タイの大手通信キャリア3社(AIS、DTAC、True)の周波数帯域(バンド)

2016年初頭、久しぶりのタイ長期旅行を計画しました。旅行期間は約3ヶ月。純粋に旅行というよりは、一つの場所に1ヶ月ほどゆっくり腰を落ち着けた上での“半ばロングステイ”旅行です。 まず台北に飛んでストップオーバーした後、タイの古都・チェンマイに旅立ち、それからはノープランで約3ヶ月ほど過ごす予定です。

ネット環境さえあれば、仕事の8割方はこなせるので、スマホとノートパソコンを携えての海外長期滞在となります。

タイには最低1ヶ月は滞在するつもりです。というわけで、タイのネット事情、スマホ事情、SIM事情をいろいろ調べて見ました。

2015年後半時点では、タイの携帯電話会社の大手2社、DTACとTrueMoveの2社がLTEを急速に展開中。少なくても、バンコクとチェンマイではLTEサービスをほぼほぼ使用できるようです。

タイでは、ホテルやゲストハウス、あるいは町中のレストランやカフェなどでもWiFiが使える、という話はよく聞きます。

とはいえ、ノートパソコン+安定したネット環境は自分にとって必須事項です。タイ滞在中に仕事でもバリバリとネットに接続したい。

となると、モバイルルーターを使うか、SIMフリーのスマホでテザリングを行いノートパソコンでもネットに接続できるようにする、という2つの手段が考えられます。

タイ旅行者やロングステイしている方のブログを見ると、モバイルルーターは、ちょっと不便かな、と思うようになりました。タイのプリペイドSIMカードは、トップアップ(チャージ)する時、SMSメッセージが使えないと、ちょいと面倒くさいようです。

さらに、「SIMフリーのスマホでテザリング」手段に心が傾いたのは、日本でのスマホ使用です。

現在、auのふるーい型のスマホを使用していますが、そろそろ格安SIMに乗り換えようかなぁ、と考えていたところ。それなら、いっそ日本でもタイでも使えるSIMフリーのスマホにしてしまうことを考えました。

というわけで、タイの携帯・スマホ事情やSIMカード事情、それに人気スマホなど、いろいろググってみましたが、すっかりロートル化した頭には「???」になること、しばしば。

以下、自分のつたない頭を整理するために、日本とタイの携帯電話・スマホの対応周波数(帯域バンド)などを整理してみました。

SIMカード

「4Gネットワーク:LTE」って、一体、何じゃらほい?

まず基本のき、から。 携帯電話には、技術の進歩とともに規格に世代があります。こんな感じです。

  • 2Gネットワーク:GSM/EDGE
  • 3Gネットワーク:W-CDMA(HSPA+)
  • 4Gネットワーク:LTE

ちなみに、一昔前、よくタイに旅行していた当時は、タイの携帯電話と言えば、この第2世代の「GSM」規格の時代でした(苦笑)。

そのころは、GSM規格の850/900/1800/1900MHzに対応した携帯電話を購入して使っていました。当時、非常に勢いのあったNokiaの携帯の中で、一番安い機種です。

今でも部屋の押入れのどこかに眠っているので、今でも使える・・・ハズ。

さて、日本ではLTEは2012年ごろから本格的にサービスが始まりましたが、タイではまさに今年、2015年からスタート。 先陣を切ったのは、タイの大手キャリアの中でもグイグイ来ているTrueMove社。

2015年2月からバンコクでLTEサービスを展開。次いで、大手キャリアの一つ、DTACもLTEサービスを開始。そう言えば、2015年初頭、DTAC社はスワンナプーム空港で無料のSIMカードを配布するなどしていたニュースを見たことがあります。

そこで、この2社のLTEサービスの現状を公式サイトで確認してみました。

2015年後半時点で、この2社のLTEサービスは、バンコクおよびチェンマイに関して言えば、ほぼほぼエリアをカバーしている様子です。

実際、タイ旅行記ブログや、Yahoo!知恵袋などをみると、バンコクとチェンマイでは、LTEが使えるとあります。

タイ携帯キャリア3強の一角であるAIS社は、なぜかLTEに関しては沈黙を保っています。

※後記:AIS社も遂に2015年の年末からLTEサービスを開始しています。

では、バンコク、そしてタイの第2の都市であるチェンマイ以外の場所はどーするの? と言えば、当然、3G(場所によっては2G)の利用となります。

大手キャリアのエリアカバー図を見ると、3Gネットワークは、ほぼほぼタイ全域をカバーしています。

タイの大手通信キャリア3社の対応周波数

タイの通信キャリア3社の携帯電話の対応周波数(帯域バンド)や、スマホの機種ごとの対応周波数も様々な旅行ブログなどで紹介されています。

ところが……表記の仕方がまちまちのため、ロートル化した頭では、すぐ混乱してしまうんですね。

例えば、日本の技適も取得しているソニーのXperia Z3 D6603というスマホがあります。対応周波数(バンド)を見ると、「LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/13/17/20」とあります。

そこで、「このスマホで、タイのDTATのSIMカードを使えるかな?」と思って確認しようとすると……「Dtacは、2100MHz帯を使用」とか、あるいは「DtacのLTEはバンド1に対応」と書いてあったりします。

たちまち、頭ん中は「ん? んん?」状態です(泣)。

加えて、「日本のDocommoのLTEって、どの周波数帯域を使っているの?」となると、頭の中がぐちゃぐちゃです。

というわけで、自分にとって分かりやすい表を作ってみました。結構な時間がかかりましたが、自分で文章や表にしてみると、それだけ理解が進む……ような気がします(苦笑)。

以下、タイの大手通信キャリアが使用している周波数帯域(バンド)です。

AIS、DTAC、Trueが使用している周波数帯域(バンド)

AISDTACTrueMove
4G LTE 2100MHz(Band 1)
1800MHz(Band 3)
900Mhz(Band 8)
2100MHz(Band 1)
1800MHz(Band 3)
2100MHz(Band 1)
1800MHz(Band 3)
900Mhz(Band 8)
3G W-CDMA 2100MHz(Band 1)
900Mhz(Band 8)
2100Mhz(Band 1)
850MHz(Band 5)
2100Mhz(Band 1)
850MHz(Band 5)
2G GSM  900MHz(Band 8) 1800MHz(Band 3) 1800MHz(Band 3)
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