ワット・スアン・ドークは、チェンマイ旧市街のスアンドーク門から西に約1キロほどの距離に位置しています。
1383年に建立されと伝えられており、チェンマイで最も古い寺院の一つです。
タイ語で「スアン」は「庭」、「ドーク」は「花」、つまり「花園(庭園)」という意味。かつてランナー王宮の庭園があった場所に寺院が建てられたことに由来する名前です。
広々とした境内の西側には、高さ2、3メートルほどの白い仏塔が数多く並んでいます。白い仏塔の中には、歴代の王族の遺骨が納められています。
白いチェディ(仏塔)が太陽の光を受けて純白に輝く様子は、まさに「花園」の名前に相応しい美しさです。
ワット・スアン・ドークへのアクセス
チェンマイ滞在中、ワット・スアン・ドークには3回ほど足を運びました。
ニマンヘミン通りの近くの宿に滞在していたため、チェンマイ大学のキャンパスを通り過ぎるようにして、シリマンカラジャン通りを南下。
ステープ通りとの交差点を西方向に折れて、約200メートルほど歩くと、道なりの左側(南側)にワット・スアン・ドークの境内が見えます。
旧市街のスアンドーク門から西に延びるステープ通りを歩いて徒歩約10分といったところです。
139 Suthep Rd, Tambon Su Thep, Amphoe Mueang Chiang Mai, Chang Wat Chiang Mai 50200 タイ
ステープ通りはチェンマイ大学のキャンパスに面しているため、道なりに安くて美味しい飲食店が並んでいます。
一度、ワット・スアン・ドークを通り過ぎて、チョンプラタン通りまで歩いてみましたが、庶民的な飲食店が延々と続いていており、その数の多さに驚きました。
ワット・スアン・ドークを訪れた時は、こうしたガイドブックには載っていない店を巡ってみるのも楽しみの一つです。
ワット・スアン・ドークの敷地にたどり着くと、境内前に広々とした芝生が広がっています。気持ちがいいですね。外国人旅行者がピニクニックのように楽しんでいる姿も目にしました。
敷地内には仏教大学もあります。僧侶との交流体験や、瞑想のワークショップなども行っているそうです。
純白に輝くワット・スアン・ドークの仏塔(チェディ)
ワット・スアン・ドークの境内に入ると、右手(西側)に、大小さまざまな規模の白いお墓が並んでいます。後方にはステープ山が聳えており、見晴らしが良い眺めです。
タイの寺院と言えば、金色に輝いていることが多いだけに、純白が新鮮な印象を与えます。
夕暮れ時にワット・スアン・ドークを訪れた時は、背景のステープ山の夕焼けと白い仏塔群とのコントラストの美しさに、思わずため息がつきました。
境内の西側の奥に足を進めると、大きめの純白の仏塔がいくつも並んでいます。
中には、チェンマイの王族の遺灰が安置されています。
太陽の光を浴びて、まばゆいばかりの純白に輝く仏塔に神聖な気持ちすら覚えます。
純白の仏塔が並ぶ中、奥には一際大きな仏塔(チュディ)が一つだけ、黄金色に輝いています。仏陀の遺品を収めた仏舎利です。
金色の仏塔の上部をよく見ると、風鈴が幾つも取り付けられています。 青空を背景に、風に揺られる風鈴が風情を醸し出しています。
よく見ると、細密な装飾が施された本殿の屋根の突端にも風鈴が取り付けられています。
階段の両脇に控えるナーガ(蛇神)も純白。多頭のナーガが鮮烈な印象を与えます。
吹き抜けのヴィハーン(本殿)にある巨大な仏像
ワット・スワン・ドークのヴィハーン(本殿)は非常に大きく、高さもあります。柱と屋根のみという構造で、壁が無い吹き抜けとなっています。
靴を脱いで素足でヴィハーン(本殿)内に入ると、床は絨毯ではなく、ひんやりとしたタイル張り。開放的な雰囲気です。
天井を支える大きな柱や土台部分には、細密な装飾が施されています。
金箔で覆われた巨大な青銅製の仏像が鎮座しています。
祭壇には、様々な大きさの仏像が並んでいます。
御本尊の後ろ側に回ると、やはり大きな仏像が立っています。
タイ国内で1、2位の大きさと言われている巨大な仏像です。
ワット・スアン・ドーク南側の門
本殿の南側に回るとアーチ型の門があります。静かな町並みが広がっており、その雰囲気によく馴染んでいます。
ワット・スアン・ドークの北側に面したステープ通りにもアーチ型の門がありあますが、南側の門のひっそりとしたローカルな感じが堪りません。心和み風景です。
ワット・スアン・ドークの概要
- 名称
- ワット・スアン・ドーク / Wat Suan Dok (Wat Bubharam)
- 入場
- 無料
- 所在地
- Su Thep Mueang Chiang Mai Chiang Mai
- 電話 / Tel
- 053-278-304