マック島へのアクセス移動方法の詳細
タイ東部の沖合に浮かぶ、いまだ素朴な味わいを残しているマック島に渡るには、大きく分けて2つのルートがあります。
一つはチャーン島からフェリーでアクセスする方法です。
もう一つは、トラートにあるフェリー桟橋から直接、マック島に移動する方法です。
以下、具体的に見てみます。
チャーン島経由でマック島・クッド島にフェリーでアクセス
タイ東部の沖合に浮かぶ、タイで2番目に大きな島、チャーン島からマック島に渡ることができます。
チャーン島の西側にある桟橋から、チャーン島の近隣の島々へと行く高速ボートが出ています。
高速ボートは2つあります。
1つはチャーン島の南西部にあるバンバオから出ている「バンバオ・スピードボート」(Bang Bao Speedboat)。
もう一つは、チャーン島西部にある人気ビーチの一つでもあるカイバエ・ビーチにある桟橋から出ている「ノアノウ・カイバエ・ハット・スピードボート」(Nor Nou Kai Bae Hut Speedboat)です。
高速ボートのチケットは、チャーン島のあちらこちらにある旅行代理店で扱っています。
料金は、2つとも片道600バーツです。
※スローボートが出ている場合は、片道400バーツ。
桟橋に直接、行ってもチケットは購入できるはずですが、旅行代理店を通すと、宿までソンテウが向かいに来てくれるはずなので便利です。
- バンバオ・スピードボート(Bang Bao Speedboat)
- Tel 039-558-046、087-054-4300
- ノアノウ・カイバエ・ハット・スピードボート(Nor Nou Kai Bae Hut Speedboat)
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バンバオ・スピードボート(Bang Bao Speedboat)
バンバオ・スピードボート(Bang Bao Speedboat)は、チャーン島南西部にあるバンバオ・ビーチにある桟橋から近隣の島々に渡る高速ボートが毎日、運航しています。
航路は、チャーン島→ワイ島→カーム島→マック島→ラヨン島→クッド島。
復路は、クッド島→ラヨン島→マック島→ワイ島→チャーン島というルート。カーム島が入っていませんが、カーム島はマック島のすぐ沖合に浮かぶ小さな小さな島です。
なお、バンバオ・スピードボートはマック島の北側にあるコ・マック・リゾートという宿泊施設にある桟橋に発着します。
チャーン島からマック島までのフェリー料金は片道600バーツです。
バンバオ・スピードボート チャーン島⇔マック島⇔クッド島間の時刻表
運航スケジュールは、以下の通りです。
※2017年12月時点の情報
ボート会社 | チャーン島発 | ワイ島発 | カーム島発 | マック島発 | ラヨン島発 | クッド島着 |
---|---|---|---|---|---|---|
Bang Bao Speedboat | 09:30、12:00 | 09:50、12:20 | 10:10、12:40 | 10:20、12:50 | 10:40、13:10 | 11:20、13:50 |
ボート会社 | クッド島発 | ラヨン島発 | マック島発 | ワイ島発 | チャーン島着 | |
Bang Bao Speedboat | 09:00、12:00 | 09:30、12:30 | 10:00、13:00 | 10:30、13:30 | 11:00、13:50 |
ノアノウ・カイバエ・ハット・スピードボート(Nor Nou Kai Bae Hut Speedboat)
チャーン島のカイバエ・ビーチにある桟橋から出航するノアノウ・カイバエ・ハット・スピードボート(Nor Nou Kai Bae Hut Speedboat)です。
航路は、チャーン島→ワイ島→マック島→クッド島というルートです。
復路は、クッド島→マック島→ワイ島→チャーン島というルートになります。
チャーン島からマック島までの料金は片道600バーツ。
ノアノウ・カイバエ・ハット・スピードボート チャーン島⇔マック島⇔クッド島間の時刻表
運航スケジュールは、以下の通りです。
※2017年12月時点の情報
ボート会社 | チャーン島発 | ワイ島発 | マック島発 | クッド島着 |
---|---|---|---|---|
Nor Nou Kai Bae Hut Speedboat | 09:00 | 09:30 | 10:00 | 11:00 |
ボート会社 | クッド島発 | マック島発 | ワイ島発 | チャーン島着 |
Nor Nou Kai Bae Hut Speedboat | 11:00 | 12:00 | 12:30 | 13:00 |
バンコクから来る場合は、バンコクの東バスターミナル「エカマエ・バスターミナル」から、ガバメント・バスと呼ばれる、1日2本運行している長距離バスが便利です。
あるいは、バンコクからトラートを経由してチャーン島に渡ることもできます。
そこで、まずバンコクからのアクセスが容易なチャーン島に滞在。
その後、チャーン島からマック島にフェリーで移動するというプランが考えられます。
タイ本土からフェリーで直接、マック島にアクセス
タイ本土からマック島まで直接、フェリーで移動することもできます。
そこで、トラート市内に宿泊したり、あるいはカンボジアから陸路でタイのトラートまで移動してきた旅行者は、トラートから直接、マック島に渡るプランを考えることができます。
タイ本土とマック島との間は、合計5社のフェリーが運航しており、大きく2つの航路に別れます。
一つは、タイ本土のレムゴップ桟橋(Lam Ngop Pier)からフェリーでマック島に渡るルート。
もう一つは、タイ本土のレムソック桟橋(Laem Sok Pier)からフェリーでマック島に渡るルートです。
各社の航路、料金、時刻表などを整理すると以下のようになります。
トラート⇔マック島の間を運航しているフェリー会社一覧
- コマック・スアンスク・ボート(Koh Mak Suansuk Boat)
- レムゴップ桟橋11:30発
レムゴップ桟橋15:00発 - 片道料金 450バーツ
- Tel 061-4288-048
- 公式サイト Suan Suk’s speed boat
- スィーテイルズ(Seatales)
- レムゴップ桟橋11:30発
レムゴップ桟橋14:30発 - 片道料金 450バーツ
- Tel 095-949-2240、081-910-2723、087-744-1677
- 公式サイト Seatales
- パナン(Panan Speed Boat)
- レムゴップ桟橋13:00発
レムゴップ桟橋16:00発 - 片道料金 450バーツ
- Tel 087-614-7641
- 公式サイト Panan Speed Boat
- リーラワディー(Leelawadee) / KOH MAK SPEEDBOAT
- レムゴップ桟橋10:30発
レムゴップ桟橋14:00発 - 片道料金 450バーツ
- Tel 095-707-7036
- 公式サイト KOH MAK SPEEDBOAT
- ボーンスィリ(Boonsiri)
- レムソック桟橋10:45発
レムソック桟橋14:20発 -
アオ・ニッド桟橋(マック島)11:00発
- 片道料金 400バーツ
- Tel 094-724-4555、086-333-8506
- 公式サイト BOONSIRI HIGH SPEED CATAMARAN
マカチャニー桟橋(マック島)10:00発
マカチャニー桟橋(マック島)12:30発
マカチャニー桟橋(マック島)08:30発
マカチャニー桟橋(マック島)12:30発
コ・マック・リゾート桟橋(マック島)09:00発
コ・マック・リゾート桟橋(マック島)13:30発
マカチャニー桟橋(マック島)08:00発
マカチャニー桟橋(マック島)11:30発
タイ本土からマック島へは、ずばりボーンスィリー社のカタラマンがオススメ!
オススメのフェリー会社は「ボーンスィリー」(Boonsiri High Speed Ferries)です。
「ボーンスィリー」はフェリー会社の名称で、ボーンスィリーが運航している高速フェリーボートは「カタラマン」(Kataraman)と呼ばれています。
「ボーンスィリー」は5社の中で最も料金が安く、しかも座席が比較的ゆったりとしています。約1時間30分ほどの航海中、窮屈な思いをしません。
実は往路も復路も「ボーンスィリー」を利用したので、他のフェリー会社と比較はできないのですが、幸運なことにトラートに滞在中、マック島を数回、訪れたことがある旅行者に出会いました。
彼曰く、「他社のフェリーは料金が高い上に座席が窮屈。利用するなら絶対、ボーンスィリーのカタルマンだ。いいか? ボーンスィリーのカタルマンだそ。わかったな!」と念を押されました(笑)。
そこで、他のフェリー会社の片道料金を確認してみると、ボーンスィリー以外は片道450バーツでしたが、ボーンスィリーは400バーツ。
実際、ボーンスィリー社の高速フェリーボート「カタラマン」を利用してみると、全席指定、エアコン付きで、非常に快適でした。
ボーンスィリー以外のフェリー会社の写真を見ると、いずれもボーンスィリーのカタルマンに比べると、かなり小型のフェリーのようです。その分、座席が狭いのかもしれません。
ボーンスィリーの利用をオススメします。
ボーンスィリー社の高速フェリーボート「カタラマン」のチケットは、トラート市内にある主要ホテルやゲストハウスで扱っています。
料金400バーツには、トラート市内のホテルやゲストハウスからレムソック桟橋までの移動費が含まれています。
もし、トラートで宿泊した宿でボーンスィリーのチケットを扱っていなければ、トラートにある代表的なゲストハウス「ポップゲストハウス」(Pop Guesthouse)に行ってみましょう。
「ポップゲストハウス」(Pop Guesthouse)の受付のような所で、チャーン島、マック島、クッド島など近隣の島々へと渡るフェリーのチケットや、カンボジアへの国際バスのチケット等を扱っています。
また、以下の公式サイトでオンラインで購入できます。料金は同じく400バーツ。ただし、出発日の3日前までに購入する必要があります。
※運航スケジュール等は上記の通りですが、7月1日~9月1日のローシーズンは、マック島行きのフェリーは運航しない可能性があります。ボーンスィリーの公式サイトで確認しておきましょう。
ボーンスィリー社のスピードフェリー乗船レポート
自分がトラート市内で宿泊したゲストハウスでは、フェリーのチケットは扱っていませんでした。
そこで、マック島に旅立つ日の早朝、トラート市内にある有名なゲストハウス”「ポップゲストハウス」(Pop Guesthouse)に赴き、チケットを購入しました。
午前の便は既に満席だっため、レムソック桟橋を14時20分に出航する便のチケットを購入。
※つまり、混雑する時期は、早めにチケットを予約した方が良さそうです。
13時までにゲストハウス「Pop Guest House」に来るように言われたのですが、ちょっと早めに12時30分に行くと、すぐにソンテウがやってきました。
そこで、すぐにレムソック桟橋へ移動となりました。
ソンテウに乗車して約30分ほどで、レムソック桟橋近くにある待機所に到着。直接、レムソック桟橋には行かないんですね。
トラートからチャーン島までフェリーで移動した時も直接、桟橋には行かず、まず待機所で待つことになったので、この方式が一般的なようです。
待機所は、かなり大きめのレストランといったところで、沢山の旅行客が待機しています。中国人ツアー客もかなり目にしました。
このまま待っていればいいのかな? と思っていると、旅行客がカウンターのようなところで列になっています。
「あっ! まずフェリーにチェックインする仕組みなんだ」と気が付き、自分も列に並んでチェックインしました。
カウンターで「Pop Guest House」で購入したチケットを手渡すと、正式なフェリーチケットに交換してくれます。
つまり、「Pop Guest House」で購入して手渡されたチケットのようなものは、正式なチケットではなく、バウチャーです。
バッグバッグには、マック島行きであることを示す「Koh Mak」のタグが付けられました。
さらに「Koh Mak」と書かれた小さなシールを渡されて、これを胸に貼っておくようにと言われました。
フェリーはクッド島にも行くため、降船する場所を間違わないようにする配慮のようです。
チェックインした後、レストランのテーブルに座って待機していると、バンコクからのツアー客のガイドをしているタイ人男性と知り合いました。
とても感じのよい中年のタイ人男性で、周辺のダイビング情報を丁寧に教えてくれます。
そのガイド曰く、この周辺でシュノーケリングやダイブするなら、ラン島(Koh Lang)が一番! と勧めてくれました。
また、最近、マック島では自然環境保護の意識が高まっており、2酸化炭素の排出量を減らす「ノン・カーボン」の取り組みが始まっていること、などを教えてくれました。
待機所で約30分ほど時間を潰した後、ようやくレムソック桟橋に移動。移動手段は、なんとトラムです!
遊園地内を移動する時に使われるようなトラムが登場した時は、思わず頬が緩みました。
レムソック桟橋自体は、海に向かって延々と桟橋が伸びているだけです。周りには何もありません。
レムソック桟橋には、すでにボーンスィリィの高速フェリー「カタラマン」が桟橋に接岸しています。
トラートからチャーン島に渡った時に乗船したカーフェリーに比べると、小さいですね。
外観からして、いかにも高速フェリーといった感じです。
座席は全席指定で、座席はクッションが効いたソファのような座り心地です。
船内はしっかりクーラーが効いており、快適!
乗客の顔ぶれをザッと見る;と、タイ人旅行者が一番多く、次に中国人旅行者、欧米人旅行者といったところです。
バンコクから自転車でやってきたとおぼしき欧米人チャリダーのグループも乗船。
高速フェリーは14時過ぎにレムソック桟橋を出航。1時間20分でマック島の東南部にあるアオニッド桟橋に到着しました。
マック島で下船したのは乗客の約2、3割。どうやら乗船客の多くはクッド島に渡るようです。
マック島のアオニッド桟橋の様子は、以下の写真の通りです。
桟橋には、マック島の各所にある宿泊施設まで行くソンテウが何台も待機しています。
フェリーの到着時間に合わせて、待機しているんですね。
地図を見ると、アゴダで予約しておいたPop Guesthouseまでは数キロ。自分は歩くことにしました。
桟橋の周囲は特に店などもなく、ちょっと上り坂になった道を歩きはじめると、桟橋から800メートルほど歩いたところにレストランが一軒だけあるのみ。
可愛い小豚ちゃんもいます。
さらに歩くと、そのレストランにいたタイ人の若者がモーターバイクに乗ってやってきて、「どこまで行くの? 乗っていく?」と、まさかのオファー。
コップクン・カップ!
バイクの後部座席にまたがり、Pop Guesthouseに到着。重いバッグパックを背負いながら歩くのは、ちょっとしんどい距離だったかなぁ、と実感しました。
次回、またマック島を訪れる機会があるなら、無理せずソンテウを使うと思います。
以上、ボーンスィリィのスピードフェリー乗船レポートでした。
マック島滞在の様子は、別記事にまとめました。
マック島からタイ本土・トラートまでの帰りもボーンスリィーを利用
マック島からタイ本土・トラートまでの復路もボーンスリィーを利用しました。安いですからね。
チケットは、マック島で一番賑やかな通りにある「Fisihng ship」という旅行代理店のようなところで購入しました。
料金は、マック島に来た時と同じく片道400バーツ。
乗客を宿でピックアップして桟橋まで送り届けてくれるサービスはなく、宿からマック島の東南部にあるアオ・ニッド桟橋までは、自力での移動となる、とのこと。
でも、タイ本土のレムソック桟橋(Laem Sok Pier)に到着した後、レムソック桟橋からトラート・バスターミナルまでは無料でソンテウを利用できる、と説明されました。
一方、他のフェリーボート会社は料金450バーツ。
料金が高い分、マック島の滞在宿から桟橋までのピックアップ・サービス付きとのこと。
しかしながら、タイ本土のレムソック桟橋(Laem Sok Pier)からトラート・バスターミナルまでの移動は別料金だと説明されました。
なんだか、ちょっとややっこしいですね。
復路のフェリーは、定刻時間よりやや遅れて13時15分頃、マック島アオニッド桟橋を出港。
14時30分頃、レムソック桟橋(Laem Sok Pier)に到着しました。
そこで、ソンテウに乗りこみ、マック島と渡る時に利用した待機所へと移動。
この待機所にソンテウに乗車したまま15分程待機した後、トラート・バスターミナルへと出発しました。
15時20分頃、トラート・バスターミナルに到着。
さぁて、次はカンボジアまで陸路で国境越えだ!