2017年11月下旬から12月上旬にかけて10日間、タイ東部のカンボジアに接するトラート県の沖合に浮かぶチャーン島に滞在しました。
チャーン島と言えば、20数年前から一部のバックパッカー達の間で注目を集めていた島。最近は開発が進み、一般の旅行者も多く訪れています。一度は行ってみたいと考えていました。
日本人を含めて海外からの旅行者の多くは、バンコクの東バスターミナル「エカマエ・バスターミナル」から1日2本、運行している長距離バスで利用します。
その他、「エカマエ・バスターミナル」からトラート・バスターミナル行きの長距離バスも数多く運行しており、トラート経由でチャーン島に渡ることができます。
自分は、トラート経由でチャーン島に渡りました。その時の様子を交えて、チャーン島へのアクセス手段を紹介・レポートします。
バンコクからチャーン島へのアクセス方法
バンコクからチャーン島まで移動するアクセス手段には、複数の方法・ルートがあります。
- 飛行機
- 車
- 長距離バス
いずれの移動手段でも、チャーン島近くに到着した後、カーフェリーでチャーン島まで移動する形になります。
ここで、ややっこしいのは、タイ本土からチャーン島に渡るフェリーが、2つの桟橋から出ていることです。
チャーン島旅行前は、その当たりの事情をよく分からず、ちょっと混乱していました。グーグルマップを見ると、チャーン島に面したタイ本土側には、幾つもの桟橋があります。
しかも、一つの桟橋に複数の名前がふってあったり(恐らく、幾つかは間違っているような……)、異なるフェリールートなのに「センターポイント航路」という同じ表記がされていたり。ずっと「?」状態でした。
グーグル・マップよりも、地図アプリ「Maps.Me」の方が遥かに分かりやすいです。
チャーン島を旅行した際、いろいろ調べてみて、さらに行きと帰りで異なるフェリールートを利用したところ、ようやくフェリー航路を把握できました。チャーン島に渡るフェリー桟橋と航路を整理してみると、以下のようになります。
- アオタマチャート桟橋(タイ本土側)⇔アオサパロット桟橋(チャーン島側)
- バンコクの東バスターミナル「エカマエ・バスターミナル」から1日2本運行しているガバメント・バスは、アオタマチャート桟橋行き。アオタマチャート桟橋とチャーン島北部にあるアオサパロット桟橋との間は、カーフェリーが1日約20本、運航。
- センターポイント桟橋(タイ本土側)⇔センターポイント桟橋(チャーン島側)
- バンコクの東バスターミナル「エカマエ・バスターミナル」からトラート・バスターミナル行きの長距離バスが1日14本、運行。トラート・バスターミナルからセンターポイント桟橋まではソンテウで移動。センターポイント桟橋からチャーン島側にあるセンターポイント桟橋(同じ名称)までは1日13本のカーフェリーが運航。
以下、それぞれのアクセス手段をご紹介します。
ドンムアンから飛行機でトラート空港へ
ドンムアン空港(バンコク)からトラート空港まで飛行機で飛んだ後、アオタマチャート桟橋、あるいはセンターポイント桟橋まで車/タクシー/ソンテウなどで交通手段で移動。桟橋からカーフェリーに乗って、チャーン島に渡るアクセス方法です。
車
自家用車、あるいはレンタカーで、トラートにあるアオタマチャート桟橋、あるいはセンターポイント桟橋まで移動。2つの桟橋からはカーフェリーが運航しているので、そのまま車でフェリーに乗り込むことができます。車のフェリー代金は別途かかります。
エカマエからアオタマチャート桟橋行き長距離バスでアクセス
旅行者の間で最も一般的なアクセス方法が長距離バスです。バンコクの東バスターミナル「エカマエ・バスターミナル」から1日2本、アオタマチャート桟橋行きのバスが運行しています。欧米旅行者の間で「ガバメント・バス」と呼ばれている長距離バスです。
ガバメント・バスのチケット窓口は、エカマエ・バスターミナルの建物の外に面したチケットカウンターで購入できます。バスターミナルの建物の入口側に面した所にあります。
ガバメント・バスの料金は片道239バーツ。往復チケットだと452バーツ。ちょっとお得になります。チャーン島までの所要時間は約7時間です。
なお、チケット窓口には「Ao Thamachat」(アオタマチャート桟橋)という表記と共に、「Laemngop」と「Koh Chan Pier」という表記されています。これが混乱させます。
というのも、もう一つの「センターポイント桟橋」も、Laemngop地域にあります。しかも、「センターポイント桟橋」も「Koh Chan Pier」と呼ばれることがあります。これでは混乱しますね。
アオタマチャート桟橋行きのガバメント・バスの運行スケジュール
エカマエ発 07:45
エカマエ発 09:00
アオタマチャート発 02:30
アオタマチャート発 16:30
※2017年11月末時点
アオタマチャート桟橋(本土側)⇔アオサパロット桟橋(チャーン島側)間のカーフェリー
バンコクの東バスターミナル「エカマエ・バスターミナル」から1日2本運行しているガバメントバスは、アオタマチャート桟橋(Ao Thammachat Pier)に行きます。
アオタマチャート桟橋とチャーン島北部にあるアオサパロット桟橋(Ao Sapparot Pier)との間は、カーフェリーが1日約20本運航しています。運航本数が非常に多いです。チャーン島旅行者がメインに利用しているフェリー航路です。
エカマエからトラート・バスターミナル行き長距離バスでアクセス
エカマエ・バスターミナルからはトラート・バスターミナル行きのバスも運行しています。長距離バスでトラート・バスターミナルまで行きます。
トラート・バスターミナルからはセンターポイント桟橋行きのソンテウが出ており、センターポイント桟橋からはカーフェリーでチャーン島に渡ることができます。
トラート・バスターミナル行き長距離バスのチケット窓口は、エカマエ・バスターミナルの建物に入って左側の少し奥にあります。
トラート・バスターミナルまでのバス料金は、大人一人230バーツです。このバスチケットには、センターポイント桟橋からチャーン島に渡るカーフェリーの往復代金が含まれています。
しかし、トラート・バスターミナルからセンターポイント桟橋までソンテウで移動する必要があります。ソンテウの運賃、80バーツが別途かかります。
バスの運行スケジュールは、早朝5時から夜23時30分まで約1時間間隔。合計14本のバスが運行しています。本数がとても多いですね。
※2017年11月末時点
センターポイント桟橋(タイ本土側)⇔センターポイント桟橋(チャーン島側)間のカーフェリー
センターポイント桟橋(Centerpoint Pier)からチャーン島北部にあるセンターポイント桟橋(同じ名称)までは、1日13本のカーフェリーが運航しています。
センターポイント桟橋⇔センターポイント桟橋を結ぶフェリー航路は旅行者も利用していますが、どちらかと言えば地元タイ人の生活手段といった雰囲気です。
エカマエからミニバンでアクセス
エカマエ・バスターミナルからは、チャーン島行きのミニバンも出ています。タイ語でロットゥーと呼ばれる移動手段です。料金は一人320バーツ。
長距離バスより料金が高いだけに、多少、早く着きます。運行本数は細かく確認しませんでしたが、日中、ほぼ1時間おきにミニバンが出ていました。
チャーン島行きミニバンのチケット窓口は、エカマエ・バスターミナルの建物に入って右側にあります。
ミニバンは車内が狭いため、長時間の乗車は多少、辛いものがあります。ことに満席の場合は、窮屈な思いをします。
これはチャーン島行きのミニバンではなかったと思いますが、同じタイプのミニバンになります。
モチットから長距離バスで移動
エカマエ・バスターミナルで確認したところ、バンコクの北バスターミナル「モチット・バスターミナル」からも長距離バスが運行しているとのこと。
ただし、モチットからの長距離バスが、アオタマチャート桟橋行きなのか、あるいはトラート・バスターミナル行きなのかは未確認です。
モチットは、基本的にタイ北部行きのバスターミナルです。タイ北部からモチットに移動してきて、さらにチャーン島に移動する場合は別ですが、バンコクからチャーン島に行くなら、普通はエカマエ・バスターミナルからの移動となります。
チャーン島に行くベストなアクセス手段は?
チャーン島に行くベストなアクセス手段は、エカマエ・バスターミナルから1日2本運行しているガバメント・バアスです。
ただし、ガバメント・バスは、07:45発、09:00発と、午前中に2本だけです。もし時間に間に合わなければ、トラート・バスターミナル行き長距離バスに乗ってトラート・バスターミナル経由でチャーン島に渡ることができます。
実は、自分もガバメント・バスを利用する予定でしたが、遅刻して乗車できず。急遽、トラート・バスターミナル経由でチャーン島に渡りました。
トラート・バスターミナルまでのバス料金は、大人一人230バーツ。このバスチケットには、センターポイント桟橋からチャーン島に渡るカーフェリーの往復代金が含まれていますが、トラート・バスターミナルからセンターポイント桟橋まで移動するために、ソンテウの運賃が80バーツがかかります。
一方、1日2本運行しているガバメント・バスの料金は239バーツ。チャーン島で出会ったバックパッカーに確認したところ、カーフェリー代金は別途、80バーツかかります。
つまり、トータルに見ると、トラート・バスターミナル行きの長距離バスの方が安くなります。
しかし、トラート・バスターミナルを経由するため、時間と労力が余計にかかります。
時間がたっぷりある方は別として、ガバメント・バスの利用がオススメです。エカマエを早朝7時45分に出発する便を利用すれば、明るい内にチャーン島に着くことができます。
カーフェリー自体もほんの少しですが、アオタマチャート桟橋⇔アオサパロット桟橋間のフェリーの方が綺麗です。
バンコクからトラート経由でチャーン島へのアクセス・レポート
バンコクのエカマエ・バスターミナルからトラート経由でチャーン島までの移動した時の様子をレポートします。
実際にかかった行程時間は以下の通りです。
-
9時40分 エカマエ・バスターミナルを出発。
↓ バスで移動 -
14時13分~14時20分 チャンタブリー・バスターミナルで5分休憩。
↓ バスで移動 -
15時30分~15時43分 トラート・バスターミナル。
↓ ソンテウで移動 -
16時12分~16時34分 レームンゴップにある待機所。
↓ ソンテウで移動 -
16時41分~17時00分 センターポイント桟橋。
↓ カーフェリーで移動 -
17時52分~18時00分 チャーン島側センターポイント桟橋。
↓ ソンテウで移動 - 18時22分 チャーン島西側にあるホワイトビーチ近辺のゲストハウスに到着。
トラート・バスターミナル行きの長距離バスを利用
当日、午前9時にエカマエ・バスターミナルに到着。チャーン島行きのガバメント・バスのチケットカウンターは、バスターミナルの建屋の正面に面してあります。一番、目立つところにあるので、すぐに分かりました。
カウンターの女性スタッフに「チャーン島まで、一枚」と言うと、「今、ちょうどバスが出発するところよ」と、まさに走り始めたバスを指さすではありませんか!
慌ててバックパックを背負ったままダッシュ! バス運転手に「このバスに乗るから」とジェスチャーすると、バスが止まって乗車ドアが開いたので、「乗れますか?」と声をかけようした瞬間、「満員だから乗れないよ」。
……残念!
ガバメント・バスの運行時間は、随時、変更する可能性があります。また、ハイシーズンには満席となる可能性もあります。不安な方は、前日までに予約チケットを購入した方が確実です。
そこでトラート経由でチャーン島に渡ることにしました。ターミナル建物に入って左側のちょっと奥の方にトラート行きのチケットカウンターがあります。
バス運賃は230バーツ。ガバメント・バスより、ほんの少し安いです。しかも、チャーン島に渡るフェリーの往復料金も含まれていると説明されました。
※チャーン島滞在中、ガバメント・バスに乗ってチャーン島にやって来たバックパッカーに確認したところ、ガバメント・バスを利用した場合は、フェリー代金が別途、80バーツかかるとのことでした。
ターミナルの建物に入って右側にミニバンのチケットカウンターがありました。こちらのミニバンは、日中、約1時間間隔で運行。
料金は大人一人320バーツ。長距離バスより早く到着するとのことですが、トラート・バスターミナル行きのバスの方が安いので、迷わず9時30分発のトラート・バスターミナル行きの長距離バスのチケットを購入(笑)。
バスチケットを見ると、確かにフェリー往復券がホッチキスで留めてあります。
バスは、ターミナル建屋の奥の方にある13番乗り場からの出発です。
バスの出発時間まで、多少、時間があったので、久しぶりに来たエカマエ・バスターミナル内をチェックしてみると、1階のトレイは有料ですが、2階にあるトイレは無料でした(笑)。
バス乗り場の柱には電源コンセントもあったので、スマホの充電などをして時間を潰しました。すると、午前9時に出発するのガバメント・バスに間に合わなかった欧米人バックパッカーが数組、やって来ました。ご同輩ですね。
午前9時30分出発予定のトラート行きバスは、定刻よりやや遅れて9時40分頃にエカマエ・バスターミナルを出発。
バスはエアコン付きで、全席指定。車内はまぁまぁ綺麗。トイレも車内にちゃんとあります。
出発してほどなくすると、320mlのペットボトルが配られました。ちなみに、ガバメント・バスの方はスナックと水が付くそうです。
車内を見渡すと、地元タイ人の乗客が多く、ローカルな雰囲気です。ガバメント・バスの方は、チャーン島に行く旅行者専用のバスのため、タイ人&外国人旅行者の比率が高いハズです。
窓から外の様子を眺めていると、トヨタなどの車関係、あるいは重機関係の工場が目立ちます。
さらに2時間ほど走ると、ようやく田舎らしい風景が広がります。
通路を挟んで横の席には、2組のフランス人カップル御一行。自然とあれこれ会話が始まりました。タイ旅行は初めてのこと。まだタイに滞在して5日目だそうです。
タイの印象など聞いた後、どうしてチャーン島に行こうと思ったの? と聞くと、他の旅行者はみんなサムイ島やパンガン島、あるいはプーケット島やクラビに行くから、との答え。なるほど、みんなと同じことが嫌いなフランス人のようです(笑)。
チャンタブリー・バスターミナルで初めて休憩
バスが出発してから約4時間30分。14時13分にチャンタブリー・バスターミナルに到着。一回目のトイレ休憩が入りました。確認すると、5分休憩。
手早くトイレを済ませた後、小腹が空いたので、売店でカオニャオを調理した食べ物を購入。フランス人一行は不思議なものを見るような顔つきで、ススメてみても顔を横にふるばかりです(苦笑)。
トラート・バスターミナルからソンテウで桟橋まで移動
15時30分頃、ようやくトラート・バスターミナルには到着しました。エカマエを出発してから約5時間余りです。バスターミナルは、想像していたより、かなり大きめのターミナルでした。
チャーン島に行くには、フェリーに乗らなければいけません。どうやってフェリー桟橋まで行くのか? バスで一緒になったフランス人一行やドイツ人カップル達も不安気な顔。
インフォメーション・カウンターがあったので、「チャーン島に行きたいんですが?」と尋ねると、奥の方にある20番乗り場からソンテウが出ていると教えてくれました。料金を確認すると、一人80バーツ。
エカマエ・バスターミナルでバス・チケットを購入した時には、「ソンテウの料金は70バーツ」と説明されていましたが、80バーツに値上がりしたようです。
トラート・バスターミナルからソンテウに乗り込み、約15分かけて移動した先は、ローカルなタイ・レストランのような待機所。グーグル・マップには、「Koh Chang Ticket Center」とありました。
既に他のバスでやって来た欧米人旅行者が20名ほど待機しています。レストランを兼ねているので、食事したり、飲み物を頼むことができます。
レストラン内には、机を置いたカウンターのような場所があります。長距離バスチケット&フェリー往復チケットを手渡すと、フェリー往復チケットの行きの分を千切って、帰りのフェリーチケットとセンターポイント桟橋から出ているフェリーの時刻表のチラシをホッチキスで留め直して渡されました。
カウンターのスタッフによれば、エカマエから1日2本だけ運行しているガバメント・バスもいったんここに来るとのこと。ガバメント・バスの帰りのバスの時刻を確認すると、1日2本の運行。時間も、エカマエで確認したものと同じでした。
ただし、後日、ガバメント・バスを利用してチャーン島にやってきたバックパッカーに話を聞くと、別の待機所のように思えます……。よく分かりませんね(苦笑)。
センターポイント桟橋からチャーン島へカーフェリーで移動
ほどなくすると、桟橋に移動するソンテウがやってきました。ほんの5分ほど移動で桟橋に到着。スマホの地図アプリ「Maps.Me」で確認してみると、チャーン島側の桟橋はセンターポイント桟橋という名称です。
桟橋には、いかにもローカル感溢れる大きなカーフェリーが停泊中。フェリーのチケットを見せて乗船すると、1階は車の駐車場となっており、脇にある階段で2階に上がります。
船内には、トイレや売店もあり、乗客の多くは地元のタイ人。小学生も沢山いてスマホでゲームに熱中。チャーン島の住民のようです。生活感が漂うフェリー船内です。
カーフェリーはチャーン島に向けて16時45分頃出発。タイ人のおばちゃんが一人、暇そうにしていたので、チャーン島内での移動・交通手段を尋ねてみました。「タクシーがあるわよ」という返事。「えっ? タクシー?」とちょっとビックリ。
その後、実際にチャーン島に滞在してみると、チャーン島にはタクシーは走っていませんでした。おばちゃんが言っていた「タクシー」とは、要するに小型の乗り合いバスのようなソンテウのこと。外国人である自分に分かりやすいように言ったのでしょうが、かえって分かりにくくなりました(苦笑)。
追記
実際にチャーン島に滞在してみると、地元の人もソンテウのことを「タクシー」と普通に呼んでいたりしました。
乗船していた外国人旅行者の中には、全く荷物を持たない方もチラホラ。その風貌と場慣れた雰囲気からして、チャーン島に長期滞在しているか、あるいは住んでいる方の様子です。
チャーン島側のセンターポイント桟橋からソンテウで移動
約1時間でチャーン島の北側にある桟橋に到着しました。地図アプリですると、名前はセンターポイント桟橋。タイ本土と同じ名前です。
時刻は17時52分頃。既に日が暮れかかっています。バンコクからの所要時間は実に約8時間に及んでいます。トラートを経由した分、余計に時間がかかっていますね。
センターポイント桟橋付近は辺鄙なところで、ほとんど何もありません。ソンテウが待機している他、レンタルバイク屋や数件のショップがあるのみ。
つまり、ソンテウで移動するか、レンタルバイクを借りるかの2択です。レンタルバイク屋で料金を確認してみると、バイクのレンタル料金は1日250バーツ。3日レンタルする場合は1日200バーツ。1週間レンタルする場合は180バーツとあります。
※後日、チャーン島のアチラコチラにあるレンタルバイク屋で確認してみると、1日200バーツが相場といったところ。1日150バーツでレンタルできる店もありましたが、バイクの排気量が少ない機種。そのレンタルショップでも、普通のバイクは1日200バーツでした。
自分はソンテウで行くことにしました。ソンテウのドライバーは、旅行者一人一人にチャーン島のどこに行くのか聞いています。旅行者がゲストハウスの名前を言うたびに、「そこなら100バーツだ。あなたは150バーツだ」と宣言します。
チャーン島の西側にあるホワイトビーチ近辺にあるゲストハウスに泊まるつもりだったので、ゲストハウスの名前を言うと、「じゃ、80バーツだ」と言われます。正直、高いなぁ、と思いましたが、まったく値切る余地がない雰囲気。
ソンテウに乗り込むと、向かいの席は手ぶらの欧米人男性。いかにも場慣れした雰囲気だったので、話しかけてみると、チャーン島が気に入り、島に住んでいるスイス人でした。チャーン島にあるレストランで働いているそうな。
そこで、「ホワイトビーチまで80バーツと言われたけれど、これは相場なの?」と尋ねると、肩をすくめて「ノー・チョイス」との返事。続けて、「これまで何回も桟橋からソンテウを利用しているけれど、毎回、違う料金を言われるよ。利用客が多いか、少ないかによって料金が変わるみたいだね。でも、他に選択肢が無いからしょうがないよ」とのことでした。ソンテウのドライバーにもいろいろ事情がありますね。
ただし、これは桟橋から出ているソンテウに限っての話。チャーン島滞在中、何度もソンテウを利用しましたが、ある地域からある地域までの移動は、客が多くても少なくても、いつも同じ料金でした。桟橋からのソンテウに限って変動するようです。
欧米人旅行者の間では自然と会話が始まり、みんなようやくチャーン島に着いた、といったウキウキ感が漂います。
ソンテウに揺られて約20分、ようやくホワイトビーチ近くにあるゲストハウスの近くに辿り着きました。
それにしても、かなりの時間がかかりました。時刻は18時30分頃。既に日は暮れています。バンコクから約9時間もかかって、ようやくチャーン島の宿近くまで来たことになります。
トラートを経由したために、余計に時間と手間がかかっています。次回、チャーン島に来る機会があれば、やはりガバメント・バスを利用したいところです。ガバメント・バスならば7時間余りで移動できるはずです。
チャーン島からタイ本土への移動
チャーン島に滞在した後、タイ本土側へ戻る手段についても確認したので、こちらも紹介しておきます。
チャーン島内のあちらこちらに旅行代理店が看板を掲げています。これらの旅行代理店では、チャーン島からバンコクのエカマエ行き、カオサン行き、スワンナプーム空港行き、パタヤ行き、さらにはカンボジア行き、ベトナム行きまでと様々なジョイントチケットを扱っています。
バンコクに戻る場合、長距離バスだけでなく、ミニバンで移動するチケットも扱っています。財布と相談しながら、自分の気に行った移動手段をチョイスして予約できます。
こうしたジョイントチケットを利用してチャーン島からバンコクまで移動する場合は、600、700バーツほどかかります。宿泊しているホテルやゲストハウス前まで、迎えのソンテウがやってきて、無料でフェリー桟橋まで送ってくれます。
自力でチャーン島からタイ本土まで移動するには?
チャーン島に滞在中、島内をぐるりと回ってみましたが、チャーン島には、かなりの数の桟橋があります。チャーン島の近くにある島、クアッド島やマック島、ワイ島行きのフェリーが出る桟橋もあります。
チャーン島とタイ本土との間を行き来しているフェリーの桟橋は2つです。チャーン島北部にあるアオサパロット桟橋とセンターポイント桟橋です。
料金はアオサパロット桟橋からだと片道80バーツ。センターポイント桟橋からだと片道75バーツ。
フェリーの運行本数は、チャーン島のアオサパロット桟橋とタイ本土にあるアオタマチャート桟橋との間を運航しているカーフェリーの方が多いです。
そこで、チャーン島からバンコクまで最も安く移動する方法を考えると、以下のようになります。
- チャーン島の宿からアオサパロット桟橋までソンテウで移動。料金は場所によります。
- アオサパロット桟橋からカーフェリーでアオタマチャート桟橋へ移動。
- アオタマチャート桟橋からトラート・バスターミナルまでソンテウで移動。
- トラート・バスターミナルからバンコクまで長距離バスで移動。
ジョイントチケットよりは、100バーツ~200バーツ安くなるはずです。でも時間と手間がかかります。あまりオススメしません(笑)。
アオサパロット桟橋→タイ本土のアオタマチャート桟橋行きカーフェリー乗船レポート
チャーン島に来た時は、タイ本土のセンターポイント桟橋からチャーン島側のセンターポイント桟橋まで移動したので、タイ本土に戻る時は、チャーン島のアオサパロット桟橋とタイ本土のアオタマチャート桟橋との間を行き来しているフェリーを利用してみました。
旅行代理店は通さずに、直接、ソンテウに乗ってアオサパロット桟橋まで行きました。アオサパロット桟橋の前にチケットブースがあります。
センターポイント桟橋に較べて、アオサパロット桟橋の方が設備が整っており、いかにもフェリー・ターミナルといった雰囲気です。
フェリー自体は、チャーン島に来た時に乗船したフェリーとほぼ同じような大型カーフェリーです。若干、こちらのフェリーの方が綺麗めです。綺麗とはいっても、あくまでほんのすこーし、です。
船内にはチャーン島の地図も置かれており、自由に取ることができます。チャーン島に来た時に利用したフェリーには無かったのに(苦笑)。やはり、こちらのフェリーがメインの旅行者用フェリーですね。
船内には小洒落たカフェスタンドもあります。センターポイント桟橋間を運航しているカーフェリーには、こんな洒落たカフェは無かったです。
タイ本土のアオタマチャート桟橋に到着してカーフェリーを降りると、駐車場のような広いスペースが広がっています。
桟橋を背にして、そのスペースの左側を歩くと、タイ人が「バンコク行きのバスはこちら」と声掛けしています。
自分は、バンコクに戻るのではなく、トラート市内に宿泊した後、さらにカンボジアまで陸路で移動することを考えていたので、「トラート市内に行きたい」と尋ねると、トラート・バスターミナル行きのソンテウ乗り場を案内されました。
自分以外のソンテウ利用客はほぼ全員が地元のタイ人でした。トラート・バスターミナルまでの料金は50バーツ。
はて? トラート・バスターミナルからセンターポイント桟橋まで移動した時は、片道80バーツ。しかも、距離的にアオタマチャート桟橋からトラート・バスターミナルまでの方が、ずっと長いのですが……しょうがないですね(泣)。
ソンテウに乗って移動する途中、スマホの地図アプリで確認すると、宿泊予定のゲストハウスの近くを通る様子。そこで途中で下ろしてもらうことにしました。
ソンテウのドライバーは、トラート市内にあるゲストハウスの名前は、ほぼ知っている様子です。もしトラートに宿泊する予定なら、ソンテウに乗車する時に「どこどこのゲストハウスに行きたい」と一言いっておけば、スムースに途中下車できると思います。
トラート・バスターミナルから目的のゲストハウスまで約1キロ離れているので、歩く手間が省けました。
トラートに宿泊せずに、カンボジアやベトナムに行きたい場合は、そのままトラート・バスターミナルに行きます。トラート・バスターミナルからは、カンボジアとの国境近くまで行くミニバンが出ています。
チャーン島で滞在した時の様子や見どころは、別記事でレポートします。