タイで2番目に大きな島、チャーン島ガイド

カイバエ・ビーチ@チャーン島

2017年12月上旬、タイ東部にある大きな島、チャーン島、そしてマーク島に合計2週間、滞在しました。

チャーン島は、カンボジアとの国境に近いタイ東部のトラート湾の沖に浮かぶタイでは2番目に大きな島です(因みにタイで一番大きな島はプーケット島)。

10数年前から旅行者の注目を集めており、一度は行ってみたいと考えていました。

「サムイ島やパンガン島がすっかり開発・観光されてしまった今、チャーン島こそ、手付かずの自然が残されている最後の“秘境”」といった感じの宣伝文句もあるぐらいです。

果たしてどんな島か。期待に胸を膨らせて訪れてみました!

チャーン島へのアクセス方法は長くなるので、別の記事にまとめました。

バンコクからチャーン島までのアクセス徹底ガイド
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秘境ではなく、開発が進んだプチリゾート

実際にチャーン島に滞在してみると、秘境でも何でもありませんでした(笑)。

しっかりと開発が進んでいるリゾート・アイランドです。

ことにチャーン島西部にあるホワイトサンドビーチ近辺は、大きなレストランやお土産屋さんなどが並び、とても賑わっています。

とはいえ、チャーン島は非常に大きな島なので、町からちょっと離れた場所を訪れると、まさにウィルダネス! 秘境感もしっかりとあります。

なんでも2000年頃からタイ政府はチャーン島を第2のプーケットとして開発に取り組んでいるそうです。

なるほど。とはいえ、パタヤほどは観光化・俗化されておらず、あくまでビーチなどの自然をのんびりと楽しむ人向けといった印象です。

宿泊施設も、一泊ン万円はする高級リゾートから、一泊1200円ほどのバジェット派旅行者向けの安宿まで揃っています。

言ってみれば、週末のプチ・リゾート旅行、家族旅行からバックパッカー・スタイルでの旅行まで、幅広い旅行スタイルに対応している南の島といったところです。

チャーン島の魅力とは?

チャーン島の魅力は何といっても海です。シーズンにもよりますが、自分が訪れた12月上旬は、ちょうどハイシーズンが始まる時期。

チャーン島の西側に広がるビーチは混雑とまではいかないものの、欧米人旅行者や中国人団体旅行客で賑わっています。

一方、チャーン島の東側の南端にあるビーチは、訪れる者はまばら。ほとんどビーチを一人占めできます。

また、チャーン島の西側にあるカイバエ桟橋からは、近隣のワイ島、ラン島を中心としたダイビング/シュノーケリングのボートが出ています。

実際にダイビングを体験した旅行者や宿のスタッフに話を聞くと、BBダイビングというオフィスが人気でした。

また、トレッキングも人気アクティビティの一つです。チャーン島は非常に起伏が激しい島で、島の中央部には山々があります。象に乗ってのトレッキングや、ジャングルトレッキングを楽しむことができます。

チャーン島を訪れる前に、旅行代理店を通じて各種アクティビティに参加・申し込みすることができます。

現地に到着してからも、ダイビング/シュノーケリング、エレファント・ライディングやジャングル・トレッキングなどのツアーに申し込むことができます。

エレファント・トレッキング

エレファント・トレッキング

エレファント・トレッキングのコース

ゲストハウスやショップ等に各アクティビティのコースや料金等が掲載されたパンフレットが置いてあります。

チャーン島近くの島々を巡るアイランド・ホッピングのパンフレット

チャーン島近くの島々を巡るアイランド・ホッピングのパンフレット

トレッキングのパンフレット@チャーン島

近隣の島々へのアクセスも魅力

チャーン島近辺には、宿泊施設が揃った島が幾つもあります。

チャーン島の東側には、とりわけ美しいと言われているクッド島があります。

そしてチャーン島とクッド島の間には、素朴な佇まいのマック島もあります。

チャーン島からは、こうしたクッド島やマック島にはチャーン島に向けて、毎日フェリーが運航しています。

近隣の島々へのアクセスも容易なことも魅力の一つです。

旅行のオプションが増えますからね。

チャーン島のフリーペーパーをゲットしよう

旅行代理店などの軒先には、チャーン島の地図やフリーペーパーが置いてあります。

★チャーン島のフリーペーパー

チャーン島の地図をはじめ、各スポットやレストラン、近隣の島々へアクセスするフェリーボートのスケジュールなどの情報がコンパクトにまとめられています。

タイ本土側のアオッタマチャート桟橋と、チャーン島北部にあるアオサパロット桟橋との間を運航しているフェリーボートにも地図が置いてあります。

何かと便利なので、ゲットしておきましょう。

チャーン島無料マップ

チャーン島無料マップチャーン島無料マップ

チャーン島エリア・ガイド

チャーン島ガイドマップ

チャーン島に約1週間滞在中、バイクをレンタルしたり、島でタクシーと呼ばれているソンテウを利用したりして、島のあちらこちら回ってみました。

チャーン島は周囲約60キロ程の大きな島です。

島の外観をざっくりイメージすると、島の中央部は山となっており、西側が開発が進んでいるツーリストエリア。

高級リゾートホテルからリーズナブルなコテージ、そしてバジェット派旅行者向けのゲストハウスまで幅広く揃っています。

チャーン島西部は、北から南まで多くのビーチが連なっています。

実際にビーチを巡ったみると、ビーチの綺麗さで言えばロンリービーチが一番という印象でした。

とはいっても、他のビーチより少しだけ綺麗かなぁ、という程度。

それよりも、天候の良し悪しでビーチの印象はかなり変わります。

ピーカンの晴天なら、どのビーチも綺麗に輝いて見えます。

ホワイトサンド・ビーチ

チャーン島の北西部に広がるホワイトサンド・ビーチは、島で一番大きなビーチです。

ホワイトサンド・ビーチ@チャーン島

ホワイトサンドのビーチが延々約6キロにも及び、多くの観光客で賑わっています。
ホワイトサンド・ビーチ@チャーン島

ホワイトサンド・ビーチに沿うようにしてメインロードが走っています。ホワイトサンド・ビーチ近くにはビューポイントも有り。

ホワイトサンド・ビーチに沿うようにしてメインロードが走っています。ホワイトサンド・ビーチ近くのビューポイント@チャーン島

メインロードには、ビーチリゾートホテルやレストラン、お土産屋さんが並んでいます。

ホワイトサンド・ビーチに沿うようにしてメインロードが走っています。ホワイトサンド・ビーチ近くのメインロードのショップ

スーパーや7-11などのコンビニまであるので、どう考えても秘境ではないですね(笑)。

ビーチ沿いに多くのレストランがあり、海を見ながら食事もできます。バービアなども、このエリアにあります。

日没後は、ビーチエリアは、即席の野外レストラン&バーに変身。「サバイバー」(Sabay Bar)というバーとディスコのようなクラブもあります。ビーチ側ではファイヤーダンスで盛り上がるそうです。

まさに、ザ・観光地!

週末のプチリゾート旅行でワイワイ盛り上がる雰囲気が好きななら、チャーン島一番の繁華街エリア、ホワイトビーチがオススメ。

クロン・プラオ・ビーチ~チャイ・チェット・ビーチ

ホワイトビーチから南に数キロ下ると、クロン・プラオ・ビーチ(Klong Prao Beach)とチャイ・チェット・ビーチ(Chai Chet Beach)が連なるようにしてあります。

クロン・プラオ・ビーチ@チャーン島

クロン・プラオ・ビーチ@チャーン島

2つのビーチは連なっていますが、小さな運河で隔てられています。

クロン・プラオ・ビーチとチャイ・チェット・ビーチの間を流れる運河

運河沿いには、ホタルを鑑賞できるスポットが点在しています。

クロン・プラオ・ビーチ~チャイ・チェット・ビーチはホワイトサンド・ビーチと同じくパブリック・ビーチです。

チャイ・チェット・ビーチ@チャーン島

チャイ・チェット・ビーチ@チャーン島

ビーチ沿いにはココナッツが生い茂り、いかにも南国の風景です。

チャイ・チェット・ビーチ@チャーン島

チャイ・チェット・ビーチ@チャーン島

比較的のどかな雰囲気が漂っており、ビーチ沿いにコテージが並んでいます。宿泊料金は一泊500バーツ~。

チャイ・チェット・ビーチにあるコテージ

チャイ・チェット・ビーチにあるコテージ

どちらかというと、バックパッカー向けのエリアですね。

カイ・バエ・ビーチ(Kai Bae Beach)

さらに南に下ると、カイ・バエ桟橋があります。カイ・バエ桟橋からは、ワイ島、マック島、クッド島など、チャーン島近隣の島に行くボートが出ています。

このカイ・バエ桟橋の南側にカイ・バエ・ビーチが広がっています。こちらもパブリック・ビーチ。

カイ・バエ・ビーチの様子

対岸にある小さな島を望むことができ、ビーチ沿いにはココナッツが生い茂っています。

カイ・バエ・ビーチの様子

雰囲気はクロン・プラオ・ビーチ~チャイ・チェット・ビーチと似た感じです。

ビーチで象の子供に乗るアトラクションも見かけました。

子供に乗るアトラクション@カイ・バエ・ビーチ

カイ・バエ展望台

カイ・バエ展望台

カイ・バエ・ビーチの近くには、チャーン島でも有数のビューポイントであるカイ・バエ展望台(Kai Bae Viewpoint)があります。

場所は、カイ・バエ・ビーチ南部の近くにある丘の上。展望台というか駐車場のような感じのところですが、ここからの眺望は見事!

カイ・バエ展望台からの眺め

エメラルドグリーンに輝く海には小さな島々が浮かび、そこを白い軌跡を鮮やかに描くボートが通り過ぎます。

カイ・バエ展望台からの眺め

絵に書いたような南国の風景ですね。

自分が行った時は、いつも中国人団体旅行者御一行様がバスで乗り付けており、ちょっと賑やかでした(苦笑)。

ロンリー・ビーチ

★ロンリー・ビーチ近辺の様子

カイ・バエ・ビーチをさらに南に下ると、ロンリー・ビーチがあります。

自分がチャーン島をレンタルバイクを借りて回ってみた限りでは、このロンリー・ビーチが一番綺麗! という印象です。

★ロンリー・ビーチ近辺の様子

でも、単に天気が良く、光の加減が良かったから綺麗に見えただけなのかも知れません。

地元の方によると、ロンリー・ビーチは、ここ最近、人気を呼んでいるエリア。

欧米のバックパッカー達がホワイトサンド・ビーチの喧騒を避けるようにして、ロンリー・ビーチ近辺に滞在するようになったそうです。

とはいえ、ロンリー・ビーチでも、しっかりとフルムーン・パーティーで盛り上がっていました。

あいにくバッテリー切れで写真は無し。

バジェット派バックパッカーなら、ロンリー・ビーチ近辺に滞在するのがオススメかも。

バン・バオ・ビーチ

チャーン島の西側をさらにグッと南下すると、バン・バオ・ビーチに至ります。

バン・バオ桟橋が遠浅のビーチに突き出すように伸びています。

バン・バオ桟橋からも、ワイ島、マーク島、クッド島などに行くボートが運航しています。

バン・バオ・ビーチをさらに南に下ると、チャーン島西部の最南のビーチ、バイラン・ビーチ(Bailan Beach)があります。

でも、今回の旅行では、ここまでは足を運びませんでした。

おそらく、ちょっと鄙びたローカルな感じのビーチかな? と想像します。

チャーン島東部

チャーン島の東側はビーチが少ないという地理的な環境からか、訪れる旅行者はまばらな地域です。

旅行者向けの宿泊施設はグッと少なくなります。

島東部には、ぽつりぽつりといった感じで地元住民の町が点在しています。

チャーン島の東側は、あくまで住民たちのエリアといったところ。

とはいえ、東側には、タン・マヨム桟橋や、東南部には展望台もあります。

さらに、チャーン島の東側の最南端部まで行くと、ロングビーチと呼ばれるビーチと、旅行者向けの宿泊施設がひっそりとした感じであります。

チャーン島は、海岸沿いに島をグルっと一回りするようにしてメインロードが走っています。

ただし、南部は道が通っていないため、完全な環状道路とはなっていません。

チャーン島南部は、岩礁地帯というか海辺まで岩が切り立っており、トンネルを掘らないと道を作れないそうです。

そこで、チャーン島の西側から東側最南端にあるビーチに行くには、島の周囲を環状に走るメインロードを一度北上し、ぐるっと回り込むようにして南に下る形になります。

チャーン島でタクシーと呼ばれているソンテウなどの交通手段は走っていないはずです。

そこで、バイクをレンタルして行くのが一般的です。

自分は、宿で一緒になった中国人バックパッカーと一緒に、タム・ヨム桟橋、東南部の展望台、そしてロングビーチまで足を伸ばしてみました。

タム・ヨム桟橋

海に向かって伸びるタム・ヨム桟橋へ至る道@チャーン島

タム・ヨム桟橋は、現在は使われていない様子。

海に向かって桟橋がずっと伸びているだけですが何だかほっこりしました。

タム・ヨム桟橋の様子@チャーン島

チャーン島東南部にある展望台

チャーン島の展望台といえば、カイ・バエ展望台が有名ですが、最南端のロングビーチの手前に展望台があります。

チャーン島東南部にある展望台からの眺め

位置的には、チャーン島の東側を、かなり南に下ったところにあります。

こじんまりした展望台ですが、ここからの眺めも、チャーン島で有名なからの眺めに劣らず美しいかったですね。

★チャーン島東南部にある展望台からの眺め

チャーン島最南端にあるロングビーチ

チャーン島最南端に位置するロングビーチ。名前とは裏腹に、本当に小さなビーチです。ビーチには、ショップも売店もありません。

チャーン島最南端にあるロングビーチ

自分たちが訪れたときは、タイ人と欧米人の3人組以外、他に誰もいませんでした。

一人で行くと、ちょっと寂しいぐらいです(笑)。

そこで、ロングビーチを訪れるなら、飲み物とランチ持参で静かにのんびりまったりするのがイイ感じです。

ロングビーチ近くには、隠れ家的なゲストハウスが数軒、あります。

チャーン島ロングビーチ近くにあるゲストハウス

「ファック・ユー・バー」というなんとも言えないネーミングの野外バーもあります。

ファック・ユー・バー@チャーン島ロングビーチ

訪れると、自称「ジャック・ニコルソン」と名乗るタイ人がいます。全然、似ていないんですけどね(苦笑)。

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