2021年2月下旬、伊計島にドライブに行ってきました。同行したのは沖縄に移住してきて1年目という方。
「私も行ったことがないので、行ってみましょうか?」という話になり、レッツGO!
二人共、あまり下調べはしないタイプなので、取り敢えず伊計島に行ってみればいいんでない?とお気楽な道中となりました。
観光スポットとしても有名な海中道路を走り抜け、伊計島を訪れてみると、本当に本当に小さな島。
道も軽自動車でないと、ちょっと運転がしんどい田舎道です。
車でグルっと島を回ってみると、「うーん、あれ? もう見るとこないよ?」状態。
特に印象に残る場所もなく、「んじゃ、パワースポットで有名な近くの浜比嘉島にでも行きますか?」
てな会話をしながら、車は伊計島の東海岸あたりに差し掛かりました。
すると、海に面してアダンが生い茂る茂みの中から、サーファーが登場するではありませんか!
「あれれ? ここサーフィンできるんだ!?」
話かけてみると、「この茂みを抜けると、凄く綺麗なビーチがあるよ。」
果たして、茂みの奥には波立つビーチが延々と広がっていました!
シチュエーションがシチュエーションだけに、ちょっと秘密の穴場スポットを見つけたような気になり、二人のテンションは一挙に爆上がりです!
伊計島へのアクセス・行き方
伊計島は、沖縄本島中部の東部海岸から伸びる勝連半島の北東、約10kmに位置しています。
本当に小さな小さな島です。長方形のような形に伸びた島の長い方でも約2キロしかありません。
島全体が琉球石灰岩で覆われた島には、約230人ほどの人が暮らしているそうです。
地図で見ると、伊計島は、勝連半島から伸びる海中道路を通って、平安座島(へんざ島)、宮城島(みやぎ島)、そして伊計島の順で橋で繋がっています。
つまり、車で行くことができる離島です。
那覇から1時間余りで行くことができる離島
那覇から車で行く場合は、高速道路の沖縄自動車道を経由して沖縄北ICで降ります。
ついで、県道36号線をうるま方面へ走らせ、海中道路を経由して行くことができます。
所要時間は70分~80分程。
高速道路を使わず、国道58号経由で行く場合は、所要時間90分が目安です。
路線バスを乗り継いで伊計島に行く方法もあり
バスで行くこともできます。
うるま市にある「JAおきなわ与那城支所前」から伊計屋慶名線の伊計島行きの路線バスが1日4本出ています。
バス路線のサイトを見ると、「JAおきなわ与那城支所前」から伊計島までの所要時間は約1時間。
那覇からだと直行バスが出ているワケではないので、路線バスを乗り継いで行く形となり、合計3時間以上かかります。
伊計屋慶名線の伊計島行きのバスの本数が少ないだけに、うまく時間調整をしないと、大変ですね。
有料の伊計ビーチと大泊ビーチ
宮城島を経由して伊計島に入り、細い道を車では知らせると、すぐ近くに伊計ビーチがあります。
が、シーズンオフのため、どうも開いていない様子。
後で調べてみると、シャワーやトイレ、コインロッカーなど設備は整っている有料のビーチでした。
冬でもお天気次第では泳ぐことができるようですが、不定期で閉まっているそうです。
次に訪れたのが、伊計島で一番有名なビーチが大泊ビーチ。
曲がりくねった細い道をえっちら走らせ、大泊ビーチに駐車しようとすると、駐車できそうな場所で、「駐車は500円ですよ」とおばちゃんに言われました。
ぐぬぬっ……特にに泳ぎたいわけではなく、ビーチの様子を眺めたかっただけなので、駐車せずに引き上げることにしました。
後で調べていると、大泊ビーチは有料ビーチ。500円の入場料で、駐車場とシャワーを利用できます。
大泊ビーチを後にして、グルっと島を一回りすることにしました。
長方形のように伸びた伊計島の先端まで行くと、突き当りにあるのが「伊計島温泉 AJリゾートアイランド」。
アゴダで見てみると、一泊1万円以上はするSPAリゾート・ホテルです。
でも、コロナ禍の影響で、ホテルは閉業状態でした。本当に大変ですね。
伊計島の東海岸にあるサーフィン・スポットのビーチ
そこで、車で伊計島の東海岸を走らせ、伊計島を後にしようとしたところ、冒頭のように、海岸に面した茂みの中からサーファーに出会いました。
よーくみると、海岸に降りることができる小道が茂みの中にあります。
予め知っていなければ、本当に見逃してしまうような小径です。
スマホの地図でGPS機能を使って場所を確認すると、以下の地点。
密猟禁止の看板が目印になります。
けもの道のような小径を行くと、「在日米国軍人・軍属及びすべての利用者へ」へと題された警告の看板があります。
「この場所は危険水域と判断される。潮流は予測不可能であり、時には生命に危険を及ぼす。マリンレジャーは安全な場所で行う事を勧める。」とあります。
サーフィンを楽しむ方は注意が必要ですね。
さらに歩くと、沖縄特有のトゲトゲした琉球石灰岩と砂浜が織りなすビーチが延々と広がっていました。
ただ透明度のあるマリンブーに白波が打つ光景のみが広がっています。
これだ! ひと目みて、これこそ求めていた風景! と直感し、海岸でひたすらボーッとしていました。
一般の観光客が訪れるビーチではないため、駐車場施設もトイレもシャワーもありません。
以前、親しくなった沖縄在住の方に、「おすすめのビーチは?」と尋ねたことがあります。
すると「天気がよく、人が誰もいなければ、そこはすべて最高のビーチだよ」との返事。
その言葉を噛み締めるように、伊計島東海岸のビーチを満喫しました。