2015年10月以降、2016年初頭のタイ長期滞在旅行に向けて、SIMフリーのスマホ携帯の購入を検討している。
海外SIMフリーのスマホ本体を購入するには、平行輸入ショップなどを利用するのが一般的なようだ。
だが、しかし。4万円や5万円もする海外のスマホ本体を、何の保証もつかない形で購入するには、どうしても抵抗がある。
細かく言えば、購入してから1週間ほどの初期不良は対応してくれる店が多いようだが、やり取りにも時間がかかる。どうしても、保証の面などで不安が残る。
一方、日本のメーカーならば、万が一の不即の事態が起こった場合でも、しっかりと対応してくれるという安心感がある。
ことに最近、日本の大手キャリアの手厚い保証、例えば、即、代替え機を出してくれるなどの有り難みを実感したばかりだけに、対応窓口がちゃんと日本にあるという安心感は大事。
というわけで、楽天モバイルやNifMoなど、スマホ本体とSIMカードがセットとなったプランを中心に検討することにした。
海外で使用する場合は、SIMカードを取り外して、タイならタイのプリペイドSIMカードを指して使う形となる。
海外プリペイドSIMなら、インターネットのデータ通信、およびテザリングでパソコンからもインターネットにアクセスできる。
携帯スマホに求めるスペック、1:防水機能、2:カメラの性能
具体的な機種選びだが、まず自分が携帯スマホに望む機能・スペックとは? と改めて考えてみると、
- 防水機能
- カメラの性能が良いこと
の2点だ。
ことに防水機能は、自分にとって「マストな機能」である。絶対に、外すことのできないポイントだ。
ASUSの人気モデル「ZenFone 2」は、防水ではないため、購入検討対象外となる。もちろん、iPhoneなども初めから対象外だ。
次にカメラの性能だが、これはもうスマホの使い方が、自分の場合、ほぼほぼカメラ中心となっている。
スマホ使用シーンを考えてみると、写真を撮る以外、ほとんど使うシーンが無いほど(苦笑)。
スマホのカメラには、下手なコンパクトデジカメに変わるぐらいのカメラ性能を求めていると言っても過言ではない。
防水・防塵&ゴリラガラス搭載でキズに強く、しかも大容量バッテリーのarrows M02
そこで2015年後半、候補として挙がったのは、富士通のarrows M02。
防水・防塵&ゴリラガラス搭載でキズに強く、しかも大容量バッテリーと省電力機能で3日間電池持ちを謳っている。
CPUの性能は、そこそこいいミッドレンジのスマホで、評判はすこぶる良い。
2015年末のフリーSIMスマホの中では、ほとんど一番人気だ。
富士通 arrows M02 スペック
プラットフォーム | Android™ 5.1 |
---|---|
プロセッサー/動作周波数 | Qualcomm® Snapdragon™ 410 (MSM8916) クアッドコア 1.2GHz |
画面サイズ | 約5.0インチHD 有機EL/720×1,280ドット |
メインメモリ | 2GB |
記録装置 | 16GB |
カメラ | インカメラ:約240万画素 |
アウトカメラ:約810万画素 | |
バッテリー容量 | 2,330mAh |
連続待受 | LTE 540時間、WCDMA 670時間 |
サイズ | 高さ141mm×幅68.9mm×厚さ8.9mm |
質量 | 149g |
SIMサイズ | nano SIM |
カラー | ゴールド、ブラック、ホワイト |
対応サービス | モバイルSuica |
気になる対応周波数だが、公式サイトには特に記載がない。そこで、いろいろをチェックしてみると、以下の通りでした。
富士通 arrows M02 対応周波数(帯域バンド)
3G(WCDMA): 2.1GHz(Band 1)、850Mhz(Band 5)、900MHz(Band 8)、800MHz(Band 6/19)
ドコモのLTEが使っているのは、Band 1、Band 3、Band 19、Band 28。LTEは、問題なく利用できる。
またドコモの3Gは、主としてBand 1、Band 6を使用している。ドコモの3Gの受信も問題無し!
では、タイでは使用できるのか?
タイの大手キャリアのDtac、Trueの2社とも、4Gは2100MHz(Band 1)のため、問題なく利用できるハズ。
また3Gも、850MHz(Band 5)、900MHz(Band 8)に対応しているため、Dtac社でも、True社でも問題なく利用できるハズ。
2015年12月現在、楽天モバイルのキャンペーンやNifMoのキャンペーンでarrows M02を安くゲットできる。
気持ちが、arrows M02の購入に気持ちがググッと傾いてきた2015年12月。実は、もう一つの気になる機種があったのだが、その機種が半額キャンペーンを展開していることに気がついた。
気になる機種というのは、Sonyの「Xperia J1 Compact」である。
名だたるSony Expriaブランド! Xperiaだから、もちのろんで防水・防塵機能有り。
しかも、サイフケータイ(FeliCa)に対応しているSIMフリーの格安スマホが少ない中、おサイフケータイにシッカリと対応している。
おサイフケータイ(FeliCa)に対応しているSIMフリーのスマホは、Xperia J1 compactとarrows M02、AQUOS mini SH-M03ぐらいしかない。
Xperia J1 Compactは、正直、2015年末時点で、かなりの型遅れモデルだ。
本体の中身は、実質的に2014年6月に発売されたXperia A2(SO-04F)と同じものだ。
Sony Xperia J1 Compactのスペック
メーカー | ソニーモバイルコミュニケーションズ |
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サイズ (高さ x 幅 x 厚さ) | 128mm x 65mm x 9.7mm |
重量 | 138g |
ディスプレイ | サイズ : 4.3インチ 解像度 HD : 1280 x 720 (ドット) |
CPU | Qualcomm Snapdragon800 (2.2GHz クアッドコア) |
メモリ (RAM) | 2GB |
内蔵ストレージ (ROM) | 16GB |
OS | Android 4.4 |
電池容量 | 2300mAh |
待受時間 | 450時間 |
メインカメラ (外側) | 2070万画素 |
インカメラ (内側) | 220万画素 |
通信速度 (下り/上り) | LTE (150Mbps/50Mpbs) : 3G (14Mpbs/5.7Mbps) |
防水/防塵 | あり |
その他の機能 | おサイフケータイ テザリング Bluetooth |
Xperia J1 Compactはドコモの回線で使用されることを前提としているため、ドコモのLTE クアッドバンド (Band 1、Band 3、Band 19、Band 21)に対応している。
3G(W-CDMA)に関しては、Band 1、Band 5、Band 6(19)に対応。最大受信速度 150Mbpsで使用可能とある。
では、Xperia J1 Compactはタイで問題なく使用できるのか?
タイの大手キャリアのDtac、Trueの2社とも、4Gは2100MHz(Band 1)のため、問題なく利用できるハズ。
また3Gも、Xperia J1 Compactは850MHz(Band 5)に対応しているため、Dtac社でもTrue社でも問題なく利用できるハズ。
さて、Xperia J1 Compactのカメラの性能は、Xperia A2譲りのGレンズ搭載。2070万画素だ。
そして、Xperiaといえば電池持ちがいい! もちろんSTAMINAモード有り。
という訳で、ずっと気になっていた機種だ。ただし、Xperia J1 Compactは、正直「型遅れ」モデル。ひどく型落ち、というわけではないが、本体価格が5万円台とかなり高額な点がネックとなっていた。
ところが、突然の2015年年末の半額キャンペーン。唯一ネックだった価格が約半額になることで、気持ちは一挙にXperia J1 Compactの購入へと傾いた。
ドコモ系でテザリングできない問題
SIMフリーのスマホをタイに持ち込んで使うことを念頭に、いろいろネットで調べていると、気になる問題があった。
ドコモ端末に入れたMVNOのSIMカードでは、残念ながらテザリングができない問題、である。
実は、コレ、2016年タイ長期滞在旅行を考えている身にとっては、深刻かも。
とにかくドコモの意地悪のせいで、どのメーカー・モデルであってもドコモのスマートフォンならテザリングができないというのだ。
何やら、ドコモのスマートフォンでテザリングをする時、APN(アクセスポイント)が自動的にテザリング専用のAPNに切り替わるようにOSに手を加えられており、そのAPNはspmode契約が無いと接続できずエラーとなってしまうのだ。
これを回避するためには、スマホをroot化して、APN強制切り替えする機能を解除しなければならない。
ネットで調べてみると、テザリングができるようにする設定が書いてあるが、正直言って、ちょっと面倒臭い。
そもそもroot化は、ソフトウェア改ざんに相当するので、下手すると、メーカー保証も無くなってしまう危険性もある。
海外でプレペイドSIMカードを購入してデータ通信、テザリングをバンバン使いたい、と考えていただけに、テザリングが使えないのは、非常に困ったもんだと思っていたが、Xperia J1 Compactなら、こんな縛りは特に無い。
Wi-Fiテザリングは最大10台まで、Bluetoothテザリングは最大5台、USBテザリングは1台まで対応可能なハズ、なのだ。
気持ちはいよいよXperia J1 Compactの購入へと傾いたのだった!