宮城島の超絶景スポット「果報バンタ」(カフウバンタ)に行ってみた

絶景の果報バンタ

伊計島を訪れた後、お隣の宮城島にある絶景スポット、「果報バンタ」へ行ってきました。

「果報バンタ」と言えば、沖縄本島の随一の絶景スポット・パワースポット。

今回、初めて「果報バンタ」を訪れましたが、噂にたがわず、まさにザ・絶景!

これまで訪れた沖縄本島各地にある絶景の中でも、一番感動した絶景かも知れません。

今さら紹介するまでもない非常に有名な観光スポットですが、あまりに美しかったので……。

果報バンタの見どころやアクセス方法、ランチ情報を含めてレポートします。

果報バンタの意味

まず「果報バンタ」(かふうばんた)というネーミングが面白いですね。

「果報」は、沖縄では「かふう」と発音しますが、自分にとっては、普段、あまり使わない言葉です。

もちろん、「果報は寝て待て」とか、「この果報者」といったフレーズは知っていますが、普段、まず使わないです。

でも、沖縄では、この「果報(かふう」という言葉が使われている場面を結構、目にします。

恐らく、元は仏教用語だったかな? ちょっと調べてみると、

果報 かほう
仏教用語。異熟とも訳す。以前に行なった行為によって,のちに報いとして受ける結果をいう。人間として生れたことを総報,男女,貧富などの差別を受ける果を別報という。またこの世で行なった行為が,この世で報いとなることを (順) 現報,次の世に結果が現れることを (順) 生報,未来世以後に受けるものを (順) 後報という。一般には運のよいことを果報という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科

とあります。ふむふむ。

「果報バンタ」の「バンタ」は、沖縄の言葉で「崖」の意味です。

そこで、「果報バンタ」は、「幸運岬」、あるいは「幸せ岬」といったニュアンスを持つネーミングのようです。

とにかく海抜100メートルはあろうかという断崖からの眺望は特筆もの。

果報バンタからの眺望

崖の上からエメラルドグリーンに輝く海を見下ろすと、遠浅になった海底がクッキリと見え、水平線に向かって絶妙かつ複雑なグラデーションを描いています。

絶景の果報バンタ1

絶景の果報バンタ2

絶景の果報バンタ3

崖に連なるように伸びている岬が、また良いんですね。エメラルドグリーンに輝く眺望の美しさを引き立てています。

果報バンタからの眺望3

はるか右側には、浜比嘉島と浜比嘉大島が見えます。

果報バンタからの浜比嘉島と浜比嘉大島
この絶景を見ることができたこと自体が、まさに「幸運」であり、眼福です。

果報バンタへのアクセス・行き方

果報バンタは、沖縄本島うるま市の勝連(かつれん)半島の先にある離島、宮城島にあります。

宮城島の東端にある「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩を作る工場の敷地内にあります。

旅行者の多くは、レンタカーなど車で行く形になると思いますが、「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」の駐車場を無料で利用することができます。

そこで、ナビの設定を「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」にすればOKですね。

宮城島へは、人気ドライブコースの海中道路を経由して行くことができます。海中道路の利用も、お金はかかりません。

那覇市内からは、高速道路を使って沖縄北ICを降りる形になります。1時間30分~2時間程の所要時間が目安です。

果報バンタへ路線バスで行くことは可能?

果報バンタへは、バスで行くことも可能と言えば可能です。

うるま市にある「JAおきなわ与那城支所前」から伊計屋慶名線の伊計島行きの路線バスが1日4本出ています。

宮城島の「宮城中学校前」停車場で途中下車して、果報バンタまで歩くことができます。

バス路線のサイトを見ると、「JAおきなわ与那城支所前」から「宮城中学校前」まで所要時間は約36分。

「宮城中学校前」から果報バンタまで徒歩約20分。
つまり、うるま市にある「JAおきなわ与那城支所前」からの所要時間は、約1時間が目安になります。

那覇からの場合、「JAおきなわ与那城支所前」までの直行バスが出ていないため、路線バスを乗り継いで行く形となります。合計3時間以上はかかりそうです。

伊計屋慶名線・伊計島行きのバスの本数が少ないだけに、うまく時間調整をしないと、大変ですね。

沖縄本島屈指のパワースポット「ぬちうなー」(命御庭)

「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」の駐車場のから海側を見ると、右側に工場があり、左手は小さな丘になっています。

写真を取り忘れたので、グーグルマップでみると、こんな感じです。

この丘の上に「果報バンタ」があります。「果報バンタ⇒」という案内表示もあり、整備された遊歩道が伸びています。

遊歩道にある「果報バンタ」の案内表示

「果報バンタ」の展望所には、柵があり、整備されています。小さな子どもでも安心して鑑賞できます。

果報バンタの展望所

でも、車椅子やベビーカーでは、ちょっと辛いかな、という感じです。

さて、「果報バンタ」の手前には、「三天御座」(みてぃんうざ)というパワースポットがあります。

沖縄の陸海空の神様が集り、座る場所とされており、沖縄の聖地の中心と言われています。

三天御座(みてぃんうざ)

三天御座(みてぃんうざ)の説明

「果報バンタ」のすぐ近くには、「はなり獄」(はなりだき)という休息が必要な人に良いとされるパワースポットがあります。

そして、「龍神風道」(りゅうじんふうどう)というパワースポットも敷地内にあります。

これら「果報バンタ」「三天御座」「はなり獄」「龍神風道」がある一帯は、「ぬちうなー」と呼ばれるそうです。

「ぬち」とは「命」のことで、漢字で書くと「命御庭」。これは、もう行ってみるしかないじゃないですか!

「果報バンタ」と合わせて、3つのパワースポットも15分ぐらいでサクッと見て回ることができます。

「果報バンタ」の眼下にあるビーチには、どうやって行くのか?

ところで、「果報バンタ」の絶景を堪能している時、一つの疑問が……。

「果報バンタ」からの海に向かっての眺望を楽しもうとすると、視界の右下に、小さな小さなビーチが目に入ります。

果報バンタの眼下に見える「ぬちの浜」
そのビーチには、アメリカ人とおぼしき男性二人がパラソルを広げて、くつろいでいるではありませんか!

写真には写っていませんが……(笑)。

「いったいどうやって、このビーチまで行ったんだろう?」と妙に気になりました。

「果報バンタ」から、崖下にある小さな浜というかビーチまで100メートルぐらいはありそうです。

同行者とも、「いったいどうやって、あの浜まで降りて行ったのかねー?」「カヤックか何かで、海沿いでいったのかしら?」と、しばし会話。

同行者も自分も、あまり下調べはしない方なので、さっぱりわからん状態です(苦笑)。

ところが、後日、この小さなビーチまで実際まで降りてみた方に出会いました。

宿で出会った旅行者と、「沖縄本島で一番のオススメの絶景ポイントはどこ?」という話になった時のこと。

「果報バンタ」の崖下にある小さなビーチの話に及ぶと、

「あの浜には、茂みの中に小さな道があって、歩いて降りることができるんですよ。自分も行きました。」と、あっさり。

「えーっ? だって、かなりの高低差があるよ。急な坂道みたいたところを歩いて降りれるの?」

「うん。急な坂になっていたかな。けっこう歩いたねー」とのこと。

へー、知らんかったわ。

後ほど、改めてグーグルマップで見てみると、「ンダカチナ浜」とあります。

グーグルマップのレイヤーを衛星写真に変えてみて、拡大。

すると、ややっ! 確かにビーチに続く獣路のようなと道が、うっすら写っているじゃありませんか。

そこで、ネット検索してみると、どうも「ぬちの浜」が一般的な呼び方のようです。

満月の夜になるとウミガメが産卵に訪れることがあるとあります。

「ぬちの浜」まで降りることができる道に関しては、ハブに出会う危険性があること、また「ぬちの浜」近辺は泳いだり、シュノーケリングには向いていないこと、そして何よりも辺りは神聖な場所のため、観光客がみだりに訪れるような場所ではないこと、のようです。

浜には降りずに、崖からの素晴らしい絶景を楽しむだけにした方が良さそうです。

ぬちまーす観光製塩ファクトリー

絶景を堪能して、パワースポットを巡った後、ぬちまーす観光製塩ファクトリーを見学しました。

常温瞬間空中結晶製塩法と呼ばれる、世界初の特許製塩法で、塩を作っている工場です。

海水を霧状に噴霧して温風を当てることで水分を蒸発させ、21種類もの海洋ミネラル成分をそのまま結晶化。

その様子をガラス越しに見ることができます。まるで雪が積もったようですね。

ぬちまーす観光製塩ファクトリーを見学
こうして瞬間結晶化した塩をじっくりと乾燥させることで、サラサラでまろやかな塩になるという具合。

常温瞬間空中結晶製塩法の解説

「ぬちまーす」の「ぬち」は命、「まーす」は「塩」の意味です。

絶景を楽しんだ後は、併設レストランで一服がオススメ

ぬちまーす観光製塩ファクトリー内の2階には、「ぬちまーすカフェ たかはなり」もあります。

沖縄の食材を活かした料理などを楽しむことができます。

自分が訪れた時は、新型コロナウイルスのため、休業でしたが、塩にこだわったフードメニューが多くあり、塩ソフトクリームやパンケーキスフレ塩ソフトなども人気の様子。

宮城島には、食事を取るところが少ないので、「果報バンタ」で絶景を堪能した後は、休憩を取るのにピッタリ。

店内40席、テラス席12席とあるので、晴れた日にテラス席で塩ソフトクリームとか、最高じゃないですか。

また、1階にはショップが併設。製塩された「ぬちまーす」をはじめ、塩を使った美容品、食品各種が販売されています。

ショップで何か購入した際は、そのレシートを2階のレストランで見せると、割引もあるようですが、未確認です m(_ _)m。

Cぬちまーす観光製塩ファクトリー

  • 住所 〒904-2423 沖縄県うるま市与那城宮城2768
  • 電話 098-983-1140
  • 営業時間 9:00~17:30(カフェは10:00~17:00)
  • 年中無休(カフェは、木曜日は軽食・デザートメニューのみ)
  • 駐車場 普通49台、大型4台
  • https://nuchima-su.business.site/

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