フィリピン南部ミンダナオ島の北に浮かぶカミギン島(Camiguin Island)は、周囲が約64Kmの小さな島です。
島には、標高1,614メートルのティムポーング山(Mt. Timpoong)をはじめ、標高1,332メートルのヒボック・ヒボック山(Mt. Hibok Hibok Volcano)、標高1,568メートルのマンバハオ山(Mt. Mambajao)など合計12の山(そのうち7つが火山)があり、美しい景観を作っています。
毎日、雲がかかった火山の美しさは特筆ものです! ヒボック・ヒボック山は、ガイドを雇ってトレッキングを楽しむこともできます。
そしてビーチ! エメラルドグリーンからクリスタルブルーに輝く美しいビーチが幾つもあります。島の海岸沿いには漁業禁止のマリーン・サンクチュアリが複数、設定されており、シュノーケリングやスキューバダイビングを楽しむことができます。
ことにカミギン島北部にある砂州のホワイト・アイランド、島の東部の沖合に浮かぶマンティギ・アイランド、そして1メートルにも及ぶ巨大な蛤、ジャイアント・クラムなどは必見です!
素晴らしい自然が残されているカミギン島ですが、アクセスはちょっと不便です。訪れる外国人旅行者はまだまだ少数です。実際、カミギン島を旅行・観光する者の大半はフィリピン人旅行者です。
そのため、街中で出会う島民は擦れていません。どこかの島のように、外国人旅行者と見るや、できるだけボッてやろう、という心構えがあまり感じられません。
こちからが礼儀正しく、朗らかな態度で接すれば、明るい笑顔が返ってきます。旅行していて気持ちが良いですね!
雄大な景観の山と美しいビーチ。とにかく島は起伏に富んでおり、豊かな自然が保たれた美しい島です。それでいて、未だ観光客に占拠されておらず、素朴な島民。この2つがカミギン島の魅力です。
2017年の10月初頭、カミギン島を訪れましたが、すっかり魅了されました。現在のところ、シキホール島と並んでフィリピンで一番のお気に入りの島となりました。
大自然が溢れるカミギン島へのアクセス方法は、長くなるので別記事にまとめました。
- カミギン島内での移動・交通手段
- カミギン島のホテル・宿
- カミギン島の見どころ・観光スポット
- カミギン島のツーリスト・オフィス
- 絶景ビーチを満喫できるホワイト・アイランド / White Island
- 沖合に浮かぶ巨大な十字架はインスタに最適! サンケン・セメタリー / Sunken Cemetery
- カミギン島一番の穴場スポット!? オールド・スパニッシュ・チャーチ・ルイン(遺跡) / Old Spanish Church Ruins
- トレッキングが楽しめるウォークウエイ / Walkway To The Old Volcano And Stations Of The Cross
- 野趣溢れる海辺の温泉 / Hot Spring in Sea(Tangub Hot Spring)
- ソーダ水が飲めるブラ・ソーダウォーター・スイミング・プール / Bura Soda Water Swimming Pool
- ヒボック・ヒボック山(Mt. Hibok-Hibok)
- カタルマン・トゥアサン滝 / Catarman Tuasan Falls
- 火山から湧き出る天然温泉、アルデント温泉 / アルデント・ホットス・プリングス / Ardent Hot Springs
- 落差50メートルの迫力! カティバワサン滝 / Katibawasan Falls
- 大自然の中にある天然の泉、サーイ・スプリング / Saai Spring
- 近辺で最も魚影が濃いマンティゲ島 / Mantigue Island / Mantigue Sanctuary
- 1メートル以上の巨大な蛤が並ぶジャイアント・クラム・サンクチュアリー / Giant Clams Sanctuary
- 今回は訪れなかったカミギン島のスポット
カミギン島内での移動・交通手段
カミギン島は、周囲が約64Kmという小さな島です。島の外周部に沿って舗装道路が環状に走っています。車やバイクなら、3時間ほどで島を一周できます。
島内には、バスやタクシーは走っていません。カミギン島内での移動・交通手段は、ジープニー、あるいはモーターバイクの後部に屋根付きの座席を設えた「モタセラ」と呼ばれる乗り物です。
また、バイクや車をレンタルしたり、貸し切りで利用することもできます。
カミギン空港からマンバハオ中心部までの移動・アクセス
飛行機を利用してカミギン島に来る場合は、カミギン島で一番大きな街、マンバハオの西側に位置しているカミギン空港に到着します。
カミギン空港に到着すると、バンやバイクの客引きが待機しています。
バックパッカーなどバジェット派旅行者なら、移動にかかるお金はできるだけ節約したいもの。マンバハオ中心部まで、荷物が少なければ歩ける距離です。
歩くのが大変な場合は、空港ターミナルから道に出ると、ジープニーやモタセラを捕まえることができます。マンバハオ中心部まで8ペソほどの格安料金で移動できます。
また、空港周辺で待機している客引きのバイク・オーナーからモーターバイクをレンタルすることもできます。レンタル料金は1日350ペソが目安です。
バルバゴン港からマンバハオまでの移動・アクセス
ボホール島からカー・フェリーに乗ってカミギン島東部にあるバルバゴン港に到着すると、ジープニーやトライシクルが待機しています。バイク・レンタルの客引きもいます。
客待ちしているモタセラを利用して、バルバゴン港からマンバハオの中心部まで移動する場合、距離は4キロほど。客待ちしているモタセラのドライバーからは、料金40ペソ~50ペソと言われたりしますが、交渉すれば20ペソ~30ペソになるはずです。
バルバコン港から島を環状に走る大通りに出て、モタセラやジープニーを捕まえれば、もっと安く移動できるはずです。道を流しているモタセラだと、マンバハオまで8ペソのはずです。ただし、すぐにモタセラやジープニーがやって来るとは限りません。
自分はバルバゴン港に待機していたモーターバイクの客引きと交渉して、バイクをレンタルしました。個人のバイクのため、特にパスポートを預けたり、書類を書くこともありませんでした。スマホの電話番号を交換して料金を前払いしただけ。なんとも緩いですね。
バイクのレンタル料金は1日350ペソ。この料金は、カミギン島でバイクをレンタルする場合の相場です。
ドライバー込みでバイクをレンタルすることもできます。その場合は、ドイラバー込みで1日約800ペソが目安です。さらにガソリン代がかかります。
ジープニー
フィリピン名物の乗り合いミニバスであるジープニーは、カミギン島で一番栄えている街・マンバハオにあるジープニー・ターミナルを起点に運行しています。
ジープニーはカミギン島内にある主な街との間を運行しています。ジープニー・ターミナルで行きたい場所を言えば、どのジープニーに乗ればいいか教えてくれます。
とはいえ、ジープニーは島全周をカバーしていません。ジープニーが運行していない場所まで行く場合は、途中までジープニーに乗り、後はモタセラ、あるいはハバルハバル(バイクの相乗り)で移動できます。
ジープニーは、乗客でいっぱいになったら出発するというスタイルです。料金は区間ごとに決まっています。マンバハオのジープニー・ターミナルからサンケン・セメトリーまで20ペソ、ベノニ港までは40ペソでした。
モタセラ(トライシクル)
カミギン島内で最もポピュラーな移動・交通手段がモタセラです。良く似たものにトライシクルがありますが、多少、形状が異なります。
トライシクルは、バイクに屋根付きのサイドカーを取り付けたものです。一方、モタセラは、バイクの後部に屋根付きの座席台が設えてあるスタイルです。タイのトゥクトゥクのような形状です。
カミギン島を走るモタセラは、ジープニー・ターミナルを起点に、東側を走る「East Bound」と、西側を走る「West Bound」とに別れています。
島の東部を往来する「East Bound」のモタセラは、車体が緑色に塗られています。
一方、島の西部を行き来する「West Bound」のモタセラの車体は赤です。一目で区別できるようになっています。
料金は、ルートによって決まっており、ジープニーより多少、高めです。とはいえ、セブ島やマクタン島などと違って、あまりぼられることはないと思います。
なお、ジープニーやモタセラは貸し切ることもできます。グループ旅行などには便利ですね。手配・料金を宿のスタッフに相談してみましょう。
知り合ったジープニーのドライバーによると、ジープニーを1日貸し切りで利用した場合、料金はドライバー込みで1500ペソとのことでした。モタセラの1日貸し切りなら、もっと安くなるはずです。
バイク&車のレンタル
欧米のバックパッカー達の間では、「島ではバイクをレンタル」が定番です。カミギン島でも、バイクをレンタルすることは難しくありません。
先に触れたように、自分はボホール島ハグナからカー・フェリーに乗船して、カミギン島のバルバゴン港に到着したところで、バイクを数日間、レンタルしました。
バイクのレンタル料金は、1日350ペソが目安です。ガソリン代は自分持ちです。
個人旅行の場合、バイクをレンタルすると、人との触れ合いが少なくなることが残念です。そこで、最初の数日間だけバイクをレンタルして、島の主な見どころを見て回りました。
その後は、ジープニーやモタセラを使って島内を移動しました。
カミギン島のホテル・宿
カミギン島北部に位置しているマンバハオは、島で一番大きな街です。街の中心部には、そこそこ大きなパブリックマーケットがあります。
パブリック・マーケットの奥の方には、フィリピンスタイルの簡易食堂であるカレンデリアが数件、並んでいます。朝早くからオープンしており、食事に苦労しません。
また、サルセド(Salcedo)というスーパーマーケット、そしてホテルやゲストハウスなどの宿泊施設が近辺にあります。食事や買い出しにも苦労しません。
★サルセド・スーパーマーケット
ATMも2箇所あります。1つはマンバハオのパブリックマーケットの近くにあるランドバンク(Land Bank)。3台あるATMのうち、VISAの取扱があるATMは一番右です。
もう一箇所は、GVホテルから南に少し歩いたところにあるPNB(フィリピンナショナル銀行)です。1台のATMがあります。
自分が訪れた時は、恐らくペソが切れていたのか、2箇所あるATMのいずれも使用できませんでした。カミギン島に来る前に、セブ島などで両替するなどしてペソを事前に用意しておくのが正解です。
マンバハオには両替商もあります。ドルやユーロしか両替できない両替商もありますが、サミュエルホテルから南に少し歩いたところにある「Palawan Pawnshop」では日本円の両替も出来ます。「Pawnshop」とあるので、質屋ですね。
マンバハオには、アゴハイ・ビーチ(Agohay Beach)というビーチもあります。景色は綺麗ですが、ホワイトサンドではなく、ブラックサンド。ブラックサンド・ビーチとも呼ばれています。
★マンバハオのアゴハイ・ビーチ
カミギン島で2番目に大きな街は、島の西側にあるカタルマン(Catarman)です。
個人旅行、バックパッカーにお薦めのVGホテル(VG Hotels)
個人旅行者にお薦めの宿は、マンバハオにあるVGホテル(VG Hotels)です。トイレ&シャワー付き・ノンエアコンのシングルルームなら一泊420ペソ(約★900円)から部屋があります。
★VGホテルのシングルルーム
さらにチェックイン時には、デポジット料金として別途、200ペソが必要です。もちろん、チェックアウト時に返ってきます。
VGホテルは、日本で言えば素朴なビジネスホテルといった雰囲気。リゾート的な雰囲気はありません。とはいえ、港から数キロというアクセスの良さ、そして島で一番栄えている街・マンバハオにあることから、食事や買い出しに苦労しないという利便性があります。
マンバハオ以外にも、旅行者をターゲットとしたリゾート的な宿泊施設やゲストハウスが、島のあちらこちらに点在しています。
そこで、まず最初はVGホテルに宿泊。バイクなどで島をグルっと回ってみて、気に入った所に宿泊してみるのがいいと思います。
女性グループや家族連れにお薦めのサミュエル・ホテル
★サミュエルホテルの外観
女性グループで旅行する場合、マンバハオにあるサミュエル・ホテルはお薦めホテルの一つです。こちらは、かなりちゃんとした大きめのホテルです。以前は「Section 9」という名称のホテルだったそうです。
1階はレストラン&カフェとなっており、美味しいフィリピン料理を提供しています。
トイレ&シャワー付き・ノンエアコンのシングルルームで一泊●ペソ(約●円)から。エアコン付きのシングルルームなら●ペソから。
4階はドミトリー・フロアとなっており、3つのドミトリー部屋と共有スペースがあります。ドミトリー部屋には3つの2段ベッドがあり、合計6人まで宿泊できます。1つの部屋ごとにシャワー&トイレ、エアコン付きです。非常に清潔です。
★サミュエルホテルのドミトリールーム
共有スペースには、大型液晶テレビとウォーターサーバーもあります。ドミトリーの宿泊料金は、一泊400ペソ。ドミトリーとしては若干高めですが、設備を考えれば、コスパは非常に高いです。例えば、セブ島に語学留学している学生さんたちのグループ旅行にもピッタリです。
★サミュエルホテルのドミトリーフロアの共用スペース
自分は、ドミトリーフロアを担当しているスタッフから毎日、ビサヤ語を教えて貰うことが日課となり、楽しい思い出となりました。
カミギン島の見どころ・観光スポット
カミギン島は小さな島ですが、火山、川、滝、ビーチ、温泉・冷泉などの天然のアクティビティが豊富にあります。できれば1週間ぐらい、のんびり滞在したいものです。
もちろん、1泊や2泊の短期旅行でも十分楽しむことができます。
カミギン島のツーリスト・オフィス
マンバハオにはツーリストオフィスもあります。正式には、カミギン州ツーリズム・オフィス(Camiguin Provincial Toursim Office)。スタッフが島の見どころを丁寧に教えてくれます。カミギン島の旅行マップを無料で入手できます。オフィスは午前8時から夕方5時までオープン。
★カミギン州ツーリズム・オフィス(Camiguin Provincial Toursim Office)
なお、ヒボック・ヒボック山(Mt. Hibok-Hibok)を登山したい場合は正式な許可が必要です。ツーリストオフィスとは別に、政府の環境省のオフィス(National Enviromental)があります。場所はマンバハオの警察署の近くです。なお、ヒボック・ヒボック山(Mt. Hibok-Hibok)は、地元では単にオールド・ボルケーノ(Old Volcano)と呼ばれています。
★政府環境省のオフィス
書類に必要事項を記入した上、入山料(Entrance Fee)200ペソを払う必要があります。さらに、ガイドを雇うことが必須条件でガイド料は1200ペソ。かなり高いですね。
一方、カミギン・ボルケーノ山は、ガイド無しでも登山できます。ただし、ルートが非常に分かりにくく、自分は途中で断念しました。ガイドを雇わないと難しいと思います。ガイド料金は500ペソです。
以下、自分が実際に訪れてみたカミギン島の見どころを紹介します!
★カミギン島の詳細地図
絶景ビーチを満喫できるホワイト・アイランド / White Island
上陸した瞬間、あまりの美しさに言葉を失ったのがホワイト・アイランドです。
ホワイトアイランドは、マンバハオ中心部から西に約5キロほどの距離にある街、ユンビン(Yumbing)の沖合に浮かぶ、白砂(ホワイトサンド)で出来た島。というか砂州です。
ユンビンにあるホワイト・アイランド・フェリー・ターミナル(White Island Ferry Terminal)から、小ぶりのバンカーボートに乗船。約5分ほどで到着します。地図で見ると、カミギン島とは1.5キロほどの距離です。
ボートを降りると、青い空とクリスタルブルーに輝く海、そして眩しいばかりの白砂が織りなすパノラマ風景が視界全体に飛び込んできます!
まさに絶景!
振り返れば、カミギン島の火山が雄大なシルエットを形作っています。山頂部に白い雲がかかる様子を見るほどに、この島の美しさにため息が出てきます。
ホワイト・アイランドでは、シュノーケリングも楽しむことができます。周囲の珊瑚の多くは既に死滅していますが、それでも色鮮やかな魚たちを鑑賞できます。
自分は、近辺の海をシュノーケリングで楽しんでは休憩。またシュノーケリングをしては休憩。ボートで一緒になった若い香港人カップルと談笑したりと、結局、13時頃から17時近くまで滞在しました。
しかし、日差しは強烈です。何しろ、ホワイトアイランドには日差しを防ぐ建物や樹木などは一切、ありません。サンオイルやドリンク類は必須です。
ホワイト・アイランドへのアクセス&料金
ホワイト・アイランドは、マンバハオの西側にある街、ユンビン(Yumbing)の沖合にあります。場所は、恐らくカミギン島で一番ゴージャスなリゾートホテル「パラス・ビーチ・リゾート」(Paras Beach Resort)の目の前あたりです。
「パラス・ビーチ・リゾート」(Paras Beach Resort)のすぐ西側にホワイト・アイランド行きの船着場があります。この船着場から小さなバンカーボートが出ています。
マンバハオから船着場まではジープニーで行くことができます。距離にして約5Km。自分はレンタルしたバイクで行きましたが、ジープニーだと20ペソだと思います。
島の外周部を走る環状道路から船着場がある海岸に至る小道の脇にカミギン州のブースが出ています。ここで入島料の60ペソを支払います。
ホワイトアイランドへ渡るバンカーボートは6人乗りで、往復450ペソです。自分は、香港から来た若いカップルと一艘のバンカーボートをシェアしました。3人でシェアしたので一人当たり150ペソかかりました。もし6人のグループ旅行なら、一人当たり75ペソです。
バンカーボートの乗り場付近には、シュノーケリングに必要なゴーグルやフィン、ライフジャケットなどを貸し出すショップが出ています。シュノーケリングとゴーグルが150ペソ。ライフジャケットは50ペソ。
バンカーボートを操舵するガイドがビーチでウニを取ってきて、唐辛子とニンニクをつけたビネガーをかけてふるまってくれます。てっきりサービスかと思いきや、10個で150ペソ。
また、ホワイトアイランドには小屋などの日陰が一切ありません。直射日光が半端なく肌に痛いです。すると、ガイドが大きめのパラソルを広げます。パラソル使用料300ペソ。商売上手ですね。
一緒になった香港人がいかにもリッチそうな方だったので、ウニとパラソルの料金は、実はかなり高めのような気もします。
沖合に浮かぶ巨大な十字架はインスタに最適! サンケン・セメタリー / Sunken Cemetery
マンバハオから西に10キロほど行くと、ブルーに輝く海上に白亜の巨大な十字架があります。近くにいくと、海岸から100メートルほど離れた沖合にあることが分かります。
この十字架は、カミギン島の火山による被害で亡くなった人達を悼む十字架です。1870年に起こった火山の噴火により、多くの墓地が海中に沈んでしまったそうです。そこで、沖合100メートルほどの所に、新たに巨大な白亜の十字架を立てたそうです。
今では、サンケン・セメタリーはカミギン島を訪れるフィリピン人旅行者の間で絶大な人気を誇っている観光スポットとなっています。
大通りからサンケン・セメタリーを望む小道に入ると、沢山のお土産屋さんがならんでいます。
フィリピン人旅行者が歓声を上げながら、記念写真を撮っています。ことにサンセットが絶景で人気です。
個人旅行でも、十字架を望む海岸に行くと、地元のお兄さんが気をきかしてくれて、海に浮かぶ十字架を背景に記念写真を撮影してくれます。
海岸から出ている無料のボートに乗って、沖合に浮かぶ白亜の十字架まで移動して、十字架の足場に上陸することもできます。
また、海に浮かぶ十字架近辺は、絶好のシュノーケリング・スポットとなっています。観光省が管理するオフィスで30ペソを払うと、ガイドと一緒に30分~1時間、シュノーケリングを楽しむことができます。
シュノーケルとゴーゴル、フィン、ライフジャケットなども観光省のオフィスで有料で借りることができます。
自分もシュノーケリングに挑戦してみました。珊瑚の多くは死滅していましたが、それでも幾つかの珊瑚と様々な魚を鑑賞できます。
沖合に浮かぶ十字架からさらに100メートルほど沖合に泳ぐと、海中に大きな十字架が沈没していました。どうやら、これが1870年の火山噴火で海底に沈んだ墓地のようです。
★海底に沈んでいる十字架@サンケン・セメタリー
また、驚いたのが巨大なクラム(蛤)! 大きさ1メートルにも及ぶ巨大なクラムが幾つも並んでいました。
カミギン島南東部には、巨大なクラムを鑑賞できる「ジャイアント・クラム・サンクチュアリー」がありますが、まさかサンケン・セメトリー近辺でもジャイアント・クラムを見ることができるとは思いませんでした。
巨大なクラムは海底に綺麗に配置されていたので、人の手で育てられて人工的に海底に配置されたものだと思いますが、それでも見応え十分です!
サンケン・セメトリーへのアクセス&料金
サンケン・セメトリーは、マンバハオから西に10キロほどの距離にあります。ジープニーだと約30分で到着します。料金は20ペソ。
海岸から100メートルほどの沖合に浮かぶ白い十字架までは、無料のボートで行くことができます。
シュノーケリングを楽しむ場合は、島を環状に走る大通りの南側にある観光省のオフィスで、入場料150ペソ、環境税100ペソを支払います。シュノーケルとゴーグル、さらにフィン一式を借りる場合は、たったの50ペソ。合計300ペソでサンケン・セメトリー近辺をシュノーケリングできます。
カミギン島一番の穴場スポット!? オールド・スパニッシュ・チャーチ・ルイン(遺跡) / Old Spanish Church Ruins
オールド・スパニッシュ・チャーチ・ルインは、16世紀に珊瑚石を使った建てられた教会の遺跡・跡地です。
正直言って、行く前はさほど期待していませんでしたが、苔むした遺跡の佇まいが、実にイイ感じのわび・さびを醸し出しています。かなりオススメのスポットです。
地元では「Old Spanish Church Ruins」と呼ばれたり、「Guiob Church Ruins」と呼ばれたりしています。
教会の遺跡は、サンケン・セメトリーから歩いて数分の距離にあります。
聞くところによると、1870年代初頭、カミギン島の火山が噴火。その後、廃墟となったそうですが、現在は、林の中に巨大な壁だけが残されており、緑溢れた遺跡となっています。
遺跡となった大きな壁は、地震に強い「控え壁」の作りです。
壁に沿って大木が生い茂り、ひっそりと遺跡を見守っています。
オールド・スパニッシュ・チャーチ・ルインへのアクセス&料金
サンケン・セメトリーから西に約500メートルほどの距離にあります。入り口付近に観光省のブースのような小屋があり、スタッフがいますが、入場は無料です。
トレッキングが楽しめるウォークウエイ / Walkway To The Old Volcano And Stations Of The Cross
サンケン・セメトリーから東に数キロの距離にあるトレッキング・ルートです。山腹のルートに沿って、キリスト教関連のモニュメントが15箇所あります。キリスト教の祭事に、地元の島民がモニュメントを歩いて回り、相当な人出があるそうです。
地図アプリ「Maps.Me」で見ると、確かに「1st Station」から「15th Station」まで記されています。そこで、入り口で観光省の役人に入山料30ペソを払い、実際に登ってみました。
山道に配置された各ステーションを回ってみると、イエス・キリストが磔になり、その後復活するまでの過程が再現されていました。
★ウォークウエイにあるキリストのモニュメント
モニュメントの様子を見ると、恐らくキリストの復活を祝うイースターに因んで、島民が歩くのではないかと思います。
★ウォークウエイにあるキリストのモニュメント
「1st Station」から「15th Station」までは、比較的、歩きやすいです。トレッキングというよりは山道をハイキングといった感じです。約1時間ぐらいで往復できます。
★ウォークウエイの様子
★ウォークウエイにあるキリストのモニュメント
途中、サンケン・セメトリーを遠くに望むことができ、非常に見晴らしが良いですよ。
★ウォークウエイからの眺望
また、「12 Station」の近くからは、カミギン・ボルケーノ(Camiguin Volcano / Mt. Vulcan)に至るトレッキング・ルートもあります。
ただし、自分が訪れた時は、かなりの急角度の斜面にブッシュが生い茂り、そのトレッキング・ルートを見つけることができませんでした。
★カミギン・ボルケーノ
散策を終えて、入り口に戻った時、観光省のスタッフに「カミギン・ボルケーノを登るルートが分からなかった」と言うと、「だから、ガイド(500ペソ)を雇え、ってオレは言っただろ」と軽く説教されてしまいました(苦笑)。
ウォークウエイ(Walkway To The Old Volcano And Stations Of The Cross)へのアクセス&料金
ウォークウエイの入り口は、カミギン島を環状に走る大通りの脇にあります。マンバハオ中心部から約8キロほどの距離です。
★ウォークウエイの入り口
サンケン・セメトリーやオールド・スパニッシュ・ルインからも遠くないので、合わせて回ってみることができます。
ウォークウエイの入り口で、観光省の役人に入山料30ペソを支払います。頂上付近に行くには、ガイドを雇うことは特に義務づけられていませんが、ガイドがいないと道は分かりづらいです。自分は分かりませんでした。ガイド料は500ペソです。
野趣溢れる海辺の温泉 / Hot Spring in Sea(Tangub Hot Spring)
カミギン島のツーリズム・オフィスでゲットした無料の観光地図を見ると、島の北西部の海辺に温泉があります。
ツーリズム・オフィスのスタッフに、「ここに行ってみたい!」と言うと、スタッフは「そこはちゃんと整備されていないからなぁ」と、あまりお薦めでない様子。
薦められないと、逆に行ってみたくなるのが人情。そこで、行ってみました。海辺の温泉。
ゲットした無料観光地図と地図アプリ「Maps.Me」を頼りに、バイクで近くまで行ってみましたが、入口がよく分かりません。通りかかった地元の人に尋ねてみて、ようやく場所がわかりました。Tangub Hot Spring Resortというリゾートの脇です。
★Tangub Hot Springの地図
さらに「満潮・干潮の関係で、今、ちょうど温泉状態になっているどうか、分からないよ」とアドバイスされました。とにかく行ってみると、島を環状に走る大通りから海辺に向かって下る狭い道がありました。
★Tangub Hot Springの入り口
その小道をバイクで海辺の方角に降ります。かなり急な勾配です。あまりに急な坂道なので、途中でバイクを降りて歩いて降りると、ゴツゴツとした岩場の合間に、漁に使う小さなボートが数艘ある海辺に出ました。
★Tangub Hot Springの海辺
地元のおっちゃん漁師が漁に使う網を整備していたので、温泉の場所を聞くと、「ほれ、そこだよ」と海辺の岩場の合間にある「水たまり」を指さします。
★Tangub Hot Springの水たまり
「ええっ? ここ?」
半信半疑で、その水たまりに浸かってみると……まさに温泉!
恐らく、ちょうど39度ぐらい。ご機嫌な湯加減です。岩場の合間にある水たまりならぬ、お湯たまりに体を浸すと、疲れがすうううと引いていくのが分かります。
筋肉の疲れが解れて、細胞の一つ一つが歓喜するような感覚。最高ですね!
★海辺の温泉(Tangub Hot Spring)
しかも、目の前は青く輝く海です。海辺にはヤシの木が連なり、後ろを振り返れば雄大な火山。
もう極楽じゃないですか!
★海辺の温泉の風景
★海辺の温泉の風景
岩場をよぉーく見ると、岩場の合間からチョロチョロと温泉が湧き出ています。
★海辺の温泉の湧き口
なるほど、と思っていると、さきほどの漁師のおっちゃんが温泉が湧き出ている場所で、汚れた服を洗濯し初めました。
★海辺の温泉で洗濯を始める漁師
「ちょ、ちょ、ちょっと!」 その汚れた水が、ちょうど自分が浸かっているお湯たまりに流れてくるんですけれど(苦笑)。
文句を言おうとすると、おっちゃんは笑ってます(笑)。おっちゃんによると、お湯はオールド・ボルケーノから湧いて出てるそうです。
温泉としては、まったく何も整備されていません。ゴツゴツとした岩でできた浜辺です。でも、野趣溢れる海岸温泉を小一時間、存分に楽しむことができました!
ソーダ水が飲めるブラ・ソーダウォーター・スイミング・プール / Bura Soda Water Swimming Pool
7つの火山があるカミギン島では、島のあちらこちらに温泉、冷泉が湧き出ています。この「ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プール」もその一つです。
★ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プール
湧き水を使った市民プール、といった趣です。綺麗な湧き水をためたプールで泳ぐことができます。シャワーもちゃんとあります。
★ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プール
ここで面白いのは、炭酸が入った湧き水を飲むことができることです。実際に飲んでみましたが、炭酸と言えば炭酸かなぁ? といった感じ。ちょっと微妙な味でした。
★ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プールのソーダウォーター
家族連れで楽しむにはいいと思います。ぼっちの個人旅行だと、ちょっと微妙ですが、島のあちらこちらに湧き水のプールがあるので、その代表的存在として、一つぐらいは訪れてみるのも面白いかも、です。
施設内には、食事ができるレストランもあります。
★レストラン@ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プール
施設内は完全禁煙。いったん外に出て一服していると、目の前にあるローカルなショップにあるカラオケで、おばちゃんが朝から熱唱していました。個人的には、そちらの方が面白かったです。
ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プールへのアクセス&料金
カミギン島西部にあり、マンバハオ中心部からバイクで約1時間。島の外周部を環状に走る大通りから、島内陸部に向かって緩やかな坂をしばらく行くとあります。
マンバハオの中心部を離れると、本当にのどかで平和な田舎が広がっている様を満喫できます。
★ブラ・ソーダウォーター・スイミング・プールの入り口
入場料は30ペソです。
ヒボック・ヒボック山(Mt. Hibok-Hibok)
★ヒボック・ヒボック山
カミギン島には合計7つの火山がありますが、このヒボックヒボック山(Mt. Hibok-Hibok)はその代表格。山頂付近にはカルデラ湖があり、それは美しいそうです。
ガイドブック「ロンリープラネット」のフィリピン版を読むと、山頂付近からは、北にボホール島、東にシアルガオ島、西にシキホール島を望むことができる、とあります。
実際、カミギン島を訪れたきっかけは、パングラオ島で泊まったゲストハウスのスタッフから、「トレッキングが好きなら、絶対にカミギン島のヒボック・ヒボック山がオススメだ!」という言葉を耳にしたからです。
ヒボック・ヒボック山を登山するには、正式な許可が必要と聞いたので、マンバハオの警察署の近くにある政府の環境省のオフィス(National Enviromental)を訪れてみました。
★政府の環境省のオフィス
環境省のスタッフの説明によると、ヒボック・ヒボック山を登る者は、必ずこのオフィスで登録する必要があるとのこと。パスポートを持参の上、書類に必要事項を記入して、入山料(Entrance Fee)の200ペソを払う必要があります。
さらに、必ず現地ガイドを雇うことが義務づけられており、ガイド料金はなんと1200ペソ。フィリピンの有名な山でもガイド料は500ペソだったりするので、かなり高めですね。環境保全のためにはしょうがないのでしょう。
実際の登山は、ガイドと待ち合わせて早朝にアルデント温泉の近くから登るそうです。片道約5時間と、かなりハードな登山です。
本当に登頂したかったのですが、ペソの持ち合わせが足りませんでした。マンバハオにあるATMにも寄ってみまっしたが、ペソが切れていたのか利用できず。次回、カミギン島を訪れる機会があったら、是非、登頂してみたいですね!
カタルマン・トゥアサン滝 / Catarman Tuasan Falls
トゥワサン滝(Tuasan Falls)は、カミギン島で2番目に有名な滝です。カミギン島西部のカタルマン(Catarman)にあります。
落差50メートルのカティバワサン滝のように大きな落差を誇る滝ではありませんが、トゥワサン滝の滝壺付近は、かなり激しいしぶきが飛んでいます。マイナスイオン漂う雰囲気です。
★トゥワサン滝
午前中に立ち寄りましたが、スタッフが滝壺や川の落ちた葉っぱを綺麗に掃除していました。いかにも自然の中にある素朴な佇まいがイイ感じです。
★トゥワサン滝
滝壺近くには、竹製のやぐらも組まれています。家族連れ旅行者向けです。
★トゥワサン滝
なお、敷地内は完全禁煙です。
カタルマン・トゥアサン滝へのアクセス&料金
マンバハオから車やバイクで約1時間の距離にあります。地図アプリ「Maps.Me」を頼りにバイクで行きましたが、地図アプリ「Maps.Me」を見ると、最後の100メートルが舗装されていませんが、滝までちゃんと舗装されていました。
★トゥワサン滝の入り口
トゥアサン滝の入場料は30ペソ。営業時間は午前7時から夕方17時まで。
入り口付近には売店もあります。
火山から湧き出る天然温泉、アルデント温泉 / アルデント・ホットス・プリングス / Ardent Hot Springs
マンバハオ中心部から車やバイクで約15分ほどの距離にある天然温泉の施設です。カミギン島の山々はいずれも火山のため、島のあちらこちらに温泉や冷泉があります。アルデント・ホットス・プリングス(Ardent Hot Springs)は、島にある温泉の代表格です。
かなり広めの敷地内に入ると、川が流れています。その川の上には葉っぱが落ちないように大きなネットが張ってあり、川の流れを堰き止めて、合計5個以上の温泉プールが設えてあります。
★アルデント温泉
温泉プールに入ってみると、かなりぬるめ。これは、さすがにぬる過ぎます。スタッフのおばちゃんに話を聞くと、「去年の12月は温泉が枯れて、大変だったの。昔はもっと従業員がいたけれど、今は十数人しかいないのよ。みんな解雇されちゃって。でも、また温泉が湧き出てきて助かったわ。水の温度は、今みたいに冷たい時もあるし、熱い時もあるわね」とのことでした。
★アルデント温泉のプール
源泉は火山ですから、時々によって水量や温度は、かなり変動があるようです。
利用客は、地元のフィリピン人や他の島からやってきたフィリピン人の家族連れ旅行者がメインです。フィリピン人たちは、ピニクニック感覚で楽しでいます。
★アルデント温泉
スナックやドリンク類を扱うショップもあります。
★アルデント温泉にある売店
敷地内には宿泊施設もあります。ノンエアコンのシングルが一泊250ペソ。ドミトリーもありました。
★アルデント温泉にある宿泊施設
アルデント温泉 / アルデント・ホットス・プリングスへのアクセス&料金
マンバハオから車やバイクで、ほんの10分ほどの距離です。自分はバイクで行きましたが、自分が確認した範囲では、マンバハオからアルデント温泉行きのジープニーはありませんでした。モタセラだと、数十ペソで行けるはずです。
★アルデント温泉の入り口
アルデント温泉の入場料は大人30ペソ。子供
ペソ。温泉プールは24時間オープンしています。
★アルデント温泉の入り口
落差50メートルの迫力! カティバワサン滝 / Katibawasan Falls
カミギン島には、大きな滝が3つあります。中でもカティバワサン滝は落差が50メートルもあり、迫力があります。カミギン島で最も人気がある滝です。
★カティバワサン滝
なかなか迫力があります。いかにも自然の中の滝という雰囲気です。。
滝壺からの流れをプール状にせき止めているので、そこで泳ぐこともできます。
★カティバワサン滝のプール
とにかく落差が50メートルもあるので、写真に収めにくいですね(苦笑)。
★カティバワサン滝
カティバワサン滝 / Katibawasan Fallsへのアクセス&料金
カミギン島北部の繁華街・マンバハオから島の中央部方向にバイクで20分ほど走ると、滝があります。道は全て舗装されています。
自分はバイクで行ったので、詳細は確認していませんが、ジープニーは走っていないと思います。そこで、モタセラで行くことができます。
カティバワサン滝の入り口にブースがあり、そこで入場料の30ペソを支払います。
入場時間は、07:00~17:00
★カティバワサン滝の入り口
入り口付近には、お土産屋さんや飲料などを売っているショップもあります。
大自然の中にある天然の泉、サーイ・スプリング / Saai Spring
★サーイ・スプリング
アルデンテ温泉に行くはずが、道を間違えてしまい、偶然、たどり着いたのが山間に湧く天然の泉。
大自然の山間の中、ほとんど人がいないプール状の泉でひと泳ぎました。これが最高!
★サーイ・スプリング(Saai Spring)の様子
早朝、まだ暑くなら時間帯でしたが、冷たい水に体と心がシャキッ!としました。
後で調べてみると、「サーイ・スプリング」という冷泉でした。
大自然の中、一人で贅沢な時間を楽しんでいると、マンバハオのマーケットで働いているという現地の若者二人がバイクでやってきました。仕事前にひと泳ぎしに来たそうです。
カミギン島には、この「サーイ・スプリング」のように、ほとんど整備されていない温泉・冷泉のスポットが幾つかあるようです。自分だけのお気に入りの温泉・冷泉スポットを見つけると、楽しさ倍増ですね!
場所は、マンバハオ中心部から島中央の山間部に向かって伸びる道をバイクで15分ほどいった距離にあります。
★サーイ・スプリング(Saai Spring)@カミギン島の地図
近辺で最も魚影が濃いマンティゲ島 / Mantigue Island / Mantigue Sanctuary
★マンティゲ島
マンティゲ島(Mantigue Island)は、カミギン島東部にあるサン・ロケ(San Roque)から3.5キロメートルほど離れた沖合に浮かぶ小さな島です。
★マンティゲ島
地元では、マグサイサイ島(Magsaysay Island)とも呼ばれるそうですが、「マンティゲ島」で普通に通じます。ここは強力にオススメです!
自分がカミギン島を回って見た中では、マンティゲ島が一番シュノーケリングを楽しむことができたスポット。とにかく魚影が一番濃く、サンゴ礁も一番綺麗でした
サン・ロケにある小さな船着き場に観光省のオフィスの建物があります。そこからバンカーボートで約30分。
★マンティゲ島に渡るバンカーボート
島の面積は、ほんの4ヘクタールいう小さな小さ島の周囲は、ホワイトサンドで囲まれています。シュノーケリングのスポットは、島の南西側のビーチです。
★マンティゲ島のビーチ
南側ビーチの沖合には筏が浮かんでいます。その筏の先は、急なドロップオフとなっており、遊泳禁止となっています。その筏付近には、大きなテーブル珊瑚があり、筏の下に大きな魚の群れ! 絶景です!
★マンティゲ島の沖合に浮かぶ筏
自分は特にダイビング好きというわけではないので、魚の種類など詳しいことは分かりませんが、エンジェルフィッシュをはじめ、色とりどりの魚を鑑賞できます。海藻と同じような緑色の細長い魚など、鑑賞できる魚の種類が非常に多く、面白かったです。
マンティゲ島は、とにかく魚影が濃いです。シュノーケリングを楽しむなら、まずマンティゲ島にGOです!
マンティゲ島の南側ビーチ近くには「Natural Park」という散策路も設けられています。ほんの10分ほどですが、なんちゃってトレッキングができます。
★マンティゲ島の「Natural Park」
レストランまであり、新鮮なマグロも食べることができます。でも、かなり高いですよ。
島を一周してみましたが、小さな島なので、ほんの30分ほどでぐるりと廻ることができます。西側には漁村もあります。
★マンティゲ島の漁村
船着き場近くには、ジェットスキーも置かれていました。近い将来は、観光化の波が訪れるかも知れません。ちょっと残念な気もしますが、しょうがないですね。
★マンティゲ島のジェットスキー
マンティゲ島へのアクセス&料金
カミギン島北部の繁華街・マンバハオからサン・ロケ行きのジープニーに乗車。約1時間でマンティゲ島行きの船着き場の近くに着きます。距離にして約9キロ。ジープニー料金は20ペソ。
島を環状に走っている大通りから船着き場まで約100メートルほど歩きます。
自分がいつも頼りにしている地図アプリ「Maps.Me」を見ると、実際に自分が利用した船着き場は、地図アプリ「Maps.Me」に表示されている船着き場から、さらに500メートルほど北にありました。こういうこともあるんですね。
ジープニーやモタセラを利用する場合、乗車する時、ドライバーに「マンティゲ島に行きたい」と言えば、船着き場に近い場所で降ろしてくれます。
船着き場近くに観光省のオフィスの建物があります。ここで、環境保護税と入島税の50ペソを払います。
★マンティゲ島に渡る船着き場にある観光省のオフィス
船着き場には、シュノーケリング用具を貸すショップがあります。シュノーケルとゴーグルが150ペソ。フィンは150ペソ。ちょっと高めですね。
★マンティゲ島に渡る船着き場にあるシュノーケリング用具のショップ
1メートル以上の巨大な蛤が並ぶジャイアント・クラム・サンクチュアリー / Giant Clams Sanctuary
カミギン島を訪れるなら、絶対にオススメのスポットの一つが、この「ジャイアント・クラム・サンクチュアリー」です。
海底に1メートルを超える巨大な蛤が並んでいる様子をシュノーケリングで見ることができます。とにかく、その大きさにビックリです!
ジャイアント・クラム・サンクチュアリーはてっきり政府の施設かと思いましたが、どうも個人が運営している研究施設のようです。あるいは半官半民の施設かも知れません。
マリンブルーが一際美しいビーチ沿いの敷地内に、コンクリート製のいけすようなプールが幾つもありに、大小様々な種類の蛤が育成されています。これがクラム・ラボラトリーです。
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーで養殖されているクラム
★クラム・ラボラトリーの生簀にいるクラム
日本の皇室とも関わりの深い魚、ティラピア(Tilapia)の水槽もあります。
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーで養殖されているティラピア
そのクラム・ラボラトリーを、可愛らしい子供達が達者な英語で蛤の生態を丁寧に解説してくれます。専門用語を交えての英語解説があまりに見事すぎて、実は半分も分かりませんでした(泣)。
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーでガイドする少年・少女
一緒に居あわせた年配のオーストラリア人は、子供たちの英語のガイドを聞き終えると、「ブラボー」と称賛。一方、自分は「半分も分からんかった」と言うと、苦笑されました(笑)。
なんでもフィリピンには7種類の蛤が生息しており、そのうち6種類がこのラボラトリーにいるそうです。中でも、「ギガンテス」(Gigantes)と呼ばれる蛤は最大2メートルまで成長するそうです。
★生簀にいる巨大なクラム
そのギガンテスもラボラトリーで育成されています。何でもルソン島北部のパンガシナン島?ボリナオからマッチ箱サイズのギガンテスをカガヤン・デ・オロ経由で輸送してきたそうです。
クラム・ラボラトリーの見学を終えた後は、眼の前のビーチをシュノーケリングで回ってみました。シュノーケリングする場合は、別途料金がかかります。
クラム・ラボラトリーの眼の前のビーチは、とにかく綺麗です。マリンブルーに輝く海は、カミギン島にある数あるビーチの中でも最高の部類の美しさ!
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーのビーチ
シュノーケリングしなくても、綺麗なビーチをのんびり楽しむことができますが、せっかくなら海底にいるジャイアント・クラムをシュノーケリングで見て回るのがオススメです!
シュノーケリングは、30分から1時間ほどかけて、合計3箇所のスポットをガイド付きで泳いで回ります。まず最初は、蛤の海洋牧場。海底に蛤が配置されています。
2つ目のポイントでは、珊瑚が綺麗に残っているあたりを泳ぎます。
そして、3箇所目はビーチの北の端から200メートルほど離れた当たり。海底には、ゆうに1メートルは超える巨大な蛤が幾つも並んでいます!
世界広しと言えども、全長1メートルを超える巨大な蛤を鑑賞できるチャンスはそうそうないと思います。言ってみれば海底の絶景!
カミギン島に行くなら、是非、訪れて見て下さい!
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーのビーチ
ジャイアント・クラム・サンクチュアリーへのアクセス&料金
ジャイアント・クラム・サンクチュアリーは、カミギン島の南東部の海辺に位置しています。マンバハオからはダイレクトでジープニーが出ていません。
そこで、自力で行く場合は、まずジープニーで「ベノニ港」(Benoni Ferry Terminal)まで移動します。そして、「ベノニ港」近辺で、モタセラかハバルハバル(バイクの相乗り)を捕まえて移動できます。
自分は「ベノニ港」から「ジャイアント・クラム・サンクチュアリー」までハバルハバルで行きました。料金は50ペソでした。
ジャイアント・クラム・サンクチュアリーに到着したら、まず入り口で受付をする必要があります。エントランスフィーが25ペソ。さらにクラム・ラボラトリーの見学、フリー・スイミングゾーンでのシュノーケリングなど、アクティビティごとに料金が決まっています。
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーの入り口
海底のジャイアント・クラムをシュノーケリングで見学する場合は150ペソ。さらにシュノーケルとゴーグルを借りる場合は100ペソ。フィンを借りる場合は100ペソ。ライフベストを使う場合は50ペソ。すべて入り口で料金を一括して支払う仕組みです。
★ジャイアント・クラム・サンクチュアリーの料金ボード
今回は訪れなかったカミギン島のスポット
以上、紹介した以外にもカミギン島には様々なスポットがあります。再びカミギン島を訪れる機会があったら、回ってみたいですね。
サント・ニーニョ冷泉 / サントニーニョ・コールド・スプリング / Sto Niño Cold Spring
天然の冷泉プール。
タンギン・ラグーン / Tanguines Lagoon
綺麗なビーチだそうです。恐らくシュノーケリングなどを楽しむことができるのでは。
ビナンガワン滝 / Binangawan Falls
カミギン島南部にある滝です。アクセスが非常に悪く、辿り着くまで、かなり難儀するそうです。滝のサイズは、さほど大きくないようですが、ワイルド感満載のようです。
サント・ロサリオ教会 / Sto. Rosario Church
マカオ・コールド・スプリング / Macao Cold Springs
数ある冷泉の一つ。