世界遺産にも登録されているフィリピン・コルディリェーラの棚田群。山間に広がるライステラスは「天国への階段」とも称されるほど美しい地域です。
訪れるのは、フィリピン人旅行者、そして欧米人バックパッカーが主流ですが、最近は、フィリピン語学留学生達にも人気を集めているスポットです。
多くの旅行者は、コルディリェーラの棚田群の拠点となる街、バナウェに1日か2日だけ滞在。
トライシクルなどをチャーターしてライステラスを“ちょっと見”するだけで満足してしまうようです。
思います。なんてもったいないんだ!
せっかくバナウェに行くなら、是非、本格的なトレッキングに挑戦しましょう!
バナウェ近辺の村を巡る1泊2日、あるいは2泊3日のライステラス・トレッキングに参加してみましょう!
自分は、バナウェでトレッキング・ツアーに参加して、初めてトレッキングの面白さに目覚めましたほどです。
そして、ライステラスを巡るトレッキング体験は、自分がそれまで抱いていたフィリピンの印象が一変するぐらい衝撃的でした。
ことにヴィサヤ地域を回った後でバナウェを訪れただけに、イフガオ族独特の稲作文化に深い印象と共感を覚えました。
本格的なトレッキングを通じて、稲作に基づいたイフガオ独自の文化に触れることができます。
バナウェに到着後、まずはツーリスト・オフィスへ
バナウェに到着したら、まずはツーリスト・オフィスに足を運びましょう。
マニラやバギオ行きのバスの情報をまとめてゲットできる他、バナウェ近辺のトレッキング情報をチェックできます。
なお、ガイドブックなどには、「バナウェに着いたらツーリストオフィスで環境税を払う必要がある」といった記述がありますが、何も言われませんでした。
トレッキングの時に村で環境税を払う仕組みでした。
バナウェからマニラ/バギオ行きのバスをチェック
トレッキングの前にやっておくべきことに帰りの足の手配があります。
旅行スケジュールがタイトな場合、予めバスのチケットを予約・購入しておかないと、「当日のバスが満席だった!」という悲惨なことになりかねません。
バナウェのツーリストオフィスで、バナウェ⇔マニラ、バナウェ⇔バギオ、バナウェ⇔サガダ、バナウェ⇔ボントック間を運行するバスの時刻表を確認できます。
ライステラスを巡るトレッキング・ツアー情報を確認
ツーリスト・オフィスでは、トレッキング・ツアーに関する情報も得ることができます。
最もポピュラーなトレッキングツアーは、恐らく1泊2日のトレッキングです。以下のような感じになります。
- 朝9時頃、ミニヴァンなどでトレッキング・ツアー参加者をピックアップ。マーケットで昼食や水を調達して、スタート・ポイントまで車で移動。
- 山道やライステラスのあぜ道をトレッキングして、近郊の村にあるゲストハウスに宿泊。
※事前にリクエストすれば、ゲストハウスではなく、コテージのような形状をしたイフガオの伝統的な家屋に泊まることもできます。 - 翌朝、またトレッキング。バナウェ近くのビューポイントまで歩いて戻り、再び車で宿まで移動。
これ以外にも様々なアレンジが可能です。例えば、バナウェに戻るのではなく、別の村・町でトレッキングを終えることもできます。予算も兼ねて、ガイドと相談ということになります。
ライステラス・トレッキングに必要なもの
服装に関しては、いわゆる通常のトレッキングウェアであれば、特に問題はないです。
それこそTシャツにハーフパンツ、足元はサンダルという格好でもトレッキングが出来ないことはないですが、オススメしません。
トレッキングシューズがベスト、最低スニーカー
ことにサンダル履きだとキツイです。最低、スニーカー、できればトレッキングシューズがベストです。
ぬかるんだ山道や田んぼのあぜ道を歩いたりします。石ころで出来た急な階段を登ったり、吊り橋を渡ったりもします。
ライステラスの中を歩く時は、幅30センチほどの狭いあぜ道を歩くこともしばしば。
足を踏み違えれば、2~4メートルほど下にあるライステラスに落ちてしまいます。
やはりトレッキングシューズが一番ですね。
レインジャケット、ポンチョなどの雨具は必須
気候が変化しやすい山間の村々を巡るため、雨具は必須です。
シーズンにもよるのでしょうが、山岳地帯のため、気候は非常に変化しやすいです。朝はピーカンに晴れていても、午後からは雷雨ということもしばしば。
そこで、防水性に優れており、かつ透湿性があるトレッキング・ウェアがあると快適にトレッキングできます。
でも、ブランドもののトレッキングウェアって高いんですよね。
そんな時は、ワークマン!
雨具に関しては、安く揃えたい場合、バナウェのマーケットに行けば、日本の100均ショップで売っているような簡易的なカッパやポンチョも売っています。
一回のトレッキングで履き潰してしまうような安いスニーカーも売っています。
また、山間の村に宿泊する時は、朝晩、かなり冷えます。フリースの長袖やソフトシェル・ジャケットなどがあるといいですね。
バックパック
トレッキングツアーに参加するなら、当然、荷物はバックパック。
20リットル、30リットルのバックパックがちょうどいいです。レインカバーも必須でしょう。
なお、1泊以上のトレッキングに参加する時は、大きなバックパックなどは宿に預けておくことができます。
あるいは、バナウェのツーリスト・オフィスでも無料で預かってくれるはずです。
ガイドの質が左右するライステラス・トレッキング
バナウェの地元ガイドによると、バナウェには2つのツーリストガイド協会があり、合計300人以上ものガイドがいるそうです。
正式にオーソライズされたガイド以外にも、地元の住人、例えばトライシクルのドライバーが“なんちゃってガイド”に変身したりします。
バナウェで、あるいはライステラスをトレッキングしている最中、あるいは山間の村に宿泊した折に、他の多くのガイドと会話しました。
そこで、気がついたのは、ガイドの質はかなりばらつきがあることです。
幸い自分が参加したツアーのガイドは非常に優秀。近辺の村出身で、実家もライステラスを所有しているとのこと。
それだけにトレッキング中、ライステラスに関するレクチャーしてくれるのはもちろんのこと、山間部の植物に関しても豊富な知識を披露してくれました。
あるいは、「子供のころ、僕らはこんな風にして遊んだもの」と言って草笛を作ってみせたり、植物の茎で簡単なゲームをしたり、などなど。
さらには、ライステラスの村の掟やルールなどイフガオ族の文化に関して随時、分かりやすい英語でレクチャーしてくれました。
しかも、バナウェ以外の世界も知っているガイドでした。
実家のライステラスは長男が継いでいるため、次男の彼は、学校を卒業した後、ドバイに働きにいったり、マニラで仕事をした後、故郷に戻ってきてガイドになったそうです。
それだけに広い視点で物事を捉えることができます。現在、ライステラスを所有している村の人々が抱えている問題なども忌憚なく教えてくれました。
こうした知見は、“なんちゃってガイド”からは、なかなか得ることができないと思います。
“なんちゃってガイド”も地元出身なので、トレッキングのルートは当然、知っています。トレッキングに不都合があるわけではありません。
しかし、体験に基づく豊富な知識を持っていることと、それを外の世界から来た者に分かりやすく伝える能力は、また別の事柄です。
ちょっと大げさに言えば、イフガオ文化に誘ってくれるようなガイドか、ただ道案内だけのガイドか、という違いです。
1泊2日、あるいは2泊3日の本格的なライステラス・トレッキング・ツアーなら、しっかりしたガイドが多いです。当然、ガイド料はある程度、取られますが。
ツーリスト・オフィスやゲストハウスで経験豊かなガイドをお願いしましょう。
バナウェの街を歩いていると、トライシクルのドライバーが「ビューポイントまで往復1000ペソで、どうだ?」といった感じで盛んに勧誘してきます。
バナウェ近郊のライステラスを“ちょっと見”するだけなら、それもいいでしょうが、それだけだと単なる観光のような……。
もったいなぁ、って思います。
トレッキング・ツアーで欧米人バックパッカーと交流
団体さん御一行様なら話は別ですが、個人あるいはペアでトレッキング・ツアーに参加する場合、他の旅行客と同じグループになることがあります。
今だ中国旅行者軍団に占拠されていないバナウェでは、旅行客の大勢は、フィリピン人旅行者、あるいは欧米のバックパッカーが主流です。
フィリピン人旅行者は、彼らだけでグループを組むことが多いので、必然的に欧米人バックパッカーと同じグループになるケースが多々、あります。
これが、フィリピンの語学学校に行くよりも、よっぽど英語の勉強になります!
会話は、当然、何かにつけて、「お前の国では、これこれはどーなんだ?」という話になります。
さらに言えば、単に英語が上手に話せるとか話せない以前に、そもそも「あなたの人としての魅力は何?」という問題に突き当たります。
これが、「1、2時間、欧米人と英会話」なら話は異なります。1つか2つのトピックスで話がもちます。
ところが、1泊以上のトレッキングだと、1日24時間、常に欧米人バックパッカーと行動を共にすることになります。
一緒に歩いて、共にライステラスに感動して、同じ場所で食事をして、時に連れションしたり、些細なことで笑ったり怒ったり。そして同じ宿に泊まり、翌朝も一緒に朝食を取ります。
丸一日以上、欧米人バックパッカーと共にトレッキングしていると、英語を流暢に話せる、話せない以前に、そもそも人間的魅力がなければ、相手にされないことに気が付きます。
どんな人でもそれぞれ独自の魅力を持っていると思います。
でも、その魅力が相手に伝わなければ、あるは相手に伝えることができなければ、相手にとって貴方の魅力は無きに等しいことになります。
当たり前と言えば当たり前の話ですが、英語が流暢に話せても、その達者な英語で何を伝えるの? という核が無ければ話になりません。
まず伝えたい何かがあって、その一つの手段として英語がある、ということです。
旅行をしていると、必ずしも英語が得意ではないももの、何故か地元の人や欧米人バックパッカーから人気を集める旅行者に出会うことがあります。
その人には何か(魅力)があります。その何か(魅力)を、英語という一つの言語ではなく、表情だったり、間合いだったり、独特の感覚・センスで伝えることが優れているのでしょう。きっと。
別の言葉で言えば、人間力とでも言うのでしょうか。
英語力だけでなく、人間力も磨かないと、良いコミュニケーションが生まれません。
フィリピン山岳地帯の稲作文化に触れることが出来る。さらに欧米人の考え方、文化を知ることができる。
一度で二度美味しい、ではないですが、贅沢と言えば贅沢な体験です。
これが、1泊2日以上のライステラス・トレッキングをオススメする、もう一つの理由です。
1泊2日のライステラス・トレッキングのレポート
バナウェでは「ボガ・ホームスティ」というゲストハウスに宿泊したため、「ボガ・ホームスティ」専属のガイドと一緒に、1泊2日のトレッキングツアーに参加しました。
最初は、ガイドブックに載っているコースはどう? ガイドに相談したところ、「そのコースのライステラスは観光化されすぎて、オススメしない」とアドバイスされました。
じゃ、オススメのコースは? とバナウェ近郊のトレッキング・マップを見ながら相談が始まると、若いイギリス人カップルと3人のオランダ人バックパッカーも加わり、合計6人でツアーを組むことになりました。
コースは、バナウェ近くのビューポイントからプラ(Pula)村を経由してカンブロ(Cambulo)村で一泊。翌日、タピヤッ滝(Tappiya Falls)に立ち寄り、バタッド(Batad)村まで赴くトレッキングです。
予算は、一人1000ペソ。カンブロ村にあるゲストハウスの宿泊代と食事は別途。
バナウェ近郊のライステラス・ビューポイントからトレッキング
翌朝の8時にゲストハウス前で集合し、ヴァンに乗り込むと、車はバナウェのパブリックマーケットへ。
お昼時は、山中をトレッキングすることになるため、食料の調達です。自分はバナナとクッキー、それに水を購入。
再びヴァンに乗り込むと、車はバナウェの北の方にある「ディアナラ・ビューポイント(Dynarra Viewpoint)」まで移動。
遠くの山々に青々としたライステラスが見えます。
トレッキングの開始です。最初は、ライステラス・トレッキングというより、山道をトレッキングといった感じ。
ガイドは、ポイントポイントで山岳民族の暮らしに関する様々なレクチャーをしてくれます。
「このパインツリー(松の木)は、油を含んでいるので、着火しやすいんだ。村で火を起こす時によく使うんだ」
と言ってライターで小さな火を付けてみせます。
キャンパーの間ではお馴染みですね。松の木の枝は焚き火を起こすのに便利です。特に油分が多い松の木の枝は、ファッドウッドと呼ばれ、キャンパーに重宝されています。
「山の中で、荷物を置いておくとき、こうして草を折っておくことで、個人の所有物というサインになるんだ」
「この植物は、ピッチャー・プラントと行って、自然の水筒になるんだ。山の中で喉が乾いた時、中に溜まった水を飲むことができるよ」
3時間ほど歩いてライステラスの近くまで来ました。プラ村のライステラスです。
あいにくの雨模様となりましたが、ライステラスの間を通る細いあぜ道に入り、慎重にトレッキングします。
シーズンにもよるのでしょうが、自分が滞在した7月は雨季にあたり、毎日、午後になると天気が崩れ、雨になることが多かったです。雨具は必須ですね。
「赤い植物は、フォーチューン・プラントと呼ばれていて、個人の田んぼの境界を示すように植えられているんだ」とガイドが説明してくれました。
ビューポイントで見事なプラ(Pula)村のライステラを鑑賞。
見とれてしまいますね。
雨季のためか、山間の川も急な流れ。吊り橋をわたったり、と絵になります。
ライステラスの中のあぜ道を歩くと、ライステラスがどのような作りになっているのか、詳細に分かります。
距離的には数キロのはずですが、ライステラスはとにかく起伏が多く、1キロ歩くにもかなりの時間と労力がかかります。
ちょっとライステラスの中を歩いただけで、日頃の運動不足がたたって、疲労困憊状態。
雨の中、農作業する地元の人々。そうした中をトレッキングしていると、山間の環境の中、このような見事なライステラスを作り上げたことに畏敬の念を覚えてきました。
それにしても見事なライステラス!
プラ村とカンブロ村との間ぐらいのライステラスですが、緑が目にしみます。
ガイドの言うように、まったく観光地されていない素のままのライステラスに感動!
スマホのカメラがしょぼいので、この感動を伝えきれないことが、ちょっと残念。
カンブロ(Cambulo)村で一泊
トレッキングがスタートしてから、約8時間。ようやく宿泊するカンブロ村に到着しました。
村の伝統的な家屋は高床式の藁葺屋根の作り。ちょっと日本の農家を思わせますが、かなり小さめです。
こうした家に、平均的な家族4、5人が住むそうです。
高床式に鼠返しは、日本人にはお馴染みですね。
トタン屋根の家屋もあります。形状はイフガオ族の伝統的なもの。
トタンの鼠返しもありました。スベスベしているので、ネズミが滑って登れないんでしょうね。
こうした農家の合間に、ゲストハウスが数軒、ありました。
村の子供たちがお出迎え。
自分達が泊まったのは、村の学校の先生が運営するゲストハウス。シングルルーム、バス&トイレ共用で、一泊350ペソ。
雨の中、泥道やあぜ道を歩いたため、足は泥だらけ。膝はガクガクです。雨の中のトレッキングがこれほど体力を奪うとは。正直、かなりきつかったです。
冷たいシャワーを浴びて(当然、温水シャワーはありません)さっぱりした後、ダイニングのような所で夕食。
食事は……イギリス人カップルとオランダ人3人組は、本当に本当にまず……そうに食べていました(苦笑)。
宿には、自分達以外のグループも数組、宿泊しており、アメリカ人やらベルギー人やら、様々な国のバックパッカー達と談笑。でも、みんな疲労の影が濃かったですね。
夕食後は、ゲストハウスの庭のような広場のような所で火が起こされ、キャンプファイヤー。
他のグループも含めてトレッキング参加者が焚き火を囲むように座ると、ゲストハウスのオーナーがカンブロ(Cambulo)村の由来、神話、歴史などを語ってくれました。
自分は、他のトレッキンググループのガイド達との話に夢中になっていたため、話の中身は聞き逃してしまいました。
就寝前に、明日の朝食のメニューをリクエスト。ベッドにばったり倒れ込み爆睡しました。
カンブロ(Cambulo)村からタピヤッ滝(Tappiya Falls)へ
翌朝は、天気はピーカン! 抜けるような青空は気持ちいいですね!
別のグループでやってきたフランス人カップルが伝統的な農家に泊まっていたので、中の作りがどうなっているのか、ちょっと見せてもらいました。
サイズは小さいですが、雰囲気的には本当に日本の農家です。中に入ると、頭上に小さな棚のようなものがあり、そこに収穫した米を貯蔵できる作りになっていました。
傍らにある臼や杵は、日本人にはお馴染みですね。杵を持つと、ずっしりと重く、ちょっとビックリ。名前は聞き漏らしてしまいましたが、あまり太くならない木を使うそうです。
朝8時頃、みんなで朝食を頂いた後、今日はタピヤット滝まで歩き、更にバタッド村に至るトレッキングです。
快晴の天気に、緑がよく映えるライステラス群。青と緑のコントラストが強烈です。
カンブロ村からタピヤッ滝、バタッド村に至る風景。
約2時間ほど歩くと、小さな山の上にある見事なビューポイントに到着。
バタッド村のライステラスです。今回のトレッキングでは、このビューポイントからの眺めが一番、美しかったです。
このビューポイントで休憩した後、山を下る道からのパノラマビューが最高です!
さらに小一時間ほど歩くと、タピヤッ滝(Tappiya Falls)に到着。
想像していたより、かなりスケールの大きな滝でした。
雨季にあたるためか、豊かな水量を誇っており、滝のしぶきが、滝からかなり離れたところにまで飛んできます。
みんなで歓声を上げて水遊び!
バタッド村に近いことから、それなりに欧米人旅行客がおり、果物や飲み物を提供する簡易売店のような店も出ていました。
ガイドも、モマ(Moma)と呼ばれるビンロウの実を葉っぱに包んで口に入れて一服。
2時間程、タピヤッ滝でのんびりまったりと休憩した後、バタッド村に向けてトレッキングを開始。
バタッド村には、わりとすぐに到着しました。さすがにバタッド村のライステラスはスケール感があって、見応えがありますね。
山間の形状が良いためか、美しいすり鉢状のライステラスが広がっています。
収穫時の黄金色に輝く稲。あたりは、7月が収穫期です。日本に比べて、かなり早いですね。
バタッド村への入り口となるのサドル・ジャンクションに到着。
ガイドから、ここが最後のビューポイントだと説明され、みんなで記念写真をパチリと取って、連絡先を交換。
自分が今まで参加したトレッキングの中で、今回がベストだった! とは同行したオランダ人青年の感想です。
休憩所のようなところでしばらく休んだ後、ヴァンにピックアップしてもらい、「ボガ・ホームスティ」へ帰還しました。
バナウェで本格的トレッキングのまとめ
1泊2日、ないし2泊3日でライステラスを巡るトレッキングは、正直、かなりきついです。
バナウェでトレッキングの面白さにハマって以来、タイ、マレーシア、カンボジア、ミャンマーなどでも必ずトレッキングをするようになりました。
そこで、「最も印象深かったトレッキングは?」と聞かれれば、今だにバナウェでのトレッキングが最も印象深いトレッキングです。
また、「どのトレッキングが一番、きつかった?」と尋ねられれば、答えは、恐らくバナウェでのトレッキングです。
でも、急な山道や細いあぜ道を呻吟しつつ上り、膝をがくがく言わせながら歩き、その苦労の後、見渡す限りのライステラスを見た時の感動。
まさにプライスレスです!