2017年2月、ペナン島に2週間滞在。3ヶ月に及ぶマレーシア旅行も終わりに近づくにつれ、最後の日はどこに滞在しようか思案しました。
結局、ランカウイ島行きをチョイス。ランカウイ島のパンタイ・チェナンに約2週間、滞在しました。
ランカウイ島と言えば、ペナン島と並んでマレーシアの代表的なビーチリゾートです。ファミリー旅行者向けのリゾート・アイランドというイメージが強くあります。
果たして自分のようなボッチのバックパッカーでも楽しいかな? とも思いましたが、一回ぐらいは行ってみようと。
そこで、ペナンからのアクセス方法を調べて比較・検討。結局、一番安い(いつもコレが重要)ルート、クアラプリスからフェリーに乗ってランカウイ島に渡りました。
ランカウイ島への一般的なアクセス方法と合わせて、ペナン島→バワタース→クアラプリス→ランカウイ島クアの道のりをレポートします。
ランカウイ島への行き方・アクセス方法
ランカウイ空港へ飛行機でアクセス
ランカウイ島にも国際空港がありますが、残念ながら日本からの直行便はありません。
クアラルンプールやシンガポールなどを経由してランカウイへ飛ぶことになります。飛行機の所要時間はクアラルンプールからは約1時間、シンガポールからは約1時間30分です。
格安航空会社のエアアジア(AirAsia)は毎日、複数の便が運航しています。その他、Fireflyも運航しています。
気合いの入ったバックパッカーなどバジェット派旅行者は、あまり飛行機で移動しないかも知れませんが、だが、しかし。エアアジア(AirAsia)は頻繁にセールを開催しています。
セール期間中は、ペナン⇔ランカウイを結ぶ便が片道45リンギット(約1500円)程の格安料金で販売されていたりします。
これだけ安ければ、クアラルンプールから鉄道やバスに乗って移動するのにかかるコストと、さほど変わりません。加えて、飛行機だと所要時間たったの1時間というメリットもあります。
自分の場合、日本への帰国便を予約しようと安い便を探した所、エアアジアのランカウイ空港→KL→東京(成田)という乗り継ぎ便の航空運賃が、KL→東京(成田)の航空運賃より安い、という不思議な値段設定になっている時期もありました。
飛行機でランカウイに移動する手段は、トータルに考えると、意外に有り、だと思います。
ランカウイ国際空港
ランカウイ国際空港は、バンタイ・チェンナイの近くにあります。近くといっても約6キロほど離れています。荷物を持って歩くのは無理。
ランカウイ空港からバンタイ・チェンナイなど町に移動するには、タクシーかレンタカーを使うしかありません。到着ロビーに、料金前払い制のクーポン・タクシーのカウンターがあります。
フェリーでランカウイ島にアクセス
フェリーでランカウイ島に渡る場合は、幾つかのルートがあります。以下の通りです。
- ペナン島⇔ランカウイ島
- 1日2便
- 所要時間:約3時間
- 料金:60~70リンギット
- クアラケダー(アロースター近く)⇔ランカウイ島
- 1時間毎に運行 所要時間:約2時間
- 料金:23リンギット
- クアラペルリス⇔ランカウイ島
- 1時間毎に運行
- 所要時間:約1時間
- 料金:18リンギット
それぞれのアクセス方法の詳細は以下の通りです。
ペナン島からランカウイ島までフェリーでダイレクトにアクセス
ペナン島からランカウイ島までは、Langkawi Ferry Servicesというフェリー会社がパヤ島経由でフェリーを運航しています。運航スケジュールは、1日2便。少なめですね。
- ペナン島発 08:30、14:00
- ランカウイ島クア発 10:30、14:30
- 所要時間 約3時間
船酔いしやすい方は、酔い止め薬が合った方がいいでしょう。
フェリーの料金は、フェリー乗り場のチケットカウンターで購入すると片道60リンギット。往復チケットだと115リンギット(3500円)。ペナンの街中にある旅行会社で購入すると、片道70リンギットが目安でした。
ランカウイ島行きのフェリー乗り場は、Swettenham桟橋にあります。ジョージタウンのコーンウォリス要塞付近です。クロックタワー(時計搭)の隣のビルにフェリー会社のチケットカウンターが入っています。
カウンター窓口でフェリーのチケットを購入して、そのままSwettenham桟橋にあるフェリーターミナルへ行き、フェリーに乗船できます。
ランカウイ島で、このフェリーに乗ったバックパッカーに会いました。話しを聞くと、「座席は狭くて、あまり快適とはいえなかったなぁ(苦笑)。でも、ペナン島からダイレクトに来れるから、いいんでないの」とのコメントでした。
アロースター近くのクアラケダーからフェリーでアクセス
マレーシア北部の町、アロースター(Alor Star)から10キロほど離れた町、クアラケダー(Kuala Kedah)とランカウイ島のクアとの間をフェリーが運航しています。
ランカウイ島に滞在中、フェリーのチケットカウンター窓口で確認したところ、クアラケダー(Kedah)とランカウイ島との間を行き来するフェリーは、ほぼ1時間間隔で運行。かなりの船便が出ていました。
複数のフェリー会社が運航していますが、片道料金は25リンギットが目安です。所要時間は2時間弱。
※クアラケダーからではなく、ランカウイ島クアからクアラケダー行きのフェリーの時刻表です。
結局、どのルートが良いのか?
ランカウイ島にフェリーで移動することを考え始めた時は、クアラケダーからランカウイ島に渡るルートにしようかと思いましたが、気になる点が一つ。
バタワースやクアラルンプールなど他の都市からクアラケダー(Kedah)に移動するには、まず長距離バスでケダー州のアロースターに移動。アロースターのバスターミナル「Sahab Perdana」から、フェリー乗り場があるカンガーまで移動する形となります。
バタワースからアロースターまでは、トランスナショナル等のバスが運行しています。バス料金は11リンギット程。
アロースターからランカウイ島へ渡るフェリーが出ているクアラケダーまでは、ローカルバスで約1時間。バス料金は2.5リンギット。
このバスの乗り換えがちょっと面倒です。そこで、クアラペルリスからのルートをチョイスしました。
クアラペルリスからフェリーでアクセス
アロースターの北に位置する町、クアラペルリスからもランカウイ島行きのフェリーが出ています。
バタワースからクアラペルリスまでは、2社のバス会社が運行しています。
バス料金は19リンギット。
ランカウイ島に渡るフェリー料金は、クアラペルリスからの方が安いです。といっても違いは僅かですが。
※バタワースからペルリス州の州都・カンガー(Kangar)まで行く長距離バスもあります。そこで、長距離バスでカンガーまで移動した後、さらにカンガー近郊のバスターミナルからローカルバスでクアラペルリスに移動する方法もあります。
ペナン島からクアラペルリス経由でランカウイ島に移動レポート
2017年2月下旬、ペナン島からランカウイ島へは、クアラペルリス経由で行くことにしました。
ジョージタウンのゲストハウスのドミトリーをチェックアウトして、フェリーでバタワースへ移動。
バタワース駅の上を通る連絡通路をテクテク歩いて、バス乗り場へ。向かって左側に長距離バスのチケット売り場の建物がありました。クーラーが効いた平屋の建物の中に長距離バスのチケットカウンターがズラリと並んでいます。
チケットカウンター前に貼りだされているルートと時刻表をチェックして回ると、KL(TBS)行き、KLIA1・KLIA2行き、カムンティン(イポー)行き、キャメロンハイランド行き、ルムッ(LMUT)行き、マラッカ行き、JB行き、シンガポール行きなど多数のバスが運行しています。
クアラペルリス行きの長距離バスを扱っているブースを探すと、「XPRESS KESATUAN」(IKTISAD INDAH EXPRESS)と「Mayang Sari Express」(Mayang Sari Express)という合計2社のバス会社がありました。
「XPRESS KESATUAN」は、バターワース、チャングルン、カンガー、クアラペルリスというルートのバスを運行していました。運行スケジュールは以下の通り。
- バターワース発 11:15
- バターワース発 12:30
- バターワース発 14:30
「Arwana Express」は、バターワース、アロースター、カンガー、クアラペルリスというルートのバスを運行していました。運行スケジュールは以下の通り。
- バターワース発 12:15
- バターワース発 20:15
クアラペルリス行きの次の便は、11時15分発の「XPRESS KESATUAN」のバスでした。バス料金は19リンギット。
チケットカウンターが入った建物の前が、そのままバス乗り場となっています。
出発時間まで時間があるので、バス乗り場のベンチでノートパソコンを広げて作業に没頭後、「IKTISAD INDAH EXPRESS」に乗車。「XPRESS KESATUAN」のクアラペルリス行きのバスは、プラットフォーム23から出発でした。
「XPRESS KESATUAN」のバスは、ごく普通のマレーシアの長距離バス。座り心地は悪く無いですし、エアコンもちゃんと効いています。ただし内装は……あまりセンスを感じません(苦笑)。
11時15分出発予定から遅れること約12分。11時27分頃、「IKTISAD INDAH EXPRESS」長距離バスがバタワースを出発しました。
道中、することもなく、山々に生い茂る熱帯の木々などの景色をぼんやり見ていました。
バタワースを出発してから約1時間30分後の12時43分にアロースターに到着。約5分のトイレ休憩を挟んで、12時49分に出発しました。
アロースターのバスターミナルは、特に印象に残っていません。
14時21分頃、ようやくクアラペルリスに到着。バタワースからの移動にかかった所要時間は、ちょうど3時間でした。
クアラペルリスのバスターミナルは、かなり小ぢんまりとしたもの。
クアラペルリスから各都市へ行く長距離バスの時刻表
クアラペルリスのバスターミナルにある「Eagle Express」というバスカウンターで、各都市行きのバスの時刻表をチェックしました。
クアラペルリスのフェリーターミナルの様子
クアラペルリスのバスターミナルからフェリー乗り場までは、屋根のある路が続いています。その通路を辿って歩くと、1、2分でフェリーターミナルに到着します。
クアラペルリスのフェリーターミナルは予想した通り、かなりローカル感が漂ったターミナルです。いかにも地方都市のフェリー乗り場といった雰囲気。
チケットカウンターで時刻表を見ると、朝7時から夜7時まで、約1時間間隔でフェリーが出ていることを確認。
ランカウイ島クアに向けて、クアラペルリスを16時に出発する便のチケットを購入しました。料金は、大人18リンギット、子供13リンギット。
フェリー乗り場の前には、ナシカンダール食堂が幾つかあります。乗船するフェリーの出発時間まで多少、時間があったので、飯屋でのんびり時間を潰しました。
フェリーの出発予定時刻の15分ほど前に乗船。フェリー自体はちょっとくたびれた感じの船です。
ちょっと驚いたのは、周りを見渡すとマレー系やインド系の家族連れ旅行者ばかり。自分以外の外国人バックパッカーは全く見かけませんでした。
どうやら外国人旅行者には人気のないルートのようです。安いんですけどね。
全席指定の座席はちょっと狭く、バックパックを置くスペースも無い有り様。しょうがないので、バックパックは座席前方の通路脇に置きました。
座席は多少、窮屈でしたが、たった1時間の我慢です。実際は所要時間50分でランカウイ島クアに到着しました。
ランカウイ島クアにあるフェリーターミナル
クアのフェリーターミナルは、とても清潔で綺麗な作り。後で知りましたが、数年前に改装して新しくなったそうです。
ランカウイ島は免税島だけに、フェリーターミナル内にもピカピカに輝く免税店がドーンと入っています。
ただし、後ほど訪れたバンタイ・チェナンにある免税店と比べると、かなり高めです。よっぽどの事がない限り、クア・フェリーターミナルでショッピングするのは辞めた方が良さそうです。
ターミナルビルには、スターバックスをはじめ、レストランも数軒入っています。フードコートもあります。
ターミナル内で安く食事したいなら、正面出口に向かって一番右端にあるローカルな雰囲気のインド食堂「HAMEED’S」がオススメです。お客さんの多くは、地元のタクシー運転手さん達です。
ランカウイ島でタクシーをシェアすると……困ります
インフォメーション・センターでタクシー料金について確認すると、料金は行き先ごとに値段が決まっている定額制。人数は関係ないとのこと。
大人数の場合は大型タクシーを使うことになるので、料金が多少、高めになります。
Agodaで予約を入れていた安宿があるバンタイ・チェナンまでは、一律30リンギット。
タクシー乗り場は、フェリーターミナルの正面出口のすぐ目の前にあります。
フェリーターミナル正面出口の前にある横断歩道を渡ると、フェリーのカウンターがずらずら並んでいます。マレーシア各地やタイのサトゥン行きのフェリーなどを扱うカウンター窓口が、5、6軒ほどあります。
マレーシア各地やタイ行きのフェリーの便数や時間をひと通りチェックした後、タクシー乗り場に戻りました。
バジェット派旅行者にとって、バンタイ・チェナンまでのタクシー料金30リンギットは正直、かなり高い料金。30リンギットだと、一泊の宿代以上の出費になります。
そこで、タクシーに相乗りしてくれそうな旅行者を探すと、ようやく若いスウェーデンのカップルがOKしてくれました。
バンタイ・チェナンまで一律30リンギットなので、一組ごとに15リンギットの料金になるかと思ったら……まず先に降りたスウェーデン人カップルは30リンギット。自分は20リンギット……。なんでやねん!
その後、ランカウイ島でタクシーを他のお客さんと何回かシェアしましたが、いつも不思議な料金体系でした。
そもそもタクシードライバーは、目の前で客がシェアする相手を見つけようとすると、とてもとてもとても嫌がります。彼らなりの理屈・論理があるのでしょう。