ユネスコの世界遺産にも登録されているカオヤイ国立公園は、バンコクから約200キロメートル程、離れた場所に位置しています。
パクチョンへのアクセス方法は、地元タイ人の間では自動車が一般的です。
では、バックパッカー等の個人旅行者がカオヤイ国立公園を訪れるにはどうしたらいいの?
2018年初頭、パクチョン及びカオヤイ国立公園に合計1週間、滞在しました。
その際、アクセス方法の詳細を調べたので、この疑問に答えます。
カオヤイ国立公園にアクセス方法は、長距離バスか鉄道の2択
ตู้ปณ. 9 ตำบลหมูสี อำเภอปากช่อง จังหวัดนครราชสีมา 30130 ปากช่อง Nakhon Ratchasima 30130 タイ
個人旅行でカオヤイ国立公園にアクセスするには、長距離バスを利用するか、あるいはタイ国鉄を利用する方法があります。
もちろん、自動車でカオヤイ国立公園を訪れる方法もありますが、自動車となるとタイに在住している方向きのスタイルとなるので、こここでは割愛します。
バンコク北バスターミナルから長距離バスでアクセス
バンコクからカオヤイ国立公園にアクセスする方法としては、バンコク北バスターミナル(通称、モチット)からナコーンラーチャシーマー(通称、コラート)行きの長距離バスに乗る方法が一般的です。
自分は、タイ国鉄の列車を利用してパクチョンまで行きましたが、パクチョンに4日間滞在した折、バスをチェックしてみました。
調べてみると、バンコク北バスターミナル(通称、モチット)の21番乗り場からナコーンラチャシーマー(コラート)行きの長距離バスが約30分おきにバスが出ています。
料金は片道100バーツぐらい。
バンコクから見て、パクチョンはナコーンラチャシーマーの手前にあります。
そこで、ナコーンラチャシーマー行きの長距離バスに乗車すると、パクチョンの町の中心部、具体的には国道2号線に面しているパクョンのナイトマーケット辺りで降車できます。
国道2号線沿いには、カオヤイ国立公園の北側入り口まで行く大型ソンテウの乗り場があります。
反対にパクチョンからバンコクに戻る場合は、国道2号線沿いに長距離バスの乗り場が2箇所あります。
一つは、ラチャーシマー・ツアーというバス会社の乗り場。
もうひとつは、そこから約400メートルほど離れた所にある「パクチョン・バス・ステーション」です。
タイ国鉄を利用してパクチョンまでアクセス
タイ国有鉄道(タイ国鉄)の東北線号線を利用してパクチョンまで行くことができます。駅の名前は、パクチョン(Pak Chong)駅です。
バンコクのフアランポーン駅(正式名称、クルンテープ駅)からパクチョン駅へは、特急列車が一日1便運行。さらに急行列車が一日6便、快速列車が一日5便、普通列車も一日2便運行しています。
ナコンラチャシマー(コラート)行きの列車は、全てパクチョン駅に停車します。タイ国有鉄道(タイ国鉄)の東北線号線を走る全列車がパクチョン駅に停車するようです。
バンコクのフアランポーン駅からパクチョン駅までは179.93キロメートルの距離。
特急列車を利用した場合、バンコクからパクチョンまでの所要時間は約3時間が目安です。料金は、2等クラスが232バーツ、3等クラスが186バーツ。
自分は、バンコクからではなく、ラオスを旅行した後、ノンカイ経由でタイに入国。
その後、イサーンと呼ばれるタイ東北部を、ウドンターニー、コンケーン、ナコンラーチャシマー(コラート)の順で回った後、列車でパクチョンに行きました。
パクチョン駅には、「The gallery of the first goverment train in Thailand」という小さなギャラリーが併設されています。
ギャラリー内には、タイ国鉄の最初の列車の資料・写真等を展示されています。
バンコク⇔パクチョン間を走る列車の時刻表
パクチョン駅に掲示された時刻表によると、バンコクとパクチョン間を走るタイ国鉄の急行列車の時刻表は以下の通り。
※2018年2月下旬時点。
特急列車は以下の通りです。
列車番号 | 出発時刻 | 到着時刻 | 片道料金 |
---|---|---|---|
Special Express 21 | ホアランポーン発 05:45 | パクチョン着 08:52 | 2等クラス392バーツ |
Express 9071 | ホアランポーン発 06:00 | パクチョン着 09:13 | 2等クラス232バーツ / 3等クラス186バーツ |
Express 71 | ホアランポーン発 10:05 | パクチョン着 13:25 | 2等クラス232バーツ / 3等クラス186バーツ |
最新の時刻表と料金は、タイ国有鉄道(State Railway of Thailand)の公式サイトで確認できます。
タイ国鉄は2017年2月初頭から乗車チケットをオンラインで予約・購入できる「e-TSRT」をスタートさせています。
※オンライン予約・購入できる乗車チケットは、特急(SPECIAL EXPRESS)、急行(RAPID)に限られているようです。
オンラインで予約・購入できる「e-TSRT」システムの利用は、まず公式サイトで会員登録(英語ページ有り)。
次いで、出発駅と行き先駅、そして座席(二等、三等等)を指定する形です。
フォランポーン駅は「Bangkok」を選択。パクチョン駅は「Pak Chong」を選択します。
支払いは、クレジットカード、あるいはタイの銀行のディビットカード(Debit Card)に対応しています。
※乗車する際には、乗車チケットの提示を求められます。スマホやタブレット端末での表示は受け付けていません。必ず事前に紙にプリントアウトしておく必要があります。
パクチョン駅は、パクチョンのほぼ中心部に位置しており、上述のカオヤイ国立公園行きのソンテウの乗り場からも、さほど離れていません。
地図で確認すると、パクチョン駅から国道2号線まで約800メートル。国道2号線に出てから、カオヤイ国立公園の入り口まで行く大型のソンテウの乗り場があるコンビニのTops前まで約200メートルです。
歩いて10分程の距離ですね。
長距離バスとタイ国鉄、どっちが良いの?
長距離バスの利用と、タイ国鉄の東北本線を走る列車のどちらが良いの? となります。
料金を比較してみると、さほど変わりません。
所要時間は、バンコク近辺の渋滞状況にもよりますが、ほぼほぼ同じ。つまり、片道約3時間が目安です。便数の多さから言えば、長距離バスとなります。
つ・ま・り、バンコクの滞在先に近い方を利用するのが現実的ですね。
バンコクでの滞在先からモチットが近いなら長距離バスを利用。ホアランポーン駅がより近いなら、タイ国鉄の列車を利用すればいいでしょう。
あるいは、行きと帰りで両方を利用してみるのも面白いかも。
パクチョンからカオヤイ国立公園までのアクセス方法
パクョンの目貫通りである国道2号線沿いあるナイトマーケット近くに、カオヤイ国立公園の北側入り口まで行く大型のソンテウ乗り場があります。
ソンテウの乗り場は、国道2号線沿いにあるコンビニスーパーのTops Dailyの前辺りです。Tops Dailyの隣には、タイの有名コーヒーチェーンのアマゾンカフェ(Amazon Cafe)があります。
※カオヤイ国立公園行きのソンテウ乗り場は、上の地図を参照。
カオヤイ国立公園行きの大型ソンテウは、朝6時から夕方5時まで運行しています。
パクチョンからカオヤイ国立公園の入り口までの所要時間は約1時間です。料金は、一人50バーツでした。
自分は、早朝、8時頃にパクチョンを出発するソンテウに乗車。利用客は全員、地元のタイ人でした。ソンテウを利用してカオヤイ国立公園に行く利用者は少ないようですね。
ソンテウは、カオヤイ国立公園の北ゲートの入り口の手前が終点となります。
カオヤイ国立公園内にあるキャンプサイトでテント泊した後、パクチョンまで戻るときも大型ソンテウを利用しました。
ここで気をつけたいのが、カオヤイ国立公園の北ゲートの入り口付近からパクチョンに戻る大型ソンテウの最終便の時刻です。
自分は、パクチョンのゲストハウスでは午後3時頃が最終便と聞きましたが、別の方からは午後2時が最終便という話も耳にしました。
カオヤイ国立公園のスタッフ、それに地元住人に最終便の正確な時刻を尋ねてみましたが、どうにも要領を得ない返事ばかり。カオヤイ国立公園は、大型ソンテウの運営には一切、関係していないのでしょうがないですね。
自分は、午後2時過ぎに北ゲートの入り口付近に戻ったので、正直、ちょっと焦りました。
結局、午後3時頃に大型ソンテウに乗ることができましたが、ソンテウに乗り遅れると、タクシーを使うしか選択肢がありません。
自力でカオヤイ国立公園からパクチョンまで戻るには、とにかく早めに行動した方がいいですね!