2016年初夏、日本からセブ島に飛び、セブ市で一泊した後、フィリピン各地を約一ヶ月間、旅行しました。
東京・成田からマクタン・セブ国際空港に到着後、セブ市街地にある大型ショッピングモール「SM Cebu City」まで、公共シャトルバス「MyBus」を利用しました。
「MyBus」は、とにかく超安くて便利&快適。その利用方法・料金などを、他のアクセス手段と合わせてレポートします。
マクタン・セブ国際空港から市街地までのアクセス方法
マクタン・セブ国際空港は、セブ本島の東側にあるマクタン島に位置しています。マクタン・セブ国際空港とセブ市街地の中心部までは、約20キロメートルほど離れています。
マクタン・セブ国際空港からセブ市街地に移動するには、タクシー、シャトルバスなど幾つかのアクセス手段があります。以下、ご紹介。
高い料金設定のイエロータクシー
一番利用しやすい移動手段はイエロータクシーです。車体の色が文字通りイエローなので、すぐ見分けがつきます。現地では、普通に「Yellow Taxi」と呼ばれています。エアポートタクシーとも呼ばれます。
イエロータクシーの乗り場は、マクタン・セブ国際空港の国際線到着ロビーの出口を出て、右方向に歩くと、イエローのポロシャツを着た係員が目印です。
ところで、チップ欲しさに、荷物を持とうするフィリピン人が寄ってくることがあるので注意が必要です。
イエローのポロシャツを着た係員に行き先を告げて、タクシーに乗車する際、係員から行き先とタクシーのナンバーを控えたメモを渡されます。
何かトラブルがあった場合は、メモに書いてある電話番号に電話して、タクシー・ナンバーを告げることができます。マクタン・セブ国際空港に限らず、大型ショッピングセンターのタクシー乗り場でも同じ仕組みです。
基本料金は70ペソ。300メートルごとに4ペソ加算される仕組み。マクタン・セブ空港からセブ市まで移動する場合、400ペソ~が目安です。
後述の車体が白いホワイトタクシーを利用すれば、セブ市街地まで約200ペソ~の料金で移動できます。つまり、イエロータクシーは約2倍も高い料金です。
タクシー料金が高い分、タクシーが混雑している時は、待たずにタクシーに乗車できるメリットがあります。
また、セブのタクシーの運転手の中には何かとチップを要求したり、メーターを倒さないで高額な料金を請求してくる者もいます。イエロータクシーは料金が高額な分、良からぬドライバーが少なく、リスク管理の点でメリットがあります。
初めてセブに旅行する場合はオススメだと思います。
メーター制のホワイトタクシー
タクシー乗り場付近には、車体が白い「ホワイトタクシー」も並んでいます。「ホワイトタクシー」はセブ市内を走る通常のメーター・タクシーです。普通に「White Taxi」と呼ばれています。
イエロータクシーが綺麗なことに比べて、ホワイトタクシーはかなりクタびれた車の場合もあります。
料金はメーター制。初乗り基本料金は40ペソ。以降、300メートルごとに3.5ペソ加算されます。空港からセブ市中心部まで移動する場合、約200ペソ~が目安です。
時間帯によっては、タクシー待ちの長い行列ができることもあります。料金をぼってくる良からぬドライバーに当たるリスクも多少、高まるかも知れませんね。
ジプニーを乗り継いでセブ市に移動
フィリピン独特の乗合バス「ジープニー」も空港から利用できます。
ジプニーに乗って、まずマクタン島にあるマリーナモールまで移動。マリーナモールのジプニー乗り場から、セブ市行きのジープニーに乗り換えて移動する形になります。
もちろん、マリーナモールからタクシーを利用してセブ市街地まで移動することもできます。
ただし、ムッとするような暑さの中、大きなバックパックや荷物を抱えてジープニーに乗車して移動するのは、かなりシンドいです。肉体的にも精神的にもかなり負担がかかります。
若いバックカッパーなど、気合いの入ったバジェット派旅行者向きです。
公共シャトルバス・サービス「マイバス」(MyBus)
「マイバス」(MyBus)は2015年の年末頃、新たに登場した公共シャトルバス・サービスです。バス運賃が非常に安いことが魅力です。
マクタン・セブ国際空港を含む、セブ市周辺を合計5つのルートで走っています。
マクタン・セブ国際空港からは「ルート3」を利用できます。「ルート3」は、マクタン・セブ国際空港と、セブ市内にある大型ショッピングモール「SM Cebu City」との間を往復する路線です。
終点にあたる「SM Cebu City」のすぐ隣には、「ベイフロント・ホテル」や「ラディソン ブルーセブ」などのホテルがあります。こうした「SM Cebu City」近くのホテルに宿泊する方は、便利この上無しです。
「SM Cebu City」に到着後、タクシーを使ってセブ市内の別の場所まで移動出来ます。セブ空港からタクシーを使うことに比べて、トータルでとても安く移動できますね。
「マイバス」(MyBus)の受付カウンター&乗り場は、イエロータクシーと白いタクシーの乗り場の手前あたりです。
終点の「SM Cebu City」に到着する手前で、「パークモール」(Pakrmall)という別のショッピングモールに停車します。
「SM Cebu City」に到着してから、「SM Seaside City Cebu」行きなど、他のルートを走る「MyBus」に乗り換えることが出来ます。
シャトルバス「MyBus」の運行スケジュールは、空港発は午前7時から夜21時まで。30分~1時間間隔で運行しています。
逆に「SM Cebu City」からマクタン・セブ国際空港へは、午前6時から夜20時まで。30分~1時間間隔で運行しています。
マクタン・セブ国際空港から、セブ市内の大型ショッピングモール「SM Cebu City」行きの「MyBus」の時刻表は以下の通りです。
セブのシャトルバスサービス「MyBus」乗車レポート
2016年6月中旬、実際にシャトルバス「MyBus」を利用してセブ市内まで移動してみました。以下、その時の「MyBus」乗車レポートです。
マクタン・セブ国際空港の国際線到着ロビー
15時50分頃、マクタン・セブ国際空港に到着。
国際線到着ロビーに出ると、フィリピンの2大携帯キャリアであるスマート(Smart)社と、グローブ(Globe)社の簡易ブースが出ています。
セブに到着した旅行者向けに、プリペイドSIMカードを無料で配布しています。
到着ロビーの右側には両替所があります。もちろん、空港の両替所のレートはかなり悪いです。どうしても両替する必要があるなら、最低限の金額だけ両替です。
「MyBus」受付カウンター&乗り場は、到着ロビーから出て右側方向
国際線到着ロビーの出口から外に出て、通路を右側に向かって歩きます。イエロータクシーの案内が表示されています。
右方向に少し歩くと、マクタン・セブ国際空港の国内線のロビーがあります。
国内線到着ロビーを通り過ぎて、さらに少し歩くと、タクシー乗り場の手前付近に、シャトルバス「MyBus」の受付カウンターがあります。
そこで、受付カウンターで料金25ペソを支払い、バス・チケットを受け取ります。受付カウンターのスグ目の前が「MyBus」乗り場です。
スタッフに「次の便は、何分後?」と尋ねると、「今でしょ」と言われ、慌てて「MyBus」に乗車(笑)。
MyBusの乗車チケットは、こんな感じの紙です。
シャトルバス「MyBus」の乗り心地
マクタン・セブ国際空港を出発したのは6月中旬の16時30分でしたが、バス車内は比較的、空いていました。
合成レザーの座席は申し分なく綺麗。クーラーも効いており、すこぶる快適です。
バスの一番前の上部には、モニターが設置されています。テレビかな? と思いきや、地図が表示されています。
よーくモニターを見ると、今、セブのどこを走っているのか、刻々と地図の上に表示されます。スマホでグーグルマップを表示しているのでしょうが、その“ハイテク”ぶりに、すこーしばかり驚きました(笑)。
マクタン島エリアでは道は空いており、スイスイと移動。ところが、マクタン島とセブ本島の間を結ぶマーセロ・フェルナン橋を渡ってセブ市内に入ると、夕方ラッシュの時間帯近くのためか、かなりの渋滞。ノロノロ運転モードに。
しばらくして、ようやくショッピングモールに停車。一瞬、「SM Cebu Cityに着いたかな?」と思いましたが、「SM Cebu City」の手前にある「パークモール」(Parkmall)でした。
「SM Cebu City」がルートの終点なので、慌てて降り間違えることのないようにしたいですね。
終点は「SM Cebu City」の広大な駐車場の一画
終点の「SM Cebu City」に到着したのは16時14分頃。空港からの所用時間は44分でした。もちろん、セブ空港とセブ市内との移動所要時間は、道路の混雑状況で大きく変わります。
「SM Cebu City」からマクタン・セブ国際空港まで「MyBus」で移動する場合は、飛行機のフライト時間に合わせて、かなり余裕を持って移動した方がいいですね。
「MyBus」を降車すると、そこは「SM Cebu City」の広い駐車場の一画。ちょうど「Raddison Blue Hotel」の裏側あたりでした。左側の地図が拡大図です。
「SM Cebu City」のタクシー乗り場は、建物の玄関前(?)のような所にあります。とにかく駐車場が大きいので、多少、歩きます。
途中、ジープニー乗り場もあります。ムッとする暑さの中、バックパックを背負ってジープニーに乗り込んで移動するのは、シンどいので辞めました。
「SM Cebu City」のタクシー乗り場には、タクシー待ちのフィリピン人が5、6人並んでいましたが、スグに乗車できました。
タクシーに乗り込む際は、係員がタクシー・ナンバーを書いてメモを手渡してくれます。何かあった時、どのタクシーに乗車したのか分かるので無くさないにしましょう。
フエンテ・オスメニア近くにある安宿までは、かなり渋滞。距離的に3キロほどなのに、移動に小一時間かかりました。タクシー料金はちょうど100ペソ。
もし、マクタン・セブ国際空港からホワイトタクシーを使ったら、フエンテ・オスメニア近くまで230ペソぐらいでしょうか。
やはり「MyBus」のコストパフォーマンスは抜群に優れています。次回、マクタン・セブ国際空港からセブ市内まで移動する時も「MyBus」を利用すると思います。
でも、疲れていたら……イエロータクシーか、白いタクシーを利用するかな(苦笑)。
シャトルバス「MyBus」のルート、時刻表
「MyBus」のルート案内
前述の通り、公共シャトルバス「MyBus」は、セブ市周辺を合計5つのルートで走っています。各ルートは、途中停留所を含めて下記の通りです。
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Route 1
Parkmall – Mambaling -
Route 2
Talisay – Mambaling -
Route 3
Airport – SM City Cebu -
Route 4
Talisay – Mandaue -
Route 5
SM Cebu – Jcentre
「MyBus」の各ルートの時刻表
「SM Cebu City」に各ルートの時刻表案内ボードがあったので、写メしておきました。
左の写真が「SM Cebu City」⇒「SM Seaside」と「SM Seaside」⇒「SM Cebu City」、「SM Cebu City」⇒「Airport」と「Airport」⇒「SM Cebu City」の時刻表案内です。
右の写真が、「SM Cebu City」⇒「Lawaan」と「Lawaan」⇒「SM Cebu City」の時刻表案内です。
※2016年6月中旬の撮影。
「MyBus」を乗りこなすことができるようになれば、便利ですね。
後記:MyBusのFacebookを見つけました。でも、ほとんど更新されていないような……。
後記:以下のサイトに、Mybusの最新運行スケジュールなどの詳細が紹介されています。
MyBus Cebu Guide: Daily Schedule, Travel Routes, Bus Stops, Fare, Time and Updates