ワット・ドイ・ステープのエメラルド仏陀
ワット・ドイ・ステープの仏像

タイ流ミニマリズムとでも言うのでしょうか、ミニチュアサイズの仏陀を無数に並べた装飾。見事です。

ワット・ドイ・ステープの仏陀を無数に並べた装飾

小さな鐘もそのディティールが美しいです。

装飾がきれいな小さな鐘 / ワット・ドイステープ

ワット・プラタート・ドイステープは、非常に大きなお寺です。有名な仏塔や仏像以外にも、様々な見所があります。境内を歩くと、様々な仏像や、干支をかたどった可愛らしいオブジェ、などなど。

ワット・ドイステープ境内にある仏像
ワット・ドイステープ境内にある仏像

仏教関連の様々なオブジェ、
見事なブーゲンビリア、あるいは巨大な木になっている沢山のジャックフルーツの実。思わず写真を撮りたくなるようなシーンが満載です。

ワット・ドイステープ境内にあるオブジェ
ワット・ドイステープ境内に咲くブーゲンビリア
ワット・ドイステープ境内にあるジャックフルーツの実

最初は、観光客があまりに多いので、ちょっと辟易しましたが、それでもやはりワット・ドイ・ステープは、訪れる価値があると思います。

標高約1000メートルの山を訪れるというイベント性、黄金色に光輝く仏塔、そして、ステープ山頂からチェンマイ市街を見下ろす眺望の素晴らしさ。

ワット・ドイ・ステープがチェンマイで一、ニを争う人気ポットの秘密は、これら3つの要素に尽きると思います。

ワット・ドイ・ステープ訪問が旅の良い思い出になることは間違いありません!

ワット・ドイ・ステープからチェンマイ市街へ

約2時間、たっぷりと時間をかけて観光した後、再び約300段の階段を下り、入り口付近に降り立ちました。

ズラリと並んだソンテウの中から、チェンマイ大学正門前まで行くソンテオを探して乗車。

すると、ソンテウに乗り込んだ総勢8名のお客さんの内、私以外の全ての乗客がチェンマイ動物園で降車。自分一人だけ、チェンマイ大学の正門前で降りて、宿まで歩いて帰りました。

ワット・プラタート・ドイ・ステープの概要

名称
ワット・プラタート・ドイ・ステープ / Wat Phra That Doi Suthep
時間
8時~18時まで(ケイブルカーの運行は5時30分~19時30分)
入場
拝観料30バーツ。ケーブルカー+拝観料込みで50バーツ
所在地
Su Thep, Mueang Chiang Mai, Chiang Mai 50200
アクセス
チェンマイ市内中心部から車で約40分
電話 / Tel
053-295-002
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